イタリア・ヴァレーゼのMVアグスタは、1月31日に「債権者との最終的な和解と解決」を発表した。MVアグスタは100年近い歴史を誇り、過去にはグランプリレースにも多数参戦。今なおスペシャリティの高いモデルをラインナップするメーカーだが、幾度もの経営不振により倒産の危機を迎えていた。2022年にはオーストリアの
「PIERER Mobility(KTM、ハスクバーナ、GASGAS等を擁するモビリティメーカー)」との業務提携が開始され、「暗黒時代は終わった」とMVアグスタCEO、ティムール・サルダロフは発表している。

2016年の倒産危機を乗り越え、KTMと共に販路拡大へ

2016年には「4000万ユーロ(約46億円)もの負債を抱え倒産処理へ」と報じられたMVアグスタ。しかし自動車メーカー「FIAT」による援助や、4年前にCEOへ就任したロシアの起業家、ティムール・サルダロフの1億8000万ユーロ以上を投入した財政的な支援などにより経営の健全化がはかられ、2022年にはオーストリア・KTMとの連携を発表。アメリカ大陸での販売やプロモーションをKTMが手掛けることとなり、販路拡大に強力することとなる。

MVアグスタは報道関係者向けに、
「新しいパートナーであるPIERER Mobilityの会社であるKTMの登場は、MVアグスタが正しい道を歩んだことを証明し、CEOティムール・サルダロフのリーダーシップの下で新たな前向きな発展を示しています。同社の歴史は正式に終わりを告げ、今やMVアグスタはオートバイの歴史の中で最も偉大なブランドの1つとしての地位を維持するための確固たる基盤を築いています」
としている。

MVアグスタCEO、ティムール・サルダロフは

「パンデミックの悪影響、原材料費の高騰、ウクライナでの戦争の勃発にもかかわらず、MVアグスタの経営陣の関与とプロフェッショナリズムにより、この重要な結果が実現しました。新しいモデルの成功に安堵し、新たな自信を持って未来を見据えなければなりません。KTMとのパートナーシップは、新しいモデルの生産やディーラー ネットワークの拡大から、お客様へのサービス品質の向上に至るまで、あらゆる面で当社のビジネスに新たなエネルギーをもたらしています。私たちの暗黒時代は終わり、MVアグスタがモーターサイクルの歴史に新しい章を書くための条件をついに作り出しました」

 

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1923年に航空機メーカーとして設立されたアグスタは、1945年に社名をMVアグスタとして二輪車の開発をスタート。1940年代から1970年代にかけてロードレースに参戦、多数の優勝を飾ったが、1977年にはオートバイ事業を撤退した。1997年に復興した現在のMVアグスタもかつてと同様に、高性能と洗練されたデザインに魅了されるファンが世界中に存在するものの、近年は経営不振が続いていた。

 

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2022年9月、MVアグスタはKTMとの業務提携を発表。アメリカ、カナダ、メキシコといった北米諸国でのMVアグスタ製モデルの販売やアフターサービスを連携して行うこととなった。KTMはオーストリア発のPIERER Mobility傘下のメーカーで、現在はハスクバーナ、GASGASといったブランドを平行して製造・販売中。MVアグスタの取り扱いにより、いっそうの販路拡大の助けになるとしている。

情報提供元 [ MV AGUSTA(海外ページ) ]

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