
ナビタイムジャパンが公開しているバイク専用ナビゲーションアプリ「TOURING SUPPORTER(ツーリングサポーター)」が、2022年のグッドデザイン賞を受賞した。ライダーに最適化されたナビゲーション機能のほか、各種メーカーのバイクに採用されているボッシュ製「mySPIN」との連携により、車両ディスプレイにナビゲーション画面を表示できるようになった点が評価された結果だ。
「mySPIN」連携でスマートフォンの破損も防止
バイク乗車中にナビゲーションアプリを使用する場合、スタンド等によりメーター付近にスマートフォンを取り付けることが一般的だ。しかし、転倒時や降雨時の破損の危険性があるほか、車体の振動による各種センサ類の故障が発生することが報告されている。
ナビタイムではこれらの問題に対し、バイク専用アプリ「ツーリングサポーター」を2022年2月からボッシュ製スマートフォン接続機能「mySPIN」との連携により、車体ディスプレイに直接ナビゲーション画面を表示することを可能とした。スマートフォンは身に着けているだけでよいため、破損や故障の可能性が格段に下がる。
また、スマートフォンより大きなディスプレイならば画面も各段に見やすく、車体スイッチによるアプリ操作も可能で、ハンドルから手を放す必要もない。利便性、安全性も大きく向上するソリューションといえる。
そんな機能向上を果たした「ツーリングサポーター」を連携できる「mySPIN」は、海外車種を中心として対応モデルが増加中。国内モデルではスズキ「GSX-S1000GT」や、カワサキ「H2 SE」などの大型ツアラーに既に採用されている。今後の採用モデル増加に期待がかかる。

「mySPIN」との連携により、故障の危険がある車体マウントをする必要がなくなった「ツーリングサポーター」。2022年の「グッドデザイン賞」を受賞した。グッドデザイン賞は1957年から続く日本で唯一のデザイン評価賞で、評価対象はクルマやバイク、家具などにとどまらず、アプリやサービスにも及ぶ。

ナビゲーションはバイク用に最適化されたもので、排気量やタンデム規制を考慮した設定も可能。ルート選択も「景観優先」「超渋滞回避ルート」といったツーリングが快適になるセレクトができる。操作も車体スイッチと連携するため、ハンドルから手を放す必要がない。

車体の走行状態を認識しているため、ハンドル操作中などの危険なタイミングでは注意画面が表示される。

ドイツのボッシュ製「mySPIN」は海外メーカーでは多くのモデルが採用を開始しているが、国内メーカーでは2022年2月にスズキ「GSX-S1000GT」が初採用。今後の採用車種増加に期待だ。
情報提供元 [ NAVITIME JAPAN ]
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