SNSの普及によって写真を撮る機会が増えた昨今、せっかくバイクに乗っているのであれば、愛車の写真もかっこよく撮りたいですよね。

最新のスマートフォンには高性能なレンズを搭載したカメラ機能が標準搭載されていますが、アングルや構図がわからないためにせっかくの高機能カメラが使いこなせず、なんとなく撮影している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、高額なカメラやレンズは一切不要!スマホを使って愛車をカッコよく撮る方法をプロカメラマンが指南。プロカメラマン直伝の基本的なポイントで愛車写真が見違えるほど“映え(ばえ)る”ようになります!


井上 演(いのうえ ひろむ)カメラマンのプロフィール

今回お話を伺ったのは、この道15年、バイクメーカーの公式写真をはじめ、バイク専門誌やファッション誌等でも活躍する売れっ子プロカメラマンの井上演(ひろむ)さん(以下、井上さん)。

バイクショップで6年間メカニックとして働き、整備士資格を取得。その後カメラの道へと進み、現在ではフリーのプロカメラマンとして活動する根っからのバイク好き。現在は、バイク、音楽、ファッションなど多くの広告や雑誌に携わり、ステージ写真やCDジャケット、アーティスト写真の撮影も手がけている。


まず撮影前の下準備!余計なものを写り込ませない

まずは愛車を撮影したいロケーションを決めたら、愛車を綺麗に拭きましょう。泥や油汚れなどはもちろん、意外と指紋などの汚れも撮影してみると汚れが目立つものです。

かっこいい写真を撮るための下準備として、撮影前の車体拭きは習慣にするとよいでしょう。

さらに、撮影場所の下に落ちている石や落ち葉などのゴミは極力片付けるようにしましょう。

余計なものを排除することで、グッと被写体(バイク)が引き立ちます。

撮影前に2分だけでいいので、カメラに映り込むゴミを片付けるよう心がけましょう。


目線を合わせて撮ってみよう

下準備が整ったら、さっそくバイクの撮影方法について解説します。

まずはバイクを撮る際のセオリーとして、バイクと目線を合わせる、つまりバイクと水平の高さで撮ってみましょう

こちらが直立の状態でスマホを構えて撮影してみたもの。構図がアンバランスでバイクも曲がっているため、少し違和感のある写真ですね。

こちらが、少し腰を落としてバイクの高さまで目線を合わせて撮ったもの。

バイクの高さまで目線を下げて撮影しているため、タイヤが水平になっていることが分かります。これによって、バイクが主役であることが強調され、バイクの凛々しさが表現できています。

さらに、もっと腰を落とし、ローアングルからバイクを狙ってみましょう。

これによって、バイクが地を這うようなドッシリとした力強い印象が加わりました。

一つ気をつけるべきは、背景に建物などの水平・垂直物があるにもかかわらず、無理矢理バイクを水平にしようとすると建物が傾いて違和感のある写真になってしまうためご注意ください。

応用編として、 “あえて”バイクを前上がりにし、水平を崩して撮影してみた場合の例。

これによって、地面がさらに強調されたダイナミックな雰囲気になりました。

なお、基本的には前上がりの方が視覚的に違和感がなく気持ちの良い構図になるとのことですが、前下がりの構図は全てNGなのかというと、一概にそうとも言い切れないとのこと。

こちらが、井上カメラマンが撮影してくれた前下がりの好例。

バイクのみが主役ではなく、バイクと地面を主役にした場合には、このような構図も効果的ですね。石畳やウッドデッキなど、地面も込みで強調したい場合に使ってみたいテクニックです。


日の丸構図を極めてかっこいい写真を撮る!

次に、バイク画像を魅力的に見せる構図についてご紹介…と行きたいところですが、今回は最もベーシックな「日の丸構図」とその応用について実例を交えながら解説します。

ちなみにカメラの構図は他にも「二分割構図」「三分割法」「四分割法」「額縁構図」「サンドイッチ構図」「三角構図」「トンネル構図」など、数多くのテクニックが存在します。これらの応用編については、後日改めてご紹介いたします。

さて、それでは日の丸構図についての解説ですが、上記の画像も日の丸構図です。

日の丸構図とは上下左右の中心に被写体を置いて撮る、もっともポピュラーな構図です。

ちなみにスマホのカメラ機能は、縦横にグリッドが引かれ、中央にある被写体に対してピントが合うように設定されている機種が多く、“日の丸構図”を推奨するような設定と言っても過言ではありません。

そのため、何気なくスマホで撮影すると、無意識に日の丸構図になることが多いものの、もちろん日の丸構図を否定するのではなく、ワンパターンになりがちな日の丸構図のバラエティを増やし、さらにバイク撮影を楽しもうという主旨です。

iPhone11Pro標準レンズ2倍で撮影した例

まずは何の味付けもせず標準レンズで日の丸構図を実践した例です。

ポイントは、先ほどご紹介した水平垂直の基本を守りつつ、サイドスタンドでは奥側に車体が寝てしまうところをセンタースタンドに変えることで車体を起き上がらせ、バイクの存在が引き立つ気持ちの良い角度にしているという点です。

iPhone11Pro広角レンズ2倍で撮影した例

こちらの写真は、日の丸構図の応用として、広角レンズ+ローアングルで撮影した例。

広角レンズを効果的に使い、地面の面積を増やすことで、地面に降り立つバイクの力強くダイナミックなイメージにすることができます。

背景の樹木とセットで切り取りたい場合は、日の丸構図の応用として、上記のように地面を削ってしまうのも良いでしょう。

さらに次は縦画像として、広角レンズ+ローアングルはそのままに空までを画角に入れて撮影しました。これによって、バイクがグッとそびえ立つような力強いイメージになりました。

そして最後にもうひとアレンジ。“広角+ローアングル+空”に、角度のアクセントを加えて完成です!

ここまでくると日の丸構図からは外れてしまっているものの、プロカメラマンはこのような構図展開で撮影していくという応用の一例でした。

ちなみに、縦画像になった時点から、少しハンドルを手前側に傾けていたことに気づいていたでしょうか。その理由は、広角レンズによって起こる歪みを軽減させ、視差効果を生むためです。

広角レンズは視野を広げるために、写真の中央から外側にいくほど歪みが生じます。そんな歪みを逆手に取り、わざとバイクの顔(ヘッドライト)を正面に向けてバイクにひねりを加えることで視差効果を狙い、気持ち悪さを軽減させていたのです。

なお、残念な例も再現していただきました。

先ほどの視差効果が全く使われておらず、正円であるべきタイヤが広角レンズによって不自然に歪んでしまっており、少し勿体無い写真ですね…。

視差効果を狙うアイデアが咄嗟(とっさ)に出てくるなんて、さすがはプロカメラマンです。


絶対に避けたい“串刺し”写真

残念な例が出たところで、井上カメラマンにもうひとつ代表的な残念写真の例も教えていただきました。それが上記のような“串刺し”写真です。

串刺し写真とは、電柱や電線、標識や看板など、棒状のものがバイクに突き刺さって見える、違和感のある写真のことです。

「#自分のバイクにライトセイバーが刺さってる件」など、ネタ画像としてはOKなのかもしれませんが、基本的にバイク画像を撮るプロカメラマンの世界では、絶対にNGな写り込みの一例でした。

バイクを数メートル押すだけでムダな写り込みが解消できるケースが多いため、“串刺し”写真にならないよう気をつけてみてください。


ポートレートモードで一部を切り取った写真を撮ろう!

最新のスマホには、ほとんどの機種に“ポートレートモード”が備わっています。

言わずもがな、ポートレートモードとは、スマホのカメラが背景を効果的にぼかすエフェクトをかけてくれて、被写体を際立たせた写真が撮れるというもの。

そんなポートレート機能を活用して、バイクの一部を切り取った画像をよりダイナミックな写真にしてみましょう。

iPhone11 Pro 標準レンズ1倍 通常モード撮影

まずはビフォーアフターの比較をご覧いただくために、通常モードでマフラーを撮影。

これはこれで良いのかもしれませんが、もう少し迫力を出したいところ。

iPhone11 Pro 標準レンズ2倍 ポートレートモード撮影

次に、ポートレートモードで地面と水平にすることを意識して撮影。

ポートレートモードを使っただけでも、十分に奥行き感のある写真になりました。

さらに躍動感とダイナミックさを加えるため、角度をつけてみました。

これも非常に良い仕上がりですが、角度を付けすぎたためアーティスティックになりすぎて、主張ポイントであるマフラーの存在がやや薄くなってしまいました。

最終的に、主張ポイントであるマフラーと水平にすることで、美しく画角に収めることができました。これまたバイク雑誌に載ってそうなハイクオリティ写真の出来上がり!

スマホ一台でここまでできるなんて驚きです。

続いてタイヤ写真。

これも、タイヤ全体を入れた構図にするのではなく、思い切って寄って撮影するのも良いでしょう。

例えば、このようにタイヤと地面に寄って撮影することで、タイヤのパターンがしっかりと強調され、地面も写すことで地を駆ける力強さが表現できます。

最後に、フロント周りを切り取った写真を撮ってみました。まずは、“おしい”例から。

しっかりとフロントがクローズアップされているため悪いわけではなりませんが、要所要所が切れてしまっており、少し勿体無い写真です。

しっかりと寄ることも大切ですが、ミラーやグリップ、サイドカバーなど、そのバイクの特徴的な部分はしっかりと画角に入れ込むことで、「何が見せたいか」だけではなく「何のバイクか」も同時に見せることができます。

つまり、あとちょっとで画角に収めることができるものは、きちんと入れた方がわかりやすい写真に仕上がるという一例でした。



さて、スマホのカメラ機能だけでバイクをかっこよく写す秘訣について、さらっとご紹介する予定でしたが、井上さんによるワンポイントアドバイスがあまりにも目から鱗のテクニックだったため、長文になってしまいましたが、週末の撮影に活かせそうなテクニックはありましたでしょうか?

写真撮影は引き算です。余計なものを足しすぎず、基本テクニックさえおさえれば、立派な一眼レフカメラやストロボ機材などがなくてもスマホのカメラ機能だけでかっこよく撮影することもできます。

画像加工アプリの進化も目覚ましいですが、やはり加工は生写真のクオリティーが高いからこそ、さらに映えるもの。

撮影方法に一手間加えるだけで迫力満点の素敵な写真に仕上がりますので、今回の記事を参考に自分なりのアレンジを加えて、愛車が最もかっこよく映る“おいしいポイント”を探してみてくださいね!


情報提供元 [ MOTO INFO ]

コメント一覧
  1. 匿名 より:

    バイクを低い姿勢で撮影するのはずいぶん昔からやっていた。仲間内から俺の画像だけなんかカッコいいと言われていたが、他の人と違う撮影方法といえばその事くらいだった。

  2. ぶん より:

    不適切な表現があったため削除しました

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