「つまるところ、交感神経と副交感神経のリズムが大切」

サーキットでの走行会などにお付き合いさせていただくと、早々に走行を止めてしまう方を見掛けます。聞くと、「もう、しんどくって」とか「集中力が続かないんです」などと返ってきます。まあ、無理して走るよりは、安全のためにはそのほうがいいでしょうし、私とて時にそういう状況に陥ることがありますから、分からないでもありません。

これは多くの場合、メンタル上の問題だと思います。走行中、緊張感が抜けることがないので、神経を疲れさせ、身体に要らぬ力が入り疲弊してしまうのです。

安全かつ、いい走りをするには、集中力が必要です。でも、集中力を維持し続けることは困難ですし、そのことで集中力も削がれていきます。要所要所の然るべきところで集中力を発揮したら、そのご褒美としてのリラックス感というか心地よさが必要なのです。そのことで楽しくなり、ハマっていければしめたものです。

人間の身体は自律神経によってコントロールされているといいます。心と身体を活発にする交感神経と、弛緩させ休ませる副交感神経がバランスよく働くことによって、正常に保たれるのです。ですから、前述のように早々に走行を止めてしまう方というのは、自律神経優位の状態のままになっていると思われます。

「自律神経を正常に保てないことには、走り方の問題もある」


トロイ・コルサ―に異常接近され緊張?

問題がメンタル的のものとは言え、走り方が間違っていれば余計に緊張を強いられ、自律神経優位になってしまいます。

うまくブレーキングできなければ、コーナーの手前で冷や汗を掻き、リラックス状態から遠ざかってしまうでしょう。また、コーナーへのアプローチが逆操舵主体だと、舵角生成をその後のリーンに依存してしまうことになり、寝かせるほどにフロントのグリップへの負担が高まり、緊張が高まることになります。

やはり、ライディングではテクニックとメンタル面のどちらもおろそかにできないもののようです。

「ストレスのないことが一番!」

ここで私が、自律神経のことを持ち出したのにはワケがあります。

15年程前、週ごとに日本と欧州を往復していた頃、過労や時差ボケもあって、不眠症に陥り、ひどく体調を崩したのです。そして、下された診断は自律神経失調症というものでした。

身体もあちこちが拘縮し、よくまあ、バイクに乗って仕事を続けてきたものだと思ってしまいます。副交感神経の経路が拘縮すると、その働きが悪くなり、さらに眠れないという悪循環だったとも思います。

ただ、専門家に言わせればいろいろと考察はあるのでしょうが、かなり回復した私の感覚からすると、意外や単純でもあります。

ストレスなく身体が動けば、交感神経を刺激することなく、リラックス状態を保てるのです。夜は寝返りを邪魔されないので、よく眠れるし、ライディングで無理なく身体が動いてくれれば、リラックス状態を保つこともできるというわけです。
上達の一助になれば幸いです。

コメント一覧
  1. 宮本ちゃん より:

    素晴らしい、見解だと想いますね😃

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