走りはウソつかない。ロード5と6の違い

ロード6はロード5からの正常進化形ではなく新種として登場しました。いや、ひょっとすると、新種ではなく原点回帰形かもしれません。とにかく、キャラが違うのです。
走りの写真を見てください。スポーツライディングしている感じのロード5に対し、ロード6はツーリングっぽい印象です。あえてそんな写真を選んだと思われるかもしれませんが、決してそうではありません。自分でも意外だったのですが、それぞれそんな写真ばかりなのです。無意識にタイヤに合った走りをしてしまっていたのでしょう。

ロード5での走行

ロード5は、ロード4から4年前に発展。ストリートタイヤ然としたロード4に対し、ロード5は公道での扱いやすさと安全性や耐摩耗性を高水準に保ったまま、それ以前のスポーツ指向のタイヤ並みにスポーツ性を高めていたのです。
そのロード5には、わずかに角度が付いたラジアルカーカスをトレッド部まで折り返すACT+構造を採用。荷重を掛けて曲がるラジアルっぽさが明確になるだけでなく、ショルダー部はACT+で固められ、いわゆるフルバンク付近での旋回性とトラクション性能が良く、一方で柔軟なトレッド中央部が吸収性を高めていました。
リヤの倒れ込みに対し、比較的柔軟なフロントによって舵角を入れやすく、技量が求められがちであっても、曲げていく面白さに富んでいました。そんなわけで写真のように、荷重コントロールしていると感じさせる走りになったのでしょう。

ロード5での走行

ミシュラン ロード5

現実を見据えたロード6

ロード6での走行

ところが、ロード6は、リヤのプロファイルはセンター部の曲率が大きく、倒れ込みが穏やかで安心感があります。一方のフロントはしっかり感があって、舵角生成も穏やかです。ですから、スポーツしようと頑張らなくても素直に曲がっていきます。リヤへの荷重の掛かり方も穏やかで、ACT+でなくても問題ありません。
前後ともに安定指向なので高速安定性も高く、高速切り返しでは自然に車体が起きてくるので、ステアリング操作もさほど要求されません。タイトターンではある意味で鈍重ながら、軽快で素直なのです。これはツーリングで快適で疲れないはずです。
ロード6はウェット性能が15%向上しているといいます。ただ、今回、ウェットテストをした路面は、公道水準ながらも良い状態に保たれています。そのため、両タイヤともドライ路面と同じ感覚でブレーキできることに変わりはありません。いや、ロード6は溝面積が大きくなっていることが災いしてか、フルブレーキングでブロックが断続的に変形を繰り返しがちで、その意味では劣るかもしれません。
でも、今回より滑りやすい路面ならトレッドの変形もなく、また水膜が厚いところでは高い排水性の恩恵に預かれるはずで、現実のツーリングでの不確定な路面でも安心感が高いと期待できます。

ロード6での走行

ミシュラン ロード6

新しいロード6のハンドリングは、ビギナーも含めた多くのライダーに歩み寄っていると言えます。スポーツ性の高いロード5では、その良さを引き出し切れないばかりか、楽しむこと以前に不安を覚えてしまうという面もあったかもしれません。
ストリート向きの定番タイヤであるミシュランのロードシリーズにおいて、乗り手への依存度が高いロード5に対し、乗り手への依存度を抑えたロード6が追加されたことに大きな意味を感じます。両タイヤは併売され、タイヤ選びの面白さが高まるのも嬉しいではありませんか。

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