ユーザー:「イカベル」さん
車種名:グロム

今回はグロムの熱ダレ対策として電動オイルクーラーを自作してしまった「イカベル」さんのバイクいじり日記を紹介します!

グロムに限らず市販のオイルクーラーキットを装着する人は大勢居るでしょうけれど、サーキット等での全開&高回転時の熱ダレ対策ではなく、渋滞などの低速&低回転時こそオイル冷却が必要!という判断から電動化に踏み切っているのがステキです。
オイルポンプの駆動ロスを嫌って・・・など、ありがちなサーキット前提の話ではないのが良いですね!

フルバンクでクーラー本体が接地しそうな事とマウントステーが微振動に何km耐えられるのかがちょっと心配ですが、ぜひ頑張って欲しいです!

【自作】電動オイルクーラー

夏休みの工作、なんとか8月中に完成して一安心です(笑)

グロムの熱ダレ対策として、電動ポンプ式のオイルクーラーを製作しました。
オイルパンのオイルをしっかり冷やしたいので、元のエンジン内のオイルポンプと潤滑オイルラインは使わず、電動ポンプを使って独立したオイルラインを作りました。
バイクでは電動ポンプを使った後付けオイルクーラーシステムは珍しいかもだけど、自動車のレース車両とかエクストリーム系ではギヤボックス冷却とかでやってる人が多いですよね。

クランクケースカバーを加工して、オイルパン底にオイル取り出し口、ケース上部(フィラー口)に戻し口を作成。デジタルサーモスタットコントローラのためにオイルパン底に油温センサを取付。
電動ポンプを使って、オイルパン底からオイルを汲み上げ、ラジエーターで冷却してクランクケースに戻す経路でオイルクーラー循環させるようにしました。

電動ポンプの稼働(冷却のON/OFF)は、デジタルサーモスタットコントローラーで制御。
オイルパン底に取り付けた油温センサで油温を見て、信号待ちや低速走行時も関係なく必要な時にオイルクーラーを作動させます。
これで熱ダレ対策も万全かな(笑)

今回、電動ポンプ式にした理由は、
JC92用のオイルクーラーキットが存在しなかったのもありますが、<8/23にSP武川さんから発売されたみたいですけど
従来の潤滑オイルラインにオイルクーラを割り込ませる方式だと、オイルポンプのオイル排出力がエンジン回転数に比例して変化するので、信号待ちとか低速走行では冷却できない残念仕様なことと。
別途オーバークール対策が必要で、ごちゃごちゃ(コテコテ)なオイルクーラーシステムになること。
そもそも潤滑用のオイルラインにオイルクーラーシステムを割り込ませること自体、ラジエーターがオイルポンプの抵抗となり油圧とエンジン出力低下が発生するので、潤滑性能や走りに悪影響あると考えました。

簡単な諸元をば、
ラジエーター油量:85ml
電動ポンプ消費電流:1.6A
流量:2リットル/min
オイルライン全長:1m以下
システム追加重量:3kg程度 ※計量し忘れたので感覚的に
オイルクーラーシステムとしての追加油量:100ml程度
稼働時と非稼働時でのオイルパン油量ギャップ:±20ml以下 ※目測

クランクケースカバー加工。
オイル取り出し口と戻し口を作り、油温センサを取付。
取り出し口と戻し口が離れるように工夫。

⇒電動オイルクーラー自作?! 何だかスゴイ事になってます「イカベル」さんの日記 続きを読む

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