
トライアンフがブランニューモデルのスピードトリプル1200RRを正式発表した。既に8月時点でYouTubeにてティザー動画を公開していたが、ついにその姿を現したのだ。内容は、この春にデビューしたスピードトリプル1200RSに準じるもので、それをセパハン&カウル付きとしているのが特徴となる。
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3気筒ながら最高出力は180PSと十分以上! 電子制御もフル装備でレベルは高い
カフェレーサーを現代風にアレンジしたという新型スピードトリプル1200RRは、フルカウルではなくハールカウルの丸目一眼スタイルでネオクラシックテイストを演出している。エンジンはスーパースポーツで一般的な並列4気筒ではなく3気筒のストリートモデルがベースなだけに、カフェレーサーとするのは正しい位置づけだろう。
一方、性能はもはやカフェレーサーの領域に留まらない。180PSの最高出力はひと昔前の並列4気筒スーパースポーツモデル以上で、さらにIMUを活用する電子制御もトラクションコントロールからブレーキ制御、セミアクティブサスペンションなどフル装備されており、内容は完全に現代のスーパースポーツと言えるもの。サーキットでこそフルポテンシャルが楽しめる超高性能モデルだ。
▲トライアンフから新登場のスピードトリプル1200RR。ネイキッドシリーズに初めて追加されたカフェレーサーは、クリップオンハンドルとハーフカウルを装備。価格は228万5000円だ。
▲ネイキッドのスピードトリプル1200RSよりもハンドルは低く前に位置しているのが分かる。ロケットカウル風のハーフカウルで雰囲気は様変わりした。
エンジンは、2021年型から従来型の1050ccから1160ccに拡大されており、最高出力はすでに発売されている1200RSと同じ180PS/10750rpmを発揮。アシスト&スリッパークラッチを装備しており、クラッチ操作の負担やエンジンブレーキでのホッピングも軽減している。
ベースとなった1200RSから最も変化したのはライディングポジションで、ハンドルは135mm低く位置も50mm前方にマウントされた。シート高は不変だが、ステップも変更されており、ネイキッドの1200RSより前傾したスポーティなフォームでコーナーを思い切り攻めることができるだろう。
サスペンションは1200RSの機械調整式からオーリンズのスマートEC2.0にアップグレードされているので、ストリートとサーキットを跨ぐ時も素早くセッティング変更が可能となる。ブレーキは、1200RSと同じブレンボの最新鋭Stylemaモノブロックフロントキャリパーを採用。タイヤはピレリ製ディアブロスーパーコルサSP V3で、サーキットでの高いポテンシャルが期待できる。
ライディングモードは、ロード、レイン、スポーツ、任意、トラックの5つから選択可能で、トラックモードでは、ABSとトラクションコントロールの介入が最小限に抑えらえる設定となる。また、アップとダウン両方向に対応するクイックシフターの装備しており、ストリートでもサーキットでも快適で速やかな変速を実現できる。
主要装備
エンジン | 1160cc 3気筒エンジン(EURO5適合) |
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サスペンション | Öhlins製 電子制御 セミアクティブサスペンション Smart EC 2.0 |
ブレーキ | Brembo製 Stylemaモノブロックフロントブレーキキャリパー、320 mm径ツインディスク |
ライダーのための電子制御 | コーナリングABSと切替式コーナリングトラクションコントロール(IMU搭載)、フロントホイールリフトコントロール、クルーズコントロール |
計器類 | My Triumphコネクティビティシステム搭載 5インチTFTディスプレイ |
ライディングモード | 5種類のライディングモード(Rain、Road、Sport、Track、Rider) |
シフトアシスト | Triumph シフトアシスト シフトアップ/シフトダウンクイックシフター |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー |
Lighting | 丸型一灯ヘッドライト、セルフキャンセルウィンカーを含む全ライトのLED化 |
キーレス | Full keyless system |
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