カワサキが欧州で新型モデルのティザー動画を公式YouTubeチャンネルで公開し、9月27日に発表することを予告した。何が出るかは定かではないが、動画に昭和時代の空冷Z650が登場したことから、それの令和版とみて間違いないだろう。

Z2よりも軽快なハンドリングで鳴らした令和版Z650=ザッパーに期待!

8月24日に公開された1回目のティザー動画はRetrovolution is comingというタイトルで、逆の意味を持つRetro(懐古)+Evolution(進化)を繋げているが、これは一般的に使われている「ネオクラシック」と同じ用法、意味だろう。

そして2回目のティザー動画は9月8日に公開。今度はRETROVOLUTION - Will You Join ?がタイトルで、仲間になる?と問いかけてきている。その動画には一瞬だけだが、1976年に登場したZ650が写り込んでおり、9月27日に何が発表されるかを示唆している。

Z650は、1973年に発売されたナナハンのZ2とは異なる血統を持つカワサキ第2の空冷4気筒モデルで、「ザッパー」という愛称で親しまれた。排気量は652ccと小ぶりながら746ccのZ2よりも軽快なことから、風を切り裂いて走行する時に服がパタパタと鳴る擬音「Zap」からくる造語がニックネームとなった。

そして、2022年に進化して登場するであろう令和版ザッパー「Z650RS」は、どんなモデルになるだろうか? ザッパーならではの軽快さをウリにするなら水冷Z650はうってつけのベースモデルと言える。189kgという軽さだけでなく、扱いやすさや優れた足着き性などZ-RSシリーズの間口を確実に広げてくれるだろう。
▲2回目の動画に写り込んだZ650は明らかに意図的なもの。今後も9月27日の正式発表まで、続編が段階的に公開されるだろう。
▲1976年に登場したZ650、通称ザッパー。エンジンはZ1/Z2とは異なる設計の並列4気筒で、ゼファー750に引き継がれ2000年代まで生き延びた。
▲新生Z650RSのベースになると思われるZ650。並列2気筒エンジンだが車重はわずか189kgで、この軽さが令和版ザッパーを名乗る拠り所になるだろう。

▲Z900RSは、Z900のエンジンと車体をベースにしているが、シートレール部分は跳ね上がらないように変更されている。

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