
■大会名:2021 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦 スーパーバイクレースin 岡山
■開催日:2021年9月4日(土)・9月5日(日)
■開催場所:岡山県 岡山国際サーキット
■ライダー/レース結果
・ST600クラス #8 阿部恵斗
予選1番手 決勝3位
レースレポート
文:佐藤洋美
全日本ロードレース選手権第6戦は岡山県岡山国際サーキットで開催されました。ここでの全日本開催は昨年は新型コロナウィルスの影響で中止、2年前のレースは台風のため中止となり、3年ぶりのレース開催となります。また、シケインのコース改修から初の大会となりました。Webike チームノリックヤマハの阿部真生騎の参戦を取りやめ、阿部恵斗のみの参戦となりました。
チームは事前テストを消化し、レースウィークに入りました。初日となった金曜日の練習走行は雨となり、1回目、2回目、どちらもウェットコンデションでの走行となります。阿部は1回目走行でトップに立ち、2回目もタイム更新しますが、総合では1分46秒990で2番手となります。
土曜日に行われた予選で阿部は1分36秒453のコースレコードを記録しポールポジション(PP)を獲得しました。1番グリッドから19周で争われる決勝に挑みます。阿部はスタートで出遅れ、オープニングラップを6番手で通過すると、3周目には5番手、4周目には4番手へと浮上し、3番手争いを繰り広げ、12周目には3番手に浮上し、3位を守りチェッカーを受けました。阿部にとって初表彰台となりました。
全日本ロードレース第7戦は大分県オートポリスで9月18日~19日の日程で開催されます。
阿部恵斗
■MFJ 全日本ロードレース選手権 第6戦 ST600クラス
予選1番手 決勝3位 Best Time:1'36.217
阿部恵斗コメント
昨年とったPPはウエットだったので、今回はドライでPPが取れて嬉しかったです。今回は新しく出来たシケインがキーポイントになると思っていました。絶対にスタート直後に渋滞になるはず、そこを1番に抜けることが出来たら逃げられるよ思うので、しっかりとスタートを決めて行こうと思っていたのに…。
自分でもびっくりするほど、スタートを失敗してしまい、6番手まで落ちて、この時は、3位まで追い上げることが出来るとは思っていませんでした。でも、ペースが良く走れたので、トップ争いが落ちてくれば勝負が出来るかも知れないと思っていましたが、トップのペースが崩れずに、自分がペースアップして追いつくのは厳しいレースになりました。
表彰台は嬉しいですが、せっかくPPが取れたのに、それを生かせずに勝てなかったのは悔しい気持ちの方が強いです。最終戦では、もっといい結果を出せるように頑張ります。
阿部光雄監督コメント
今回を入れラスト2戦を残すのみとなり、ST600としては第5戦目となる大会でした。
阿部真生騎は岡山とオートポリスは走行経験がほとんどなく今回と次回は欠場です。
阿部恵斗は速さはあるのですが、中々噛み合わない前半から中盤だったので、来年に向けて結果を残すことが大変重要な大会です。
9月4日(金)特別スポーツ走行
雨が降るウエットコンディションとなったスポーツ走行でした。
恵斗は調子が良く、午前午後の2回ともほとんどトップタイムでしたが、2回目のラストに菅原選手に0.2秒ほど上回れ2番手でした、しかしアベレージは良く好調子でした。
5日(土)予選
雨の予報もあり、降ったりもしたのですが予選はドライコンディションで行われました。
先の事前テストでも調子は良く、常にトップタイム争いをしていたので期待の予選でした。
期待通り最初から好タイムで、6周目には36秒4でトップに立ちました。
予選タイヤは1本しか使えないので、序盤でのタイムがベストになること多いのですが、
例に漏れず最後まで恵斗のタイムは破られることなく、今年初戦のもてぎで雨のポールはあったのですが、晴れでは全日本4年目にして初めてのポールポジションでした。
タイム 1分36秒453 ポールポジション
6日(日)朝ウォームアップ走行 決勝
ウォームアップ
序盤からのタイムが思ったように伸びなかったのですが、殆どのライダーがニュータイヤで出て行く中、恵斗は程度の良いタイヤでしたがユーズドタイヤにガソリン満タンでの走行で36秒6は上々で優勝へ期待が持てました。
決勝
ポールポジションからスタート一気にに行って欲しかったのですが、1周目は6番手に下がって帰ってきました。しかし徐々に追い上げ中盤には3番手まで追い上げましたが、序盤に先頭集団から離されたのが厳しく、1、2番手から距離があり優勝は厳しい状態でした。そのまま3位キープでゴール。
オープニングラップの速さは、レースにおいて重要で、そこで速さを示すことが恵斗の課題でした。今回も、序盤は38秒台と、トップ集団と離れる要因になってしまいました。その後、36秒台にタイムが回復しますが、序盤に出来た差を埋めることが難しくなってしまいました。それでも、予選でポールポジションを獲得して、決勝でも3位まで追い上げたこと、初めての表彰台を獲得出来たことは、嬉しいことです。勝てる力があるので、次戦では、課題をクリアするように頑張ってもらい、しっかり優勝出来るように、サポートして行きます。
全日本4年目で初めての表彰台で優勝はできなかったものの結果は大変良く、スタッフ一同おめでとうムードいっぱいでした。
皆様の応援、大変有難うございました。残るオートポリスも宜しくお願いいたします。
photo by Ishizaki Nobuki, Komai Toshiyuki
情報提供元 [ Webike Motosport ]
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