■大会名:2021 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 第53回 MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿
■開催日:2021年7月17日(土)・7月18日(日)
■開催場所:三重県 鈴鹿サーキット

■ライダー/レース結果
・ST600クラス #8 阿部恵斗
予選6番手 決勝6位

・ST600クラス #41 阿部真生騎
予選27番手 決勝リタイヤ

レースレポート

文:佐藤洋美

全日本ロードレース選手権第5戦は三重県鈴鹿サーキットで開催されました。全日本ロードレース選手権シリーズ 第5戦は、三重県鈴鹿サーキットで開催されました。本来ならば鈴鹿8時間耐久が行われる予定でしたが、新型コロナウィルスの影響でスケジュールが変更され、MFJグランプリとして開催されました。全日本最終戦として行われていた鈴鹿戦が、7月に開催され、夏の鈴鹿のスプリントレースという、これまでにない戦いに挑みました。

木曜日から練習走行が行われ、恵斗は4番手に付け、真生騎は29番手でレースウィークが始まりました。金曜日は雨の予報でしたが、8耐を思わせる湿度の高い暑さの中で、走行が行われ、恵斗は3番手へと躍進、真生騎も27番手とポジションアップ。土曜日には30分、1回の予選が行われました。恵斗は1分13秒540として、トップとは約0.5秒差の6番手、真生騎は1分18秒347で27番手となります。

決勝日は、更に気温が上がり、路面温度も上昇、午後1時25分スタートのST600は、厳しい暑さの中でレース進行が行われましたが、グリッドについた時点で大粒の雨が落ちてレースディレイ、ウエット宣言が出されたため2周減算の11周で決勝は行われることになりました。ですが、雨はすぐの止み、青空がのぞき、ドライコンディションでスタートします。
ホールショットは埜口遥希が奪い、デグナーカーブ1個目では、小山知良(ホンダ)が埜口遥希(ホンダ)をパスしトップに浮上、オープニングラップは小山が制し、荒川晃大(ホンダ)、埜口、佐野優人(ヤマハ)、國峰啄磨(ホンダ)、長尾健吾(ヤマハ)、佐野勝人(ヤマハ)、横山尚太(ヤマハ)、恵斗、伊達悠太(ホンダ)の上位10台がトップ集団を形成しました。トップ3台が逃げ、恵斗は、それを追うセカンドグループ4台に食い込みバトルを展開します。最終的に6位でチェッカーを受けました。38台が出走、リタイヤが9台、フィニッシュライン不通過が3台、完走が26台というサバイバルレースとなり、真生騎はオープニングラップで転倒リタイヤとなりました。

全日本ロードレース第6戦は岡山県岡山国際サーキットで9月4日~5日の日程で開催されます。

阿部恵斗

■MFJ 全日本ロードレース選手権 第5戦 ST600クラス

予選6番手 決勝6位 Best Time:2'13.902

阿部恵斗コメント

スタートは上手く行ったのですが、1コーナーで集団に飲まれてしまい、追い上げのレースになってしまいました。トップ集団に追いつこうとタイヤを使ってしまい、後半はきつい状況となりました。今回は表彰台を狙えると思っていたので悔しいです。スタートでの位置取りを、もっと考えて大事に走らなければならないと反省しています。それでも、ペースは悪くなかったこと、上位でフィニッシュしてポイントを加算出来たことでランキングを3つ上げて7位に上げることが出来ました。筑波戦から安定してチェッカーを受けることが出来ています。次戦では、しっかりとテストからタイムアップして、いい流れを作って表彰台を狙います。

阿部真生騎

■MFJ 全日本ロードレース選手権 第5戦 ST600クラス

予選27番手 決勝リタイヤ

阿部真生騎コメント

鈴鹿は地方選で一度走り、今回が2度目の走行で、セッティングも、自分の走行ラインも決まっていないという状況で、木曜日からトライして来ましたが、うまく行かず、決勝では、行くしかない、追い上げるしかないとスタートしたんですが、転んでしまいました。タイムも2分15秒台を目指していたんですが、全然、届かなくて…。残念な結果に終わりました。準備してくれたメカニックさんや、スタッフに申し訳なく思っています。来週はもてぎの地方選に参戦します。しっかり挑んで、マシンセッティング、自分のライディングを見直します。

阿部光雄監督コメント

恵斗は6位でレースを終えましたが、3位とのタイム差は、ほとんどなく、実力的にはしっかりと表彰台に食い込むことが出来るまでになっています。今回のレースは転倒車も多く、黄旗も多く出て、ライダーにとってはレースをコントロールするのが難しいレースだったと思います。それでも、その状況の中で、前に行かなければならない。来年に向けても、しっかりと結果を残さなければならないので、残り、2戦で、結果を引き寄せてほしいと思います。
真生騎は、2分16秒台を目標として挑んでもらいましたが、それをクリアすることが出来ませんでした。これをクリアすることが、全日本残り2戦の参戦条件という厳しい挑戦をしてもらいました。もう一度、地方選から出直してもらおうと思っています。ここからの岡山国際サーキットではシケインが改修されていますし、オートポリスはブラインドコーナーがあるなど、攻略が難しいコースが続きます。チームとして、事前テストから、しっかりとサポート出来るように準備します。

photo by Ishizaki Nobuki, Komai Toshiyuki

情報提供元 [ Webike Motosport ]

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