ロードレース世界選手権 MotoGP 2021シーズンの第8戦となるドイツGPが、6月20日(日)にザクセンリンクで開催された。

昨年7月のスペインGPで右腕上腕を骨折し、今年4月の第3戦ポルトガルGPで復帰を果たしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、一昨年の最終戦バレンシアGP以来、2年ぶりの優勝を達成した。

ケガから復帰して6戦目となる今大会の予選は今季ベストの5位。ドイツGPの10大会連続ポールポジション記録の更新は果たせなかったが、決勝ではオープニングラップに首位へ浮上すると快調にラップを重ね、30周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。

ドイツGPで11大会連続優勝を達成

今大会は雲の多い一日となり、レース中盤に小雨が降った。雨はすぐにあがりますが、この雨で全体的にペースが落ちる。しかし、マルク・マルケスはそれまでと同じペースでラップを刻み、2番手以下に2秒近いリードを築きいた。後半は、ミゲル・オリベイラ(KTM)が唯一、マルク・マルケスとの差を縮めたが、終盤ペースを上げたマルク・マルケスは、再び、オリベイラを引き離し、ケガから復帰6戦目にして優勝を達成した。

コロナ禍で昨年は、7月にMotoGPクラスのシーズンがスタートした。その最初のレースとなったスペインGP決勝でマルク・マルケスは転倒し、右腕上腕を骨折した。以来、3度の手術を行い、約9か月間、治療とリハビリを続け、今年4月のポルトガルGPで復帰した。しかし、これまでのレースは、右腕のパワー不足に苦しんできた。今大会も万全ではなかったが、得意とするザクセンリンクで本来の走りを取り戻した。これでマルク・マルケスは、MotoGPクラスでは8大会連続、3クラスでは11大会連続(125cc、Moto2、MotoGP)で優勝を達成した。

マルク・マルケス コメント

今回は自分のキャリアの中で最も重要で、最もたいへんな瞬間でした。今日はすばらしいチャンスがあると分かっていました。フィニッシュラインを通過したときは、とにかく、その瞬間を楽しみました。チーム全体で達成しました。感動しました。非常に難しい状況を彼らのおかげで乗り越えることができました。
ひとりでここまで来ることは不可能なことです。多くの人々の支えが必要でした。いいチーム、医療チーム、理学療法士、そしてHondaです。Hondaは僕を本当にリスペクトしてくれました。アルベルト・プーチ、エミリオ・アルサモラ、そして僕の家族は本当によく僕をサポートしてくれました。今はこの週末を楽しみたいです。
ずっとガソリンスタンドを探していましたが、ようやく見つけて燃料を満タンにしたような気分です。僕はもちろんのこと、Honda、エンジニア、チームのモチベーションはさらに上がっています。この先どうなるのか楽しみです。
4、5周目で雨粒が見えたとき、「これは僕のレースだ」と思いました。この瞬間からプッシュし始めました。そのあと雨が強くなってくると、さらにプッシュしました。それからはオリベイラとのレースになりました。彼は一生懸命プッシュしていて、とても速かったです。
いろいろな思い出、この1年間の僕の生活が頭によぎりました。集中力をキープするのがたいへんでしたが、達成することができました。これからもまた達成していきます。

情報提供元 [ Honda ]

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