
【市本行平:Webikeニュース編集部】
▲背景や車体の文字から車名はR7で確定。情報ではYZF-R7というネーミングのようだ
アメリカでや欧州で部分的に情報を公開するティザー動画を公開していたヤマハは、5月18日9時(北米)、15時(欧州)に正式発表を予告している。価格やスペックなどの全容はその時に明らかになるが、その前に新型YZF-R7のスタイルが明らかになった。ウワサ通り、2018年にモデルチェンジを果たしたYZF-R6にそっくり。そして中身は、スイングアームやマフラーの装備からMT-07とみて間違いなさそうだ。
2021年型MT-07譲りの単眼LEDヘッドランプをダクト内に設置
正式発表前に明らかになった新型YZF-R7の外観は、情報によると2020年限りで生産終了したYZF-R6のスタイルをMT-07に転用したものだ。YZR-M1譲りのラムエアダクトもR6と同様に装備しているが、新型R7はダクト部分に単眼のLEDヘッドランプを埋め込んでいるのがユニークなところだ。
ラムエア過給は行わずに2021年型MT-07が新採用したバイファンクションLEDヘッドランプを置くことで、スペースを有効活用するとともに、共通部品によるコスト効果も生み出しているようだ。
▲バイファンクションLEDヘッドランプはロービームとハイビームを一体型としている
▲新型R7は中央がヘッドライト、左右がポジション灯。R6のヘッドライトは左右に2個設置されていた
▲ミラーも装着された状態の新型YZF-R7。ウインカーはボディマウントだ
▲最終型のYZF-R6。アッパーとテールカウルはほぼそのまま新型R7で使われているように見える
▲2021年にモデルチェンジした新型MT-07。エンジンは排出ガス規制に対応しつつ最高出力は欧州仕様で73.4PS/8750rpmを発揮する
MT-07にはない倒立フォークの採用で走りもよりスポーティに
新型YZF-R7はMT-07がベースとなることから、足まわりもそのまま流用されるものと思われたが、フロントサスペンションに倒立フォークが採用されることが判明した。倒立は正立フォークに比べて剛性が高く、ブレーキングで有利になることからスーパースポーツで必須の装備。
このことから新型R7は、MT-07よりもスポーツ性に優れていることは間違いなく、セパレートハンドルによる前傾ポジションと相まって高いコーナリング性能を発揮してくれそうだ。
▲ハンドル位置はトップブリッジ下のセパレートタイプで、ポジションはスポーティなもの。倒立フォークはフルアジャスタブルタイプに見える
また、フロントブレーキはラジアルマウントキャリパーを採用しており制動力も強化。単にMT-07をフルカウル化するだけではなく、YZF-Rシリーズらしいスポーティな仕上がりが期待できそうだ。
一方、テネレ700などヤマハの2気筒688ccエンジンシリーズは全てトラコン等の電子制御は非採用なので、新型R7も採用していないだろう。
▲新型R7のブレーキはラジアルマウントキャリパーのダブルディスク。R6と同じだと径320mmとなるが果たして!?
▲リアのスイングアームやサスペンションはMT-07と同じように見える
日本国内での発売は2021年末が濃厚、価格は100万円前後か?
この新型YZF-R7はまず北米と欧州で5月18日に正式発表となりその後現地で発売。気になる日本国内でも発売は確実だが、年末になる見込みだ。その前にベースとなる2021年型新型MT-07が6月に発表されて夏に発売され、その後の展開となるようだ。
また、ヤマハの2021年型で国内未発売になっている3気筒の新型MT-09とトレーサー9も、MT-07と同様に夏頃の見込みだ。2021年下期はヤマハの躍進に期待だ。
▲サーキットとストリートのシーンを交互に見せることで新型R7のキャラクターを物語る
▲新型R7のウインカーは横長のLEDタイプとなる。シーケンシャルか!?
▲エンジンは並列2気筒の688ccと予想される。ちょうどいいパワー、サイズ、重量のスーパースポーツだ
▲こちらは1999年に発売された元祖YZF-R7。世界限定500台のレースベース車で、新型R7とは性格が180度異なるガチサーキットモデルだ
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