■大会名 2021 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦 2021NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース
■開催日
[予選・レース1]2021年4月24日(土曜) 天候:曇り コース:ドライ
[レース2]2021年4月25日(日曜) 天候:曇り コース:ドライ
■開催場所 三重県 鈴鹿サーキット(1周=5.821km)
■観客動員数 16,500人(2日間合計)
■JSB1000ライダー 加賀山就臣
■マシン SUZUKI GSX-R1000R
■予選結果 
<JSB1000>RACE 1:5番手(2分06秒876)/RACE 2:6番手(2分07秒540)
■決勝結果
<JSB1000>RACE 1:3位/RACE 2:7位
獲得ポイント:44 (ランキング4位)

レースレポート

レース1は14周で争われました。得意のスタートは、うまく決めることができず6番手で1コーナーをクリア。オープニングラップで1台をかわし5番手でホームストレートに戻って来ます。しかし、思うようにペースが上がらずトップグループに差をつけられてしまっていました。
しかし、3周目のデグナーカーブで多重クラッシュが発生します。このアクシデントのためにセーフティーカーが入り、前との差が一気に詰まります。ココがチャンスと見た加賀山は、今までの経験を生かし、セーフティーカーラン中にタイヤに熱をなるべく入れリスタートの瞬間に集中していました。

そして5周に渡って介入していたセーフティーカーがようやくピットに戻ると、その瞬間がやってきます。リスタートが切られると、加賀山は、積極的な走りを見せると前に出て行き3番手に浮上し、清成選手、中須賀選手とトップグループを形成します。何とかついて行きたい加賀山でしたが、トップ争いからは遅れ始めます。

その背後には、岩田選手が迫って来ると、最後は一騎打ちの3位争いとなります。そして最終ラップの130Rで岩田選手が仕掛けて来ます。レイトブレーキングで加賀山のインに入って行く岩田選手に対し、冷静にクロスラインをかけようとした加賀山でしたが、そこで岩田選手が転倒。加賀山は3位でゴールし昨年の第4戦ツインリンクもてぎ以来の表彰台に上がりました。

クールダウンラップに加賀山は130Rでマシンを止め、岩田選手を後ろに乗せてピットに戻って来ました。これは規則上違反なのですが、極限の状態で一緒に戦った選手を応援してくれたファンへ感謝の意味を込めて手を振ろうという思いがありました。これを機にファンサービス、そしてエンターテイメントという観点から全日本も変わるきっかけになればと思っています。と加賀山は語ります。

レース2も再び表彰台を目指すためにマシンセットを変更して臨みましたが、いい方向に進まず厳しいレースとなり7位と悔しい結果となりました。

加賀山就臣

■2021 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦 2021NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース JSB1000

予選RACE 1:5番手(2分06秒876)予選RACE 2:6番手(2分07秒540)
決勝RACE 1:RACE 1:3位 /決勝RACE 2:7位

加賀山就臣 ライダー コメント

セーフティーカーが入ったときに、今までの経験が生かせると思い、タイヤの温度管理をしつつリスタートに集中していました。タイヤが暖まり切っていないうちからペースを上げると、すぐに3番手に上がり、トップ争いに加わることができました。
終盤は、トップ2台に引き離されてしまいましたが、岩田選手と一騎打ちの3位争いとなりました。最後に岩田選手が渾身のアタックを仕掛けてきたのでクロスをかけようとしたところで岩田選手が転倒。
バトルを見せた岩田選手がコースサイドにいたので、後ろに乗せて、一緒に応援してくださったファンに手を振って戻りました。
いろいろご意見はありますが、見てくださるファンがいてこそのレースだと思いますし、これを機に再考してもらえれば幸いです。
最後に今回もスポンサーの皆さんを始め、多くの応援をいただきました。本当にありがとうございます。次戦も表彰台に上がることができるように全力を尽くします。

斉藤 雅彦 監督 コメント

加賀山自身は、開幕戦のツインリンクもてぎから調子よく、今回の鈴鹿でも好調でしたし、タイヤの性能もうまく引き出せるようになってきていますが、バイクのセットが追いつかない状態でした。
今回も現場でできることは、ほとんどやりましたが、改善できず終いでした。問題になっている症状が出にくい方向のセットも分かってきているので、次戦のSUGOに向けて、もう一度チェックし直して臨みたいと思っています。

情報提供元 [ Webike Motosport ]

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