11月22日に開催されたMotoGP最終戦となる第15戦ポルトガルGPで、チームスズキエクスターのアレックス・リンスが15位でフィニッシュ、ジョアン・ミルがリタイヤという結果で2020年シーズンを終えた。
しかしスズキ創立100周年、レース活動60周年という節目の年となった2020年シーズンにジョアン・ミルがシーズンチャンピオン獲得、アレックス・リンスがランキング3位、そしてチームタイトル獲得という輝かしい結果を達成した。

スズキはさらに世界耐久選手権でもSuzuki Endurance Racing Team(SERT)が世界チャンピオンの座を獲得し、ふたつの世界選手権で王者となった。

佐原伸一 プロジェクトリーダー

2020年は我々スズキにとって非常に素晴らしい年になりました。ライダータイトルとチームタイトルを獲得できたことは、まさにスズキ創立100周年を記念するのに非常に重要なものだったと思います。
さらに今週末はさらにその上を目指し、コンストラクターズタイトルとライダーチャンピオンシップ1-2を狙っていたのですが、残念ながらそれは来年の宿題となりました。しかしジョアン・ミルとアレックス・リンスというふたりの力強いライダーと共に来年さらなる高みを目指して頑張る課題が明確になりましたので、来シーズンはさらに強くなって戻ってきたいと思います。
この場をお借りして改めてスズキのMotoGP活動に関係している全ての方々と、全てのスズキファンの皆様に感謝の言葉を述べたいと思います。1年間ありがとうございました。

河内 健 テクニカルマネージャー

今年は1年を通して非常に良いシーズンを送れたと思っていますが、最後のレースがこのような結果となり非常に残念です。アレックスとジョアンに十分戦えるだけのマシンを用意できなくて申し訳なく思っています。
ただこれを来年への糧にして、チャンピオンに甘んじることなく来年に向けて準備を開始し、また良いシーズンを送れるよう努力していきたいと思います。応援してくださった皆さん、今年1年ありがとうございました。

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー

とても残念なシーズンの終わり方となってしまいました。ジョアンは他車との接触後に電気系にトラブルが起きたようでレースを完走できず、トラブルの内容を確認しているところです。
アレックスはとても良いスタートを切ったのですが、タイヤのグリップに苦しみ、レース終盤にペースを落としてポジションを下げる結果となってしまいました。シーズンの終わりとしては残念でした。
ライダーふたりがそれぞれ違う問題により今日は良い結果を残すことができませんでしたが、いずれにしても今シーズンを彼らがランキング1位と3位で終えることができたことを心から誇りに思いますし、スズキ創立100周年という節目の年にチャンピオンを獲得できたことはこの先も忘れられないものとなるでしょう。
常に全てを出し切って挑んでくれた二人のライダー達、そして同じく常に全力で共に仕事をしてきた全てのチームスタッフ、そしてこのプロジェクトに関わった全ての人々に心より感謝します。

アレックス・リンス

今日はタイヤの選択を間違えてしまって、思いかげない厳しいレースになってしまった。リヤにハードタイヤを選択したんだけど、スタートを決めた甲斐もなく序盤から苦戦して思うように攻められず、さらに周回を重ねる毎にグリップがどんどん低下していってどうすることもできなかったんだ。
今日のレースは残念な結果で終わってしまったけど、今シーズンのライダーランキングを3位で終えることができたことは嬉しい。今年はシーズン序盤に負った怪我がなかなか完治しなくて肉体的にも精神的にも追い詰められた時期があったから、無事にシーズンを終えることができて本当にほっとしているんだ。
モチベーションはさらに上がっているし、来シーズンが今から楽しみで仕方ないよ。

ジョアン・ミル

今日はレースを完走できず、あまり周回できなかったけど、リタイヤする前まではレースを楽しむことができたよ。フランチェスコ(ドゥカティ)との接触は最悪な形になってしまって、彼には本当に申し訳ないことをしてしまったと思っている。
あの接触後にマシンの電気系にトラブルが起こったみたいで、レースを続けることができなくなってしまったんだ。今後に向けてトラブルの原因をしっかり解析してもらわなくちゃね。
最終戦を良い結果で終えることができなかったのは残念だけど、今年はタイトルを獲得することができて自分にとっては本当に素晴らしい年になった。チームタイトルも獲得できたし、今晩はアレックスとチームの皆でお祝いすることになっているんだ。

情報提供元 [ スズキ ]

この記事にいいねする


コメントを残す