
YAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰選手が、「全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 スーパーバイクレースinもてぎで」、ウエットとなったレース1、ドライとなったレース2でともに優勝した。開幕6連勝を達成し自身初となるJSB1000でのチャンピオンを大きく引き寄せた。チームメイトの中須賀克行選手は2/2位とし、YAMAHA FACTORY RACING TEAMが両レースで1-2フィニッシュを飾った。
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目次
レース1
野左根が開幕戦から連続でポールポジション獲得
レースは赤旗終了で野左根が5連勝達成。中須賀は2位でゴール
10月17日(土)午前に冷たい雨が降る中で行われた公式予選では、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰が、ただ一人ラップタイムを1分58秒台に入れてレース1のポールポジションを獲得。セカンドラップタイムでは1分59秒台だったが、これもトップタイムとなり、開幕戦から6戦連続でポールポジション獲得となった。
対するYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行は、レース1、レース2ともに3番手スタートだ。
17日(土)午後に始まったレース1。23周レースは21周へと変更されてスタート。そして野左根が好ダッシュし、中須賀が続くが、オープニングラップの90度コーナーで秋吉耕祐が水野涼(いずれもホンダ)に接触して両者転倒。水野のマシンが炎上し、ここでレースは赤旗中断となった。
その後、21周のレース数は変わらずにレース1が再スタートすると、野左根と中須賀が見る間に後続を引き離していく。
5周目、トップの野左根がラップタイムを1分59秒台に上げる。これに中須賀も追随してペースアップ。7周目に中須賀は自身最速の1分59秒094を記録。この後、2人はライバル勢の2分01〜02秒台に対して1分59秒台で周回を続け、11周目には野左根が1分59秒059のファステストラップをマーク。そして15周を終えた段階で野左根と中須賀は3番手に30秒の大差を築いていた。
野左根と中須賀が16周目に入ってしばらくして、第2コーナーと第3コーナー区間で転倒したマシンがコース上に残ったことから赤旗が提示されてレースは中断。そして15周終了時点での順位でレース成立となった。
この結果、野左根が開幕戦から5連勝を達成し、中須賀は2位となった。また、YAMALUBE RACING TEAMの前田恵助は予選7番手、決勝レースは9位でチェッカーを受けた。
レース2
ポールポジションスタートの野左根が6連勝
中須賀は2位でゴールしYAMAHA FACTORY RACING TEAMが1-2フィニッシュ
10月17日(土)のレース1とは打って変わってコースコンディションはドライ、そして気温も18度まで上昇した中でスタートしたレース2。綺麗なスタートを見せたポールシッター野左根航汰がオープニングラップからペースを上げ、2周目には2番手の中須賀克行に1.2秒差をつけると、その後、独走優勝。開幕戦から6連勝を達成した。
オープニングラップを制した野左根は、2〜4周目、さらに6周目に1分48秒台のファステストラップを連発。2番手につける中須賀のラップタイムが1分49秒台であった頃からもわかる通り、野左根は群を抜く速さで後方を引き離していった。その後も、1分48秒台で周回を重ねると独走体制を築き、2位の中須賀に11秒の大差をつけて開幕6連勝のチェッカーを受けた。
2位となった中須賀選手は、レース前半で清成龍一(ホンダ)から激しいプッシュを受ける。しかし、見事なまでのレイトブレーキングでブロックラインをリリースすると、最後まで2位のポジションを守り通し、今季初めてチェッカーを受けた。
また、スタートで大きく出遅れたYAMALUBE RACING TEAMの前田恵助選手は、その後に集中力を切らすことなく順位を挽回。レース後、車両規定違反による清成の失格もあり7位となった。
情報提供元 [ ヤマハ発動機 ]
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