10月10日、11日に開催された 2020 FIM※1トライアル世界選手権シリーズ 最終戦イタリアGPにおいて、ホンダ・レーシング(以下HRC)の契約ライダーで、ワークスチーム※2であるレプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)のトニー・ボウ(Toni Bou)選手が14年連続14回目のシリーズチャンピオンを獲得した。
※1 FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
※2 ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム。HondaではHRCが運営するチーム
自身の記録を更新
今シーズンのトライアル世界選手権は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けて9月に開幕。全4戦が行われ、各戦2日間、合計8レースでタイトルが争われました。
開幕戦のフランスGPは、優勝・3位、続くスペインGPでは、2レースともに優勝、前戦のアンドラGPは2位と優勝によって、ポイントランキングで2位と10ポイント差の首位で、最終戦を迎えました。イタリアGPでは1日目に優勝しチャンピオンが決定すると、続く2日目も優勝で有終の美を飾り、見事14連覇を達成しました。
トニー・ボウ選手は、2007年にHRCのワークスマシン「Montesa COTA 4RT」で初の世界チャンピオンを獲得して以来連覇を重ね、人工セクションを走破する屋内競技であるXトライアル世界選手権の2020年シーズンでも14年連続のチャンピオンに輝いています。
トニー・ボウ コメント
初日でタイトルを獲得できるとは思っていませんでした。例年もそうですが、今年もとても厳しいトライアルです。そして今年の特徴として、1位だと思えば次の瞬間には7位にもなるという、順位の変動が簡単に起こりえます。したがって、失敗をするわけにはいかない、難しい戦いになるのです。
私は、このタイトルに非常に満足しています。インドア・アウトドア両方のタイトル獲得も、とてもうれしいことです。いつもと違うシーズンとはなりましたが、大いに祝いたいです。
ホンダ・レーシング(HRC) 代表取締役社長 野村欣滋(のむら よししげ)コメント
まずは自身の記録を更新する14連覇を達成したトニー・ボウ選手の栄誉を称えたいと思います。連覇というプレッシャーのみならず、今シーズンは短期間でチャンピオンシップが決するため、体力的にも、精神的にも、彼自身がかつて経験したことのない、非常にタフでシビアな闘いを強いられたと聞いています。
このような状況で困難をはねのけ獲得したタイトルには、これまで以上の重みがあり、前人未到の偉業を成し遂げ続けるボウ選手に、改めて最大の敬意を表したいと思います。
また、彼の連覇に尽力してくれたチームスタッフ、そしてレース活動を支えてくれた多くのスポンサー様と、世界中のトライアルファンの皆様に心から感謝いたします。
情報提供元 [ Honda ]
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