国土交通省道路局は、9月の4連休(以下、シルバーウィーク期間)の交通状況について、旅行速度及び交通量を集計し発表した。

主要観光地付近の平均自動車旅行速度は、緊急事態宣言下と比較すると40箇所で緊急事態宣言下よりも低下。昨年度と比較して28箇所で同等の速度、17箇所で低下し、昨年度よりも混雑していたと考えられる。交通量は昨年度と比較して全体で8.9%増加、緊急事態宣言下(ゴールデンウィークの交通量)と比較すると、交通量は全体で73.8%増加した。

旅行速度について

ETC2.0 システムを通じて収集したプローブデータを活用し、シルバーウィーク期間中の主要観光地周辺等の自動車旅行速度を集計しました。
○主要観光地付近の平均旅行速度は、40箇所で緊急事態宣言下よりも低下しました。
昨年度のシルバーウィーク期間(令和元年9月21日~23日)と比較すると、28箇所で同等の速度となり、17箇所で低下しました。
○特に、昨年度のシルバーウィーク期間と比較して、旅行速度が10km/h 以上低下した観光地は、県道17号(栃木県、那須付近)・県道260号(鳥取県、鳥取砂丘付近)・国道2号(広島県、宮島付近)・国道220号(宮崎県、青島付近)等となっており、昨年度よりも混雑していたと考えられます。

交通量について

交通量観測装置により、シルバーウィーク期間中の主要都道府県境付近の交通量を集計しました。
○昨年度と比較して、交通量は全体で8.9%増加しており、そのうち、小型車は10.6%増加、大型車は4.2%減少しました。
○緊急事態宣言下(ゴールデンウィークの交通量)と比較すると、交通量は全体で73.8%増加しており、そのうち、小型車は86.8%増加、大型車は8.8%増加しました。

【主な集計結果】

1.主要観光地付近の平均旅行速度(対象46箇所)

  緊急事態宣言下の旅行速度と比較して
遅い 同等
昨年度のシルバーウィーク期間の旅行速度と比較して 遅い 17箇所 0箇所
同等 22箇所 6箇所
速い 1箇所 0箇所

※昼間12時間平均旅行速度で比較対象と3km/h以上変動している場合をカウント。

2.県境交通量(北海道・沖縄除く)の比較(%)

  対前年度シルバーウィーク(R1.9.21~23) 対緊急事態宣言下
(GW R2.4.29・5/2~3)
全車 108.9% 173.8%
小型 110.6% 186.8%
大型 95.8% 108.8%

【集計項目】
・主要観光地付近の平均旅行速度(対象期間平均及び日別平均)
・都道府県別平均旅行速度(日別平均)
・県境付近の交通量(1日あたり平均交通量)

※平均旅行速度:対象区間延長を走行に要した時間で割った平均速度

<参考>ETC2.0システムを通じて収集したプローブデータについて
ETC2.0車載器及びETC2.0対応カーナビに記録された走行位置の履歴などの情報で、道路管理者が管理するITSスポットと無線通信を行うことによりETC2.0車載器及びETC2.0対応カーナビから収集される情報。本データを活用することで各地域の旅行速度を集計することが可能。

添付資料

→記者発表資料(PDF形式)

情報提供元 [ 国土交通省 ]

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