今週の愛車ピックアップ　空冷四発・角目一灯、そしてREV[ CBR400F ]

CBR400F
オーナー：ヨシ山ヨシ男、ヨシ！さん

今回は、ウェビック コミュニティに投稿されている MYバイクの中から、ニックネーム「ヨシ山ヨシ男、ヨシ！」さんが昔乗っていたバイク「CBR400F」をご紹介します。

生産から30年以上が経過した400マルチの名機の一つ、CBR400F。80年代の激しいバイクブームの時期においては各社開発競争が激化の一途をたどっており、前身の名車、CBX400Fをもってしてもたったの2年でフルモデルチェンジとなりました。
後継機のこのCBR400FはCBX400Fに比較して、現代では考えられないほどの変更点を引っさげてデビュー。

なんと言ってもこのバイクの特徴は、前進のCBX400Fから引き継がれた空冷4発エンジンには、高回転域でバルブが2バルブから4バルブへと変化する「REV」機構が新たに搭載。これは、現代のホンダエンジンを代表するテクノロジーの一つ「HYPER VTEC」の始祖となる技術であり、このCBR400Fで初めて市販車へ採用されました。
また、見た目にもインパクトの強い「角目一灯」スタイル。角目一灯スタイルの車両は他社にも存在しますが、なんとヘッドライトの真下にオイルクーラーが純正で装備されているという、耐久レーサーさながらのスタイリングがREV機構と相まって、当時のライダーを如何に興奮させたかが目に浮かぶようです。

発売年度によるマイナーチェンジやオプション装備も現代の目から見ると異常に豪華で、2灯式ヘッドライトとハーフフェアリングを装備する「エンデュランス」仕様や、フルカウル仕様が併売。
しまいにはシングルシートとジュラルミン鍛造のバックステップが初期装備された「F3」仕様や、始めから集合管を装着したモデルなど、豪華絢爛極まりない仕様違いが毎年のように限定車として送り出されていました。

「ヨシ山ヨシ男、ヨシ！」さんはスタンダードな角目一灯仕様の愛車を、ヨシムラの集合管を装着するのみでシンプルにカスタム。ツーリングバッグやキャンプセットを積んで、キャンプツーリング等に行かれていたようです。
これだけレーシーな装備のマシンでキャンプツーリングに行く人と言うのも現代ではすっかり珍しい気がしますが、当時のバイクブームでは一般的だったんでしょうね。当時の思い出の写真ではヘルメットをカメラ（当時はフィルムカメラ！）の三脚に置いてあったりと、なんとも表現しきれない古き良きフンイキが現れています！

スピードという意味での走行性能には不満があったとのことですが、REV機構の作動タイミングでのフィーリングやメーター周りの格好良さ、見た目に反して疲れないライディングポジションと現代のバイクにはない面白さや感性品質の高さが忘れられないご様子です。

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