
▲CBR1000RR-R FIREBLADE SP(グランプリレッド)
Hondaは、新設計の水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒・999ccエンジンを搭載するなど、フルモデルチェンジを図った大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR-R FIREBLADE(シービーアール1000アールアールアール ファイアブレード)」「CBR1000RR-R FIREBLADE SP(シービーアール1000アールアールアール ファイアブレード エスピー)」を、Honda Dreamより3月20日(金)に発売する。
CBR1000RR-R FIREBLADEは、1992年発売の初代モデル「CBR900RR」から一貫して追求してきたテーマである“Total Control~操る楽しみの最大化”を継承しながら、さらに進化させた性能をサーキット走行やレースでの使用において存分に発揮させることを目的に、「Total Control for the Track ~サーキットで本領発揮するマシン」を開発コンセプトに定め、高出力かつよりコントロール性に優れた出力特性のパワーユニットと、操縦性を追求した車体パッケージングを組み合わせ、スポーツライディングをサポートする先進の電子制御技術などを採用したCBRシリーズの最上位モデルとなる。
▲CBR1000RR-R FIREBLADE(マットパールモリオンブラック)
CBR1000RR-R FIREBLADE SPは、CBR1000RR-R FIREBLADEをベースに、ÖHLINS(オーリンズ)社製の電子制御サスペンションのほか、BREMBO(ブレンボ)社製のフロントブレーキキャリパーを装備するなど足まわりを専用化。また、軽量化に寄与するリチウムイオンバッテリーの採用や、より素早いシフトチェンジ操作を可能とするクイックシフターを標準で装備するなど、よりスポーツライディングの楽しみを視野に入れた特別な仕様としている。
目次
CBR1000RR-R FIREBLADE
グランプリレッド
マットパールモリオンブラック
CBR1000RR-R FIREBLADE SP
グランプリレッド
販売計画台数(国内・年間)
800台
メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
CBR1000RR-R FIREBLADE
2,420,000円(消費税抜き本体価格 2,200,000円)
CBR1000RR-R FIREBLADE SP
2,783,000円(消費税抜き本体価格 2,530,000円)
*価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
主な特徴
■「RC213V」の技術をフィードバックした高出力かつよりコントロール性に優れた出力特性のパワーユニット
新設計の水冷4ストロークDOHC 4バルブ直列4気筒999ccエンジンを搭載。レースで高いパフォーマンスを発揮しているHondaのレーシングマシン「RC213V」と同一のシリンダー内径・行程とし、大径バルブの採用やフリクション低減をねらったショートストローク化を実現。高強度アルミ鍛造ピストンやチタンコンロッドなど、各パーツ類の徹底した軽量化に加え、フィンガーフォロワーロッカーアームやカムシャフトなどには、低フリクション性に優れ高回転化に寄与するDLC(Diamond-like Carbon)コーティングによる表面処理を施している。
カム駆動機構にはカムチェーン長の短縮が可能なセミカムギアトレインシステムを採用し軽量化と高回転化に寄与。吸排気系では、スロットルボディー内径を従来モデルより大径化したほか、アッパーカウルの先端に設けたラムエアダクトシステムの開口部から吸気ポートまでの吸気通路と、排気ポートからエキゾーストパイプの口元までの断面形状をそれぞれスムーズに変化させるなど吸排気効率の向上を図っている。
また、軽量化とマスの集中化に寄与するチタン製マフラーは、レースなどでも豊富な実績を持つAKRAPOVIĆ(アクラポヴィッチ)社と共同開発している。
■サーキットにおける操縦性を追求した車体パッケージング
高精度な剛性チューニングが可能となる薄肉GDC(重力金型鋳造)製法を採用した、軽量なアルミ製ダイヤモンドフレームを新設計。リアサスペンションはプロリンクとし、上部をエンジンブロック後部に締結する構造としたことで、フレーム剛性の最適化と軽量化に寄与している。アルミプレス製のスイングアームは従来モデルより30.5mm長い設計とし、剛性バランスを最適化しながら従来同等の重量とすることで、よりリアタイヤの接地性と優れた旋回性能を追求している。
また、CBR1000RR-R FIREBLADE SPには、走行状況に応じて減衰力を制御し最適な特性を提供する、ÖHLINS(オーリンズ)社製の電子制御サスペンションや、BREMBO(ブレンボ)社製のフロントブレーキキャリパーを採用※1している。
※1 リアブレーキキャリパーは、CBR1000RR-R FIREBLADE/CBR1000RR-R FIREBLADE SPともにBREMBO社製。
■エアマネジメントを追求したカウリングとウイングレット
フューエルタンクシェルター上面の高さを従来モデルより45mm低い位置に設定し、ライダーが車両に伏せた状態での全面投影面積減少に寄与させたほか、ライダー背面から後方に空気がスムーズに流れる形状としたシートカウルなどにより走行抵抗を低減させている。また、高速度領域において車体を路面に押し付ける方向に空力を発生させるウイングレットをカウル側面に設けることで、加速時のフロントタイヤ浮き上がり(ウイリー)抑制や減速時の車体姿勢の安定化などに寄与している。
■スポーツライディングをサポートする各種電子制御機能
車体姿勢制御システムには、BOSCH(ボッシュ)製6軸IMU(Inertial Measurement Unit)を採用。従来モデルに対し、より車体姿勢の推定精度を進化させている。スロットルバルブの開度制御を行うTBW(スロットル・バイ・ワイヤシステム)により搭載可能となるライディングモードは、パワー/Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)※2/セレクタブルエンジンブレーキ/ウイリー挙動緩和制御と、CBR1000RR-R FIREBLADE SPでは電子制御サスペンションを加えた各制御レベルを一括で切り替えることができ、ライディングスタイルに合わせたモード選択を可能としている。
また、ステアリング操作に対する素早い応答性と耐キックバック性能を備えながら軽量化を図った、SHOWA(ショーワ)社製ロッド式電子制御ステアリングダンパーを新たに装備。さらに、新たな機能として、ライダーの使い勝手に合わせたABS※3モードの切り替えシステムや、サーキットでの使用を考慮し、より発進時のクラッチ操作に集中することができるスタートモード制御を採用している。また、CBR1000RR-R FIREBLADE SPには、より素早いシフトチェンジ操作が可能なクイックシフターを標準装備している。
※2 Honda セレクタブル トルク コントロールはスリップをなくすためのシステムではありません。Honda セレクタブル トルク コントロールはあくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがってHonda セレクタブル トルク コントロールを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません。
※3 ABSはライダーのブレーキ操作を補助するシステムです。ABSを装備していない車両と同様に、コーナーなどの手前では十分な減速が必要であり、無理な運転までは対応できません。ABS作動時は、キックバック(揺り戻し)によってシステム作動を知らせます。
■レーシングイメージ溢れるカラーリング
車体色には、レーシングイメージ溢れるトリコロールの「グランプリレッド」を採用。CBR1000RR-R FIREBLADEには、グランプリレッドに加え、スーパースポーツモデルとしてのプロポーションを際立たせる「マットパールモリオンブラック」を採用した、カラーバリエーションとしている。
主要諸元
通称名 | CBR1000RR-R FIREBLADE | CBR1000RR-R FIREBLADE SP | |
---|---|---|---|
車名・型式 | ホンダ・2BL-SC82 | ||
全長×全幅×全高(mm) | 2,100×745×1,140 | ||
軸距(mm) | 1,455 | ||
最低地上高(mm)★ | 115 | ||
シート高(mm)★ | 830 | ||
車両重量(kg) | 201 | ||
乗車定員(人) | 2 | ||
燃料消費率※4(km/L) | 国土交通省届出値 定地燃費値※5(km/h) | 21.0(60)<2名乗車時> | |
WMTCモード値★ (クラス)※6 | 16.0(クラス3-2)<1名乗車時> | ||
最小回転半径(m) | 3.8 | ||
エンジン型式・種類 | SC82E・水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列4気筒 | ||
総排気量(cm3) | 999 | ||
内径×行程(mm) | 81.0×48.5 | ||
圧縮比★ | 13.2 | ||
最高出力(kW[PS]/rpm) | 160[218]/14,500 | ||
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 113[11.5]/12,500 | ||
燃料供給装置形式 | 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-DSFI)> | ||
使用燃料種類 | 無鉛プレミアムガソリン | ||
始動方式★ | セルフ式 | ||
点火装置形式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | ||
潤滑方式★ | 圧送飛沫併用式 | ||
燃料タンク容量(L) | 16 | ||
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | ||
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | ||
変速比 | 1速 | 2.615 | |
2速 | 2.058 | ||
3速 | 1.700 | ||
4速 | 1.478 | ||
5速 | 1.333 | ||
6速 | 1.214 | ||
減速比(1次★/2次) | 1.630/2.500 | ||
キャスター角(度)★/トレール量(mm)★ | 24°00´/102 | ||
タイヤ | 前 | 120/70ZR17M/C(58W) | |
後 | 200/55ZR17M/C(78W) | ||
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク | |
後 | 油圧式ディスク | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 (倒立サス/ビッグ・ ピストン・フォーク) |
テレスコピック式 (倒立サス/ NPX Smart EC) |
後 | スイングアーム式 (プロリンク/バランス・フリー・リアクッション・ライト) |
スイングアーム式 (プロリンク/ TTX36 Smart EC) |
|
フレーム形式 | ダイヤモンド |
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
※4 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※5 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※6 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
情報提供元 [ Honda ]
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