
【OGA 小川裕之:エクストリームバイク スタントライダー】
皆さんこんにちはスタントライダーのOGAです。試乗会一日目だった、前回はハーレーダビッドソンのソフテイルシリーズであるローライダーS、ファットボブ、ストリートボブに乗り、さらにヒルクライムの会場ではオフロードカスタムされたストリート750に乗りました。そして、試乗最終日である二日目は同じくソフテイルファミリーのヘリテイジクラシックとスポーツグライドに乗っていきます!
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目次
ヘリテイジクラシックとスポーツグライド
今回乗っていくヘリテイジクラシックもスポーツグライドもソフテイルファミリーの中ではクルージング系のバイクで、大容量のパニアケースとクルーズコントロール装着で、高速移動がとても楽なバイクです。
さらに、ヘリテイジクラシックはやわらかいシート、大きなウィンドスクリーン、フラットなフットボードで、ソフテイルファミリーの中で長距離移動を楽にするにはこれ一択といった仕様になっています。さらに、おしゃれなスポークホイール、レトロなフェンダー、3連LEDヘッドライトなどでクラシカルでゴージャスなスタイルを兼ね備えたモデルと言えます。
対してスポーツグライドは同様に長距離クルージングに対応しているモデルですが、スタイルが大きく異なります。
スタイリッシュなビキニカウル、スポーティーなシートとパニアケース、シンプルなフロントフェンダー、アルミ削り出しのフロントホイールなど長距離モデルとはいえ、見た目はかなりスポーティーなスタイルに仕上がっています。試乗会二日目の午前中はこの二台を乗り比べていきます。
まずはヘリテイジクラシックから
こういった試乗会ではジャーナリスト達が記事やYouTubeに使うための写真や動画の撮影を行います。まずはヘリテイジクラシックに乗って、撮影スポットまでツーリングをしながら移動。高速道路や峠道を走るのですが、みんなのペースが速くて少し置いて行かれ気味に(汗 なので、頑張ってアクセルを開けて、集団に追いつく。このとき、ヘリテイジクラシックは一気に距離を縮めてくれた。114ci(1868cc)の大排気量で一気に加速してくれる。さすがの114ciと言った感じでした。
そして、ハイウェイを走行中に気づいたことがあります。前日の試乗ではローライダーS、ファットボブ、ストリートボブの三台に乗ったのですが、それらに比べて圧倒的に楽だったんです。
大きなウィンドウスクリーンが風から体を守り、柔らかなシートはとても座り心地が良い、さらに意外だったのがフットボードだ。平らなステップが柔らかなシートとアップライトなハンドルポジションと相まって、部屋でソファに座りながら運転をしているような不思議な感覚に包まれたんです。それほどヘリテイジクラシックは心地の良い乗り物でした。
さらに、クルーズコントロールも試してみる。スイッチを操作すると一定速度を保ってくれるため高速の移動が本当に楽だった。自分だけかもしれませんが、バイクを長時間乗っていると、アクセル側の背中に痛みを伴う体質で、それがいつもとてもシンドかった。しかし、クルーズコントロールを使って右腕を休めることができて、背中の痛みを大きく緩和することができたんです。リラックスしながら長距離クルージングができる。それがヘリテイジクラシックです。
撮影ポイントに到着、次はスポーツグライドに乗っていく!
撮影ポイントはイスナハルと呼ばれる湖の周りで行われました。
勾配のきつい峠道を往復しながら撮影を行います。スポーツグライドに乗り変えてすぐに感じたのが、ハンドル位置の違い。低めで少し手前にあるポジションはこじんまりとしていて、バイクを体の下で操るようなスポーティーな操作感でした。シートはヘリテイジクラシックに比べると固め。まさに"スポーツ"といった仕様になっていました。
走り出して、すぐに長い橋を渡ります。橋の上で「風が強い!」って思ったけど、よく考えたらヘリテイジクラシックのような大きなスクリーンがない、しかしその反面、見晴らしがよく、橋の上から壮大な湖を眺めることができました。大きなスクリーンは楽だけれども、大自然を楽しむときちょっと邪魔かもしれない。(ちなみにヘリテイジクラシックのスクリーンは簡単に取り外し可能)。そして、橋を渡り勾配のきつい峠道を登っていく。ここで、スポーツグライドとヘリテイジクラシックのパワーの違いを体感できた。スポーツグライド(107ci / 1745cc)でもグイグイ加速して坂道を登っていくんだけど、それ以上にヘリテイジクラシック(114ci / 1868cc)のほうが力強く登る。さすがにパワー勝負では114ci / 1868ccに軍配が上がるといった印象でした。
ちなみに、二台ともスクリーンやパニアケースが取り外し可能
ヘリテイジクラシックもスポーツグライドもスクリーンとパニアケースが取り外せます。取り外すとハーレーの無骨さが強くなり、全く異なったバイクの印象になります。ショートツーリングの時はパニアやスクリーンを取り外し、カッコよさ重視なスタイルで楽しむなんてこともできます。一台で二台分のスタイルを表現できるのがとてもお得感があります。気になっている方は是非スクリーンやパニアを外してみてください。びっくりするくらい変わりますよ!
最後に
同じソフテイルシリーズで同じクルージングモデルだったけど、そこには明らかな違いがありました。バイクのちょっとした違いでこんなにも印象が変わるのかと、ライダーとしてとても勉強になった試乗会でした。
それと、このツーリングインプレッションの様子を動画にしました。気持ちの良い音楽と合わせて頑張って編集してみたので、こちらも合わせてご覧下さい。
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