【ビッグマシン・ゼロ:文-八百山ゆーすけ 写真-山内潤也】
日本のインカム市場でトップシェアを誇るのが、サインハウスのB+COM(ビーコム)シリーズ。'08年に登場した初代モデル以来、一貫したコンセプトとデザイン、国内ブランドならではのきめ細やかなサポートが多くのライダーに支持されている。そんなB+COMの最新作が「B+COM ONE(ワン)」だ。
兄貴分に勝るとも劣らないプレミアムスタンダード
●税込価格:2万9700円 ●発売:’20年2月
ONEはB+COMシリーズの中でもプレミアムスタンダードモデルという位置づけ。従来のB+COMのスタンダードモデルは、一世代前のフラッグシップモデルの同梱パーツを見直したものだったが、ONEは全面新設計のブランニューとなっている。
最大の魅力は兄貴分のSB6Xと同じく「B+LINK」を採用していること。これは、ほぼワンタッチでグループのメンバー全員が接続できるという通信システム。これまでB+COMのスタンダードモデルをSB6Xと接続する際はユニバーサルインターコール機能(他社インカムと接続する機能)を使っていたが、ONEならB+LINKで接続可能。最大6人が簡単にグループ通話できるわけだ。
ONEはデザインもSB6Xの流れを汲むエッジの効いたカタチ。SB6Xよりも17g軽く、一回り小さい印象だ。また、インカム操作に使う本体上下のボタンがやや前寄りに配置され、操作もしやすくなっていると感じた。
このほか、高速走行中でも音楽を快適に楽しめると定評のあるB+COMサウンドやユニバーサルインターコール機能を搭載するなど、兄貴分に勝るとも劣らない機能を満載。自分の使い方に合っていれば、ONEはリーズナブルな価格以上のバリューが詰まったプレミアムスタンダードだ。
ハイエンドモデル「SB6X」との差は?
ONEとSB6Xの大きな違いは、聴きトーク機能の有無。それ以外はBluetoothの仕様が新しい一方、通話時間がやや短いといった細かな違いだけだ。そして価格がONEは2万9700円とSB6Xに比べて約2割安い。
操作を可視化!iPhoneアプリにも対応予定
※写真はSB6Xでの使用例
最新のB+COMにはインカムをスマホ操作できる専用アプリも用意されている。B+LINKの接続やインカムの機能の切り替えといった操作だけでなく、細かな機能の設定もできるためとても便利だ。現在はSB6Xのみの対応だが、今後ONEでも対応予定としている。
B+LINKはワンタッチでメンバー全員を接続できるが、アプリはその接続順を任意に設定できる。またインカム、音楽、電話の音量を個別に設定可能だ。
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