
先日、衝撃の「ファイナルエディション」が発表されたセロー250。そのメディア向け撮影会が開催された。
1985年のデビュー以来35年に渡って親しまれてきたセローの最終モデルということもあり、今回は開発当時の裏話からファイナルエディションに至るヒストリーも発表された。
「セローには緑を感じられる場所での撮影が相応しい」という強い想いがあり、撮影会の会場には、千葉県は夷隅郡(いすみぐん)のグランピング&キャンプ場「REWILD RIVER SIDE GLAMPING HILL」が選ばれた。たしかに、雲ひとつない青空と艶やかな紅葉の中にたたずむセローからは、「マウンテントレール」というコンセプトが湧き出ているように感じられた。
また、会場には初代セロー225も展示され、ファイナルエディションの撮影会に華を添えた。
1983年、XT200をベースにしたセローの開発が始まった。目指したのは”間口が広いマウンテントレール”。ビギナーが山道で遊び、”乗って帰って来られること”を目指したという。そのために、「走る」「止まる」「曲がる」という基本3要素に加えて、「上る」「下る」「転ぶ」も加えて開発が進められた。
こうして、体格を選ばず”足つきがよく”、100kg未満の”軽い車重”、悪路でも”扱いやすいエンジン”を持ったセローが完成したそうだ。
とはいえ、走りやすい道では「際立った特徴が無い」と感じられてしまう側面もあったため、発売のGOがもらえるまでには並々ならぬ苦労があったという。
たとえばモトクロスコースで試乗させた場合、モトクロッサー(YZシリーズ)はもちろん、高性能のDT200Rの方が断然速くて乗りやすくて楽しいわけだ。同ステージでセローに軍配があがるのは難しかった。
そこで、険しい山道や沢などをコースに組み込んだテストライドを行った。シート高が高いYZやDTは転倒が相次ぎ、パワーの扱いも難しくなってくる。ところがセローは、後の「2輪2足」にも通ずるわけだが、足をつきながらもトコトコ走破することができたのだった。テストライダー達は身をもって「マウンテントレール」のそれを知り、晴れて発売されるに至った。
「セロー250 ファイナルエディション」及びツーリングセローは、2020年1月15日より発売予定だ。
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◆ヤマハ「SEROW250 FINAL EDITION」が1/15に発売 国内向けは当モデルにて生産終了
なお、今回のファイナルエディションの発売を記念して【-Thanks for the SEROW-『Take a break』キャンペーン】がスタートした。期間中にキャンペーン協賛店にて「SEROW250 FINAL EDITION」※を新車で成約すると、SEROW250 FINAL EDITIONのロゴが入ったオリジナルウッドマックがプレゼントされるものだ。
サイズは直径8.8cm×高さ10cm。温かみのあるウッドの素地を活かした味わいのある仕上がりで、持ち運びに便利なループ付き。さらにオリジナル化粧箱に入った状態でプレゼントされる。これはファン垂涎の記念品となるだろう。キャンペーン期間は2019年12月5日(木)~2020年6月30日(火)。
※アクセサリーパッケージ「TOURING SEROW(FINAL EDITION)」も含む。数量限定で無くなり次第終了となる。
※たわし・磨き粉は使用不可。電子レンジ・オーブン・食器洗浄機および直火での仕様は不可。
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