
▲C.Domenicali, Motor Valley President; S.Bonaccini, Regione Emilia-Romagna President; A.Pontremoli, Muner President
【アウトライン】
・ドゥカティCEOがエミリア・ロマーニャ州の「モーターバレー」ブランドを束ねる協会の責任者に就任
・このユニークなモーターサイクルと自動車の製造地域には、16,500社以上の企業と66,000人以上の従業員が集結
・記者会見には協会を構成する地域の企業および国際的なサーキットの代表者が参列し、エミリア・ロマーニャ州長官のステファノ・ボナチーニとMUNER理事長のアンドレア・ポントレーモリが講演
ドゥカティ・モーターホールディング最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリが、モーターバレー協会の新しい会長に就任することが正式に発表され、ドゥカティ・ホールで記者会見が行われた。このイベントには、地域の企業や国際的なサーキット、研究所、メディアの代表者が出席した。
同協会は、エミリア・ロマーニャ州の“モーターバレー”と呼ばれる地域に本社を構えるすべての自動車ブランドとモーターサイクル・ブランドを統括している。モーターバレーは、世界にも類を見ない、ブランド、プライベート・コレクション、国際的なサーキット、専門のトレーニング・センターの集合体で、観光面においても、地域と協力しながら、この歴史的遺産を最大限に活用するための活動を行っている。
▲C. Domenicali, Motor Valley President and Ducati CEO
以下プレスリリースより
「モーターバレーには、デザイン、テクノロジー、パフォーマンスの面で、世界中で高い評価を得ている数多くのブランドが、わずか150kmの半径内に集まっています。私たちは、ドゥカティがこのモーターバレーの一員であることを誇りに思っています。また、個人的にも、この協会の会長に就任したことを光栄に思います。今回、この重責を引き受けたのは、これまで私たちに多くのものを与えてくれた、この特別な地域に対する責任を痛感したためです」と、ドゥカティCEO兼モーターバレー協会会長のクラウディオ・ドメニカーリは述べています。「この地域には、比類なき学術文化に加え、自動車工学の粋が集まっています。モーターバレーは、自動車やモーターサイクル・エンスージアスト、才能に溢れた新しい人材やビジネスを惹きつけています。私は、この職務に全身全霊で取り組む所存です」
モーターバレーには、メイド・イン・イタリーによる最先端の自動車および工業技術が集結しています。モーターバレー・プロジェクトは、この地域のネットワークを強化し、国際的にユニークなこのリソースを最大限に活用するためのものです。この地域は、イタリアにおける自動車およびモーターサイクル産業の中心地であり、地域経済の心臓部となっています。また、質の高い大学もあり、世界の人々を魅了しています。
ダラーラ、ドゥカティ、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、パガーニといった世界中のファンに愛されているブランドは、モーターバレー・ブランドのほんの一例に過ぎません。モーターバレーには、15のミュージアム(モデナのエンツォ・フェラーリミュージアム、マラネロのフェラーリ・ミュージアム、アウトモビリ・ランボルギーニ・ミュージアム、フェルッチオ・ランボルギーニ・ミュージアム、ボルゴパニガーレのドゥカティ・ミュージアム、モデナのオラチオ・パガーニ・ミュージアムなど)、16のプライベート・コレクション、4つのサーキット(ヴァラーノ・デ・メレガーリの“リカルド・パレッティ”サーキット、マルツァーリャのモデナ・サーキット、イモラの“エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ”サーキット、ミザノ・アドリアーティコのミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリ)があります。
「エミリア・ロマーニャ州のモーターバレーは、優れた人材、ノウハウ、能力、デザイン、産業力、クラフトマンシップ、革新、研究開発力が集中しています。このような地域は、世界のどこを探しても存在しないでしょう」と、エミリア・ロマーニャ州長官のステファノ・ボナチーニは述べています。「モーターバレー・ブランドは、世界に向けて地域の旗を掲げ、世界中からの訪問者を魅了しています。地域の行政機関と民間企業の効果的なチームワークにより、4つの国際的なサーキット、6つの専門トレーニング・センター、6社の世界有数の自動車およびモーターサイクル・メーカー、11のミュージアム、16のプライベート・コレクション、業界をリードする7社の企業、188のスポーツ・チームが参加して、文化、起業家精神、スピードを追求する魅力的な組合が構成されています。この地域は、フードバレー、ユネスコの世界遺産、非常に美しい景観を提供するアペニン山脈やポー川と一体となって、世界中から観光客を集めています。また、何千人もの雇用を生み出している地区でもあります。さらに、高い教育水準を誇る大学のネットワークも持っています。そのハイライトとしては、エミリア・ロマーニャの4つの大学と長い歴史を備えた自動車およびモーターサイクル・メーカーが共同で設立し、自動車専用の修士コースを提供するMUNER(エミリア・ロマーニャ自動車大学)が挙げられ、ヨーロッパのみならず、世界中から才能とやる気に溢れた若者が集まってきています。先進的な考え方を持ったドメニカーリ氏が、モーターバレー協会の会長職に就任したことを歓迎いたします。彼は、その豊富な体験と先見の明により、情熱に溢れ、高度な専門知識を備えたこのユニークな協会を、さらに発展させてくれると確信しています」
イタリア商工会議所連合、Trademark Italia、Mailanderによって実施された調査、モーターバレー観光白書によると、モーターバレーは、2018年だけで120万人もの宿泊観光客を集め、地域経済における経済効果(イモラおよびミザノ・サーキットのイベント収入、ミュージアムの入場料等)は3億ユーロ以上に上ることが判明しています。地域への総観光者数は約180万人で、そのうち44%がイタリア人、56%が外国人で、宿泊数の合計は119万泊にも達しています。彼らは、ミュージアムやコレクションを訪れ、サーキットでレースを観戦するためにこの地を訪れます。
エミリア・ロマーニャ州は、イタリア国内の自動車およびモーターサイクル産業において、ロンバルディアおよびピエモンテに次ぐ3番目に重要な地域で、自動車関連のサプライチェーンには、16,500社の企業が含まれ、66,000人以上の従業員が働いています。これは、国内のサプライチェーン全体の約10%に相当します。
さらに、モーターバレーは、戦略的に重要な役割も果たしています。それは、企業と大学があらゆるレベルで協力していることです。ここでは、革新技術、専門性、研究開発に焦点を当て、プロジェクトのメンバーは互いに密接に協力して作業を行います。
その具体的な例は、MUNER(エミリア・ロマーニャ自動車大学、非営利教育)プロジェクトです。MUNERは、2017年に、4つの地域大学(ボローニャ、パルマ、フェラーラ、モデナ・レッジョ・エミリア)と、ドゥカティ、フェラーリ、ランボルギーニを含む業界のトップ8企業によって設立されました。この大学では、将来の自動車技術者を養成することを目的とする、2つのコースを開催しています。
「グローバル競争はもはや個々の企業間ではなく、地域システムへと移行しています」と、ダラーラCEO兼MUNER理事長のアンドレア・ポントレーモリは述べています。「そして、その地域システムは、企業、トレーニング施設、行政機関から構成されています」
モーターバレーは、さらなる経験を積み重ねます。来年の5月14日~17日には、モデナ中心街で、第2回モーターバレー・フェストが開催される予定です。
情報提供元 [ Ducati ]
この記事にいいねする