
カワサキは、東京モーターショー2019にて「Z H2」「Ninja ZX-25R」「W800」を世界初公開した。「Z H2」「Ninja ZX-25R」は参考出品、「W800」は12月1日に発売される。
Z H2(参考出品)
スーパーネイキッドZシリーズの新たなフラッグシップモデル。高出力と強烈な加速力、日常の走行シーンでの扱いやすさと優れた燃費性能を発揮する。998cm3水冷並列4気筒バランス型スーパーチャージドエンジンを搭載し、「Z H2」専用のエンジンセッティングを施すことで、低中速回転域におけるスムーズな加速感を実現している。
また、新設計のトレリスフレームや、先進的なフロントサスペンションシステム「SFF-BP」※1を採用した車体は、スーパーネイキッドモデルに求められる軽快なハンドリング性能と、スーパーチャージドエンジンのパワーを受け止める高い剛性を両立した。
スタイリング面では、Zシリーズが持つ「Sugomi」デザイン※2を体現しながらも、スーパーチャージャーのエアインテークダクトを活かした左右非対称のデザイン、フレームマウントのヘッドライトを採用し、これまでのZシリーズのモデルとは一線を画す斬新なイメージとしている。
さらに、インテグレーテッドライディングモード※3をはじめとした先進的な電子制御技術に加え、フルカラーTFT液晶のインストゥルメントパネル、スマートフォン接続機能など、多数のライダーサポートシステムを搭載した。
Ninja ZX-25R(参考出品)
250ccクラスのラインナップでは、2019年10月現在唯一となる並列4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデル。スムーズで滑らかな回転フィーリングを持つ、新開発の249cm3水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブエンジンは、低中速回転域における豊かなトルクと、高速回転域での強力なパワーを両立した。
また、高回転エンジンならではのサウンドを追求した吸排気系チューニングにより、ライダーはスロットルをひねるたびに、鋭く官能的なエンジンサウンドを体感できる。
車体面では、当社の勝利が続くスーパーバイク世界選手権※4などのレース活動で培った車体設計思想と、先進的な構造解析技術を投入しました。新設計の軽量トレリスフレームや250ccクラス初採用となる先進的なフロントサスペンションシステム「SFF-BP」、ラジアルマウントモノブロックキャリパー、ホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションなどの採用により、スポーツ走行時における優れたコーナリング性能を有している。
また、「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」やパワーモード、「KQS(カワサキクイックシフター)」といったライダーサポート技術も搭載。Ninja ZXシリーズを名乗るにふさわしいファンライディングを提供する。
W800 12月1日発売
メーカー希望小売価格※ 1,100,000円(消費税込)
カラー:メタリックダークグリーン
1966年に登場し、カワサキが大排気量モーターサイクルのメーカーとして第一歩を踏み出すきっかけとなった「W」ブランドの血脈を受け継いだレトロモデル。2018年に発売された「W800 STREET/W800 CAFE」と同様に扱いやすさと高いクラフトマンシップ(職人としての誇り、こだわり)を持ちながらオリジナルである「W1」のルックスとフィーリングを最も強く踏襲している。
外観は、シルバー仕上げのエンジンに加え、各部にクロームメッキやスチール製のパーツを使用するなど、「W1」を彷彿とさせるクラシカルで上品なルックスを実現した。
そしてライダーは、バーチカルツインエンジンの鼓動感と力強いエンジンサウンド、前輪19インチ、後輪18インチのホイールがもたらすゆったりとしたハンドリングを楽しめる。
※メーカー希望小売価格には、諸経費などを含みません。価格は参考価格です。
※1:SFF-BP:Separate Function Fork-Big Piston
※2:スーパーネイキッド・Zシリーズ共通のデザインコンセプト。獲物を狙う猛獣の背中のように盛り上がった燃料タンクと低く構えたヘッドランプが生み出すクラウチングフォルムや、大胆に跳ね上がったテールセクションなどが生み出す、絶対的な力感を内包した迫力あるデザインのこと。
※3:KTRC(カワサキトラクションコントロールシステム)、パワーモードと連携する包括的なシステムで、トラクションコントロールと出力特性を、特定の走行条件に合わせて設定できる。
※4:国際モーターサイクリズム連盟による市販車をベースとした世界最高峰のロードレース。
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