【ビッグマシン・ゼロ:文-沼尾宏明 写真-山内潤也】

2輪ウエアブランドではいち早く、'11年から電熱アイテムを市場に投入してきたタイチ。10年の間に膨大なトライ&エラーを繰り返し、現在の製品は最適化された形と言える。

乗車中にストレスのない着用感が安全性につながる

まず車載バッテリー/専用モバイルバッテリーの両方から電源を取れるのがポイント。2種類の電源を併用できる電熱アイテムは珍しい。「車載電源は残量を気にせず使用でき、モバイルは配線要らずで、バイクを降りても使えるのがメリット。ジャケットやパーカは両者の同時接続も可能で、モバイルバッテリーをつないでおけば、バイクを離れても自動で切り替えてくれます」(RSタイチ 石川氏)

さらに、バイク専用ならではの安全性と機能性も魅力。グローブは万一の際の防護性能はもちろん、動きやすさにも徹底してこだわる。「アクセルやレバー操作に加え、スイッチの押しやすさも重視しました」と石川氏。

'19モデルの電熱グローブとしてショート丈を新発売したが、これも使い勝手を重視した結果。従来型はロングカフで、手首にバッテリーを収納するが、ジャケットの袖とフィッティングしにくい場合もあった。そこでバッテリーをジャケットの内ポケットなどに収める設計に変更し、さらに動きやすさを増している。まさにライダーが作った、ライダーのための製品だ。

「電熱ギアで冷えと操作性の問題が解消されると運転に集中でき、安全にもつながります」と石川氏は話す。フリーダイヤルとWEBでトラブルに対応し、修理も受け付けるなどアフターサービスも万全。タイチは電熱ギアを選ぶ際に外せないブランドだ。

今年の新作はショート丈!
RST641 e-HEATアームド ショートグローブ

グローブから電池を排除

▲ロング丈グローブでカフ部に収めていたバッテリーを、コードを介しジャケット内に収納する設計とし、袖口のフィット感と動きやすさを確保。生地は透湿防水、手洗いもOKだ。

▲バッテリーはウエア内に

3段階の温度もひと目で分かる

▲甲部のスイッチで温度設定を3段階に変更可能。点滅でバッテリー残量も知らせる。車載電源のみ最強の「ターボモード」が選べる。

●税込価格:1万7600円(電池/配線類別売)
●サイズ:S/M/L/XL/XXL
●色:黒、黒×赤、黒×白

ロング丈も販売中!
e-HEATプロテクショングローブ


●税込価格:1万8700円

パーカータイプの電熱も出現!「RSU621 e-HEATインナーパーカ」

●税込価格:1万4080円(電池別売)
●サイズ:S/M/L/XL/XXL/3XL/WM
●色:黒×赤、黒×白、灰カモフラージュ

軽量+薄手生地を採用した電熱インナー。中綿を使用しないため、スリムタイプなど様々なアウタージャケットと組み合わせやすい。街着として単体で着用できるデザインも魅力的だ。車載12V電源と専用バッテリーに対応。

▲ヒーターは乗車時に接触面積の大きい肩と背中に配置。配線や3段階スイッチも含め、取り外して洗濯も可能だ。

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