●税込価格:1万8150円(CBR250RRは1万9800円)
●適合機種:〈ホンダ〉CBR250R/CBR250RR〈ヤマハ〉XSR700/MT-07/SR400/YZF-R25
〈カワサキ〉GPZ900R/W650 /W800/W400/Ninja400/Ninja250/Ninja250R/Z250

【ビッグマシン・ゼロ:文-沼尾宏明 写真-山内潤也】

コストダウンの影響もあり、純正フォークが非調整式の車種は意外と多い。だが、車体姿勢に大きな影響を与える「プリロード」(初期荷重)は、サスセッティングの基本中の基本となるだけに調整できるに越したことはない。特に、荷物満載時やスポーティに走りたい際、プリロードを強めると車体の安定感が大幅に高まる。

調整不可の純正フォークにセッティングする楽しさを

オランダ生まれのサスメーカー、ハイパープロによるプリロードアジャスターは、調整機構のない純正フォークに後付けで装着し、プリロードのセッティングが可能になるアイテムだ。

「プリロード」とは?

PRELOAD とは「前もって荷重をかける」の意。スプリングを縮めておくことで反発力を高め、サスが沈み込むタイミングを遅らせることが可能に。
荷物満載時やタンデムでも、サスが深く沈まなくなり、快適。前荷重がかかるレーシーな走りをしたい時も必須だ。

テストしたMT-07用をはじめ、取り付けは簡単。前輪を浮かす必要はあるものの、純正フォークのトップキャップを外し、代わりにアジャスターを装着すればOKだ(別途Oリングは必要)。

全高が変化しない独自の構造を採用

▲アジャスターを回すと、純正トップキャップ位置を基準に15mmまでプリロードをかけられる。しかも高さが変わらない設計(実用新案登録済み)のため、ハンドル周辺をカスタムしても干渉しにくい。

一般的に市販品のアジャスターは、上部が突き出ており、調整してトップが高くなるとハンドルに干渉してしまうケースも。そもそもハンドルとのクリアランスが取れない場合もある。
一方、当製品はコンパクト設計の上に、調整してもトップの高さが変わらない独自構造を採用。ハンドル周辺をカスタムしていても接触しにくい。

半回転で1クリック軽い力で調整可

▲半回転ごとにクリック感があり、プリロード量が0.5mm変化。回転数でプリロードを把握できる。軽い力で回せて、バネの動きも妨げない。

調整ノブは、工具不要でノーマルから最大30クリック、15mmまでプリロードを強めることができる。ノブは軽い力で動かせる上に、きちんとクリック感があるのがいい。最弱と最強を試すと、速度を上げるほど差は歴然。MT-07のよく動くFフォークが引き締められ、ブレーキングでの沈み込みが抑えられた。もちろん微調整も簡単。イージーに走りを変更し、セッティングする楽しみまで手に入るアイテムだ。

全3色を設定。リペア用ノブも

調整ノブは、赤、黒、金の3色から選べる。実用性はもちろん、ドレスアップ効果も高い。一部ノブの付属しない車種やリペア用にノブ単体も用意(1430円/1個)。

Fスプリングの同時装着でより快適!

常に最適なバネレートを維持するハイパープロのフロントスプリング(1万9800円 オイル付き)を同時に組めば、より快適な乗り心地も実現可能。

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