【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】
カワサキから久々のオフロードモデル「KLX230」と競技専用モデルの「KLX230R」がリリース。10月15日からの国内発売に先立ち、メディア向け商品説明会が開催されたので、そこで新たに分かった開発の狙いなどをお伝えしたい。
2016年に惜しまれつつも生産終了となったKLX250以来、オフロードファンが待ちわびていた期待の新型モデルが登場。KLX230は「ライトウェイト&パワフル 誰もが楽しめるオフロード スポーツモデル」をコンセプトとして誕生したオールニューモデルだ。
本格的なオフロードでのファンライドを目的にエンジンとフレームから完全新設計されている。最高出力19psを発揮する空冷4スト単気筒SOHC2バルブ232ccエンジンは低中回転域からの力強いトルクが特徴。様々な条件下におけるテスト走行から生まれたコンパクトなペリメターフレームがオフロードでの優れた操縦安定性を実現している。
また、レーサーKXシリーズ譲りの人間工学に基づきシンコントロール性を高めたスリムでアグレッシブなデザインや、前後21/18インチホイールの本格的な足まわりを装備。カワサキ初となるデュアルパーパスABSの採用もトピックだ。
以下、メディアからの質問に対するカワサキ開発陣からの回答を要約して紹介したい。カワサキ入魂の新型マシンの姿が見えてくるはずだ。
Q:何故、250ccではなく230ccという排気量を選んだのか?また、何故空冷エンジンとしたのか。
A:KLX250とは異なり、KLX230はオフロードの頂点を狙うモデルではない。あくまでもファンライドのための軽量コンパクト、利便性、快適性などを重視した結果。エンジンもメンテしやすさや信頼性の高さを優先し、あえてシンプルな空冷2バルブSOHCというレイアウトを選択した。
Q:開発のベースは公道用が先か、あるいはRが先なのか?
A:Rが先。走りの性能を考えたとき、専用機を先に開発して性能確認することでストリートモデルも効率的な開発ができるため。
Q:885mmと高めなシート高が気になる。ローシートで有名なセローはライバル関係になるのでは。
A:シート高はオフロード性能を重視したためだが、跨ってみればそれほどでもないはず。全体のバランスやオフでの楽しさを追求している。セローは意識してない。
Q:Rは意欲的なモデルと思うが国内ではニッチなモデルになるのでは。
A:主にUS、南米のファンライドをメインに考えている。KXに乗りたいけど手が届かない層に対して、もっと気軽に乗れるモデルを。日本でも同様に盛り上げていきたい。
Q:今後125や400、600などへの展開の可能性はあるのか?
A:現段階ではお答えできないが、アドベンチャーブームでもあるし市場の反応をみて考えたい。
Q:KLX250とのコンセプトの違い、位置づけなど。
A:まず価格が違う。250の52万に対して230はABS付きで45万円程度。ハンドリングの軽快感や取り回し性も違う。ホイールベースで60mm短く、150と250の中間的存在で、加えてライポジもフラットにするなど現代的な設定に。ひとつのセッテングでオンもオフもいけるマシンにした。サイズ感、軽さ、バランス、乗りやすさを感じてほしい。250は高回転型、230は低中速型。開けた瞬間のレスポンスの良さなど、カワサキらしからぬ優等生エンジンに仕上がった(笑)。
Q:想定している使い方やシチュエーションは?
A:コース走行やツーリングの他、街乗りなどコミューターとしても活躍できるはず。オフロード性能については、トレッキング領域からやや速度域が高いところまで、オフを攻めていっても楽しめる仕様になっている。ABSも極力邪魔しないような設定にした。
Q:開発に至った理由は。
A:今アジアでオフロードブームが凄く、150が爆発的人気になっている。各社ヒートアップしてる状態。そこでより上にステップアップしたいユーザーも増えてきた。ただ、250は価格が倍近くする。手が届く範囲で高性能なマシンを提供したかった。初中級から上級者まで楽しめる懐の深いマシンに仕上げたつもりだ。
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