【ビッグマシン・ゼロ:文と写真-箱崎太輔】

バイクのライディングでは、フロントタイヤやサスペンションの動きをいかに感じ取って走らせるかが重要だ。そして、その情報の多くはハンドルを通して伝達される。「フロントまわりの情報をダイレクトにライダーに伝達し、ライディングスキルの向上やセッティングに役立ち、レースにでも使えるハンドル」をコンセプトに開発されたのが、ここで紹介するベビーフェイスのレースコンセプトハンドルキットだ。

アップタイプを追加設定 既存のフラットもリニューアル

このハンドルには2種類が用意されている。1つは既に販売中の「フラットタイプ・ショートオフセットハンドル」だ。Fフォークに直接ハンドルバーを突き刺したようなオフセットの少なさが特徴で、これがダイレクトな操作感を生むと、多くのライダーから好評を得ている。

そして、今回新たに追加されたのが「アップタイプ・フロントオフセットハンドル」。スペースの都合などでフラットタイプが装着できない車種に向け、ハンドルバーを前方にオフセットさせているのが特徴で、高さも3種類を設定。オフセット量は増えているが、ダイレクトな操作感はしっかりキープされている。

このアップタイプはレースの規定に沿ったハンドルバー抜け止め機構を持つが、同時にフラットタイプもリニューアルされてこの機構を強化。両タイプともクランプ径の設定が多彩で車種対応の幅も広い。同社製品の特徴と言える〝大阪ゴールド〟と通称される金アルマイト色も美しい。

UP Type Front Offset

バーを前方にオフセット

●税込価格:3万5640円~3万7800円 ●クランプ径(mm):41/45/47/48/50/53 ●バー高さ(mm):25/35/45 ●バー角度(度):5/10

新製品のアップタイプは、クランプ部と別体のパーツでバーをオフセット。タレ角は5度と10度を主に設定(クランプ径により設定の有無あり)。

3種類の高さを設定

バー取り付け部の違いで3種類の高さを設定(左から4/35/25mm)。45/35mmアップは10度のタレ角、クランプ径41/50mmのみ設定の25mmアップは5度のタレ角を持つ。

FLAT Type Short Offset

競技準拠の抜け防止機構

●税込価格:3万240円~3万7800円 ●クランプ径(mm):41/44/45/50/51/52/53/54.5/55 ●バー角度(度):0/ 5/7.5/10/12/17.5

アップ/フラットとも、ハンドルバーの固定ボルトがバーの溝に掛かることで抜け止めとする。MFJの規則改定に沿ったリニューアルだ。

バーの角度は3種類

フラットタイプのタレ角はクランプ径に応じ、全6種から最適の角度を何種類か選択して設定される。写真は上から0度/5度/10度。

R1/R6のFフォークを守る!レースコンセプト トップキャップガード

●税込価格:1万9440円 ●対応機種:YZF-R1('15~)/ YZF-R6('17~)

現行型YZF-R1Mのオーリンズ製フォークと、R1/ R6のKYB製フォークのトップキャップを転倒時のダメージからガード。アルミ製ベースにジュラコンのスライダーを装着する。

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