
【ビッグマシン・ゼロ:文-中村友彦 写真-真弓悟史】
今年前半の話題をさらった感のあるスズキ・カタナ。そしてもちろん、スズキと言えばヨシムラである。このデモ車を皮切りに、今後続々と新パーツを開発するという!
目次
現状はあくまでも第一弾 パーツ開発はこれから本格化!
日本を代表するレーシングコンストラクターのヨシムラは、多種多様なメーカーの車両に対応するパーツを販売している。もちろん、'81年から発売が始まったGSX1100Sカタナ用としても、これまでに多種多様な製品を開発しており、'01年にはファイナルエディションをベースとするコンプリートマシン、ヨシムラKATANA1135Rを5台限定で販売し、大きな話題を呼んだ。
そんなヨシムラは、新生KATANAにも意欲的な姿勢を示しており、'18年秋のEICMA/'19年春の東京モーターショーでは独自のカスタムマシンを公開。今回撮影したデモ車が装着する、スリップオンのR-11サイクロンやバックステップ、ラジエターコアプロテクター、ブレーキレバーガードなどはすでに市販を開始している。
もっとも現状のヨシムラKATANAに対して、マニアの中には物足りなさを感じる人もいるだろう。でも心配は無用だ。このモデルを今後のカスタムシーンの主役の1台と考える同社では、すでにさまざまな製品を構想中で、その中にはフルエキやハンドル、各種削り出しパーツ、サブコンのBAZZ AZ、エンジンパーツなどに加えて、外装パーツも含まれているという。
それらの開発がイッキに進むわけではないけれど、同社では現状からアップデートした姿を、9月15日に静岡県浜松市で行われるスズキ主催のイベント・KATANAミーティングで公開する予定だ。このモデルにかけるヨシムラの意気込みを体感したい人は、ぜひ会場に足を運んでいただきたい。
Slip-On R-11サイクロン1エンドEXPORT SPEC 政府認証
レーシーな変形三角断面のスリップオン
ヨシムラが最も得意とする排気系の第1弾は、スリップオンのR-11サイクロン。低回転域はSTD同様の扱いやすさを維持しつつ、中高回転域でSTDを凌駕する性能が満喫できるという。サイレンサーは3種のカラーを設定する。
製品には車体下部の整流効果を高めながら、マシン全体の“塊感"を強調する、ステンレス製ヒートガードが付属。
STDより後方に位置するサイレンサーの支持ステーを追加。タンデムステップブラケット裏にピタリと沿う形状だ。
ステップKIT X-TREAD(税込7万4520円)
5ポジションの可変式で、バーにはブーツへの食い付きを意識した鋭い切削を施す。3面加工のヒールガードにはレースでの知見を応用。
ラジエターコアプロテクター(税込3万2400円~)
保護と冷却性能を両立すべく、中央と左右でメッシュ密度を違えたラジエターガード。メッシュパターンはヨシムラ独自のYライン。
ブレーキレバーガード(税込1万2960円)
アルミと樹脂のハイブリッド構造で2ポジションの可変式。色はゴールドとグレーも設定。
オイルフィラーキャップ Racer Duplicate(税込3240円)
同社のJSBレーサーと完全同デザインのアルミ削り出しキャップ。ワイヤリングホールも備える。
リアスタンドブラケットセット High Line M8(税込6264円)
アルミと樹脂の2ピース構造で、スタンドの装着性向上と接触面の傷付きを防止。青/灰/金も設定。
注目!あの“バナナ管"も登場!
チタンSlip-OnB-77サイクロン政府認証(税込10万5840円)
初代カタナで人気を博したヨシムラの湾曲型サイレンサー、通称バナナ管が“B-77"という名前で復活! パイプ素材はチタン、サイレンサ―素材にアルミを採用するスリップオンタイプ。発売は9月下旬を予定している。
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