※画像はすべて米国仕様車のものです。

日本でも提供開始予定

ハーレーダビッドソンは、同社初の電動モーターサイクル『LiveWireTM』の米国発売に先駆け、ライディング体験を自在にカスタマイズすることができる新テクノロジーの詳細について公開した。

『LiveWireTM』は、スマートフォンとの接続や電子制御によるライディングアシスト機能などを搭載している。

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以下プレスリリースより


※本リリースは米国ハーレーダビッドソンからの発表を基にした翻訳版資料です。

H-DTMConnect によるモバイルデバイス接続機能

最新バージョンのH-Dアプリを通じてスマートフォンとモーターサイクルを繋ぐH-Dコネクトサービステクノロジーを『LiveWireTM』は搭載しています。H-DアプリはiOSとAndroidそれぞれのアプリストアから入手でき、全ての主要機能(ターン・バイ・ターン・ナビゲーション、ライド・プランニング、販売店やイベントの検索)は無料版でも利用可能です。

H-Dコネクトテクノロジーを搭載した『LiveWireTM』では、H-Dアプリを介して車両の状態をモバイルデバイスに転送します。オーナーはセキュリティや盗難車両追跡機能などを通じて、離れた場所からモーターサイクルのセキュリティをモニターすることもできます。

H-Dコネクトテクノロジーは『LiveWireTM』をクラウドに接続するLTE対応モデムとして機能させるテレマティクスコントロールユニット(TCU)を利用しています。『LiveWireTM』ご購入後1年間はH-Dコネクトテクノロジーを無償で試すことができ、それ以降は有償で利用を継続できます。

H-Dコネクトは2019年秋から、米国、カナダ、プエルトリコ、およびヨーロッパの大部分で利用できます。2020年8月後半には、オーストラリア、ブラジル、メキシコ、そして日本でもこのサービスの提供を開始する予定です。

モーターサイクルの状態チェック

ネットワークに接続できる環境であれば、H-DコネクトとH-Dアプリを利用し『LiveWireTM』の状態に関する情報をいつでもチェックできます。入手可能な情報にはバッテリー残量や走行可能距離、充電状態などが含まれます。例えば『LiveWireTM』の充電中は、離れた場所からでも充電状態(充電レベルや充電完了までの時間など)をチェックできます。

セキュリティと盗難車両追跡サービス

ネットワークに接続できる環境であれば、H-DコネクトとH-Dアプリを通じて、いつでもモーターサイクルの駐車位置を地図上で確認できセキュリティをしっかりと確保できます。モーターサイクルの移動や衝突が検知されるとセキュリティシステムが作動し、オーナーの携帯電話へアラートが送信されます。

モーターサイクルが一定範囲外に出た場合にもオーナーの携帯電話にアラートを送信することもできます。また、GPSを利用した車両追跡サービスも利用でき、万一盗難被害に遭ってもモーターサイクルの場所を特定することができます。

メンテナンスリマインダーと通知

H-Dアプリにはモーターサイクルのメンテナンス時期が近付くと自動でリマインダーが届き、車両点検に関するその他の通知も随時表示されます。また、H-Dアプリには充電ステーションを検索する機能も付いています。

カラータッチスクリーン

4.3インチカラーTFTタッチスクリーン(高画質ハイコントラストの薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)はハンドルバー上の明るく見やすい画面を通じてライダーにさまざまな情報を提供します。ディスプレイユニットはライダーが最も見やすい角度に調節でき、画面の明るさは自動的に調節されます。

タッチスクリーンは走行していないときにのみ反応しますが、多くの機能はハンドコントロールジョイスティックを使用して走行中にも操作できます。なおスピード、走行可能距離、バッテリー残量はディスプレイに常に表示されます。

表示内容のカスタマイズ

スクリーンの表示内容は「ウィジェット」を選択することによってカスタマイズできます。例えば次のようなウィジェットがあります。
・走行中の電力消費量を表示
・ライドモードインジケーター(現在どのモードがオンになっているかを表示)
・充電状態(フル充電までの残り時間を表示)
・警告表示(ターンシグナル、ABS作動ランプ、トラクションコントロール作動ランプ、バッテリーオーバーヒートチェックランプ等)と連動したアラート情報

Bluetooth®接続機能

『LiveWireTM』はBluetooth®接続に対応しスマートフォンやワイヤレスヘッドセットと接続できます。スマートフォンに保存されている音楽ファイルを再生したり、電話に出たり、H-Dアプリのナビゲーション音声を聞いたりすることができます。ディスプレイには音楽ファイルや着信に関する情報が表示されます。ライダーはハンドコントロールジョイスティックを使い音楽や通話に関連する機能を利用できます。

警告灯とインジケーター

警告灯とインジケーター(ターンシグナル、ヘッドランプのハイビーム/ロービーム、ABS作動ランプ、トラクションコントロール作動ランプ、故障警告ランプなど)は、ディスプレイの両側に表示されます。

REFLEXTM ディフェンシブライダーシステム(RDRS)

『LiveWireTM』にはあらゆるシーンに合わせてモーターサイクルのパフォーマンスを調節する様々なテクノロジーで構成されたリフレックスディフェンシブライダーシステム(RDRS)が搭載されています。このシステムは、直進中やコーナリング中の加速時、ブレーキング時に車両を制御できるようにライダーをアシストし、特に路面状態が悪い場合や緊急時に効果を発揮します。この電子制御システムには、最新のシャシー制御やブレーキ制御、パワートレインなどが組み込まれています。

免責条項: トラクションは道路とタイヤの接地面により決定します。RDRSに組み込まれているシステムで可能となるのは、タイヤのグリップ力を超えないようにするためにブレーキ圧またはパワートレイントルクを調整することのみです。ライダーがブレーキ操作やスロットル操作をしていない時には、これらのテクノロジーによりグリップ力を大きくさせたり調整したりすることはできません。またRDRSは車両の方向に直接影響を与えるシステムではありません。これはモーターサイクルのRDRSと自動車のスタビリティーコントロールの主な違いです。最終的にはライダー自身によるステアリングとコース修正が必要となります。

コーナリングアンチロックブレーキシステム(C-ABS)

ABSはブレーキング時にホイールがロックされるのを防止する機能で、直進中の緊急ブレーキング時に車両を制御し続けられるようライダーをサポートします。前輪と後輪のブレーキがそれぞれ独立して作動することでホイールの回転を維持し、ホイールロックによって制御不能な状態に陥るのを防止します。

コーナリングアンチロックブレーキシステム(C-ABS)はABSを発展させたテクノロジーで、モーターサイクルのリーンアングルも考慮します。一般的に、コーナリング時には、ABSの介入が直進時よりも多くなります。また、急減速時にC-ABSセンサーと6軸慣性計測装置(IMU)を利用して後輪の浮き上がりを抑えるため、減速効果と操縦性のバランスが高まります。

コーナリングトラクションコントロールシステム(C-TCS)

トラクションコントロールは加速時の後輪の空転を防止する機能で、特に雨天時の操縦性とライダーの安心感を高めます。コーナリングトラクションコントロールシステム(C-TCS)は直進中やコーナリング中の加速時に後輪の過度な回転を防止する機能です。

C-TCSは、雨天や路面状態の急激な変化によってトラクションがかかりにくい時や未舗装道の走行時も、ライダーに安心感を提供します。C-TCSはリーンアングルを計算してコーナリング時も調整します。各ライドモードには、C-TCSレベルが設定されています。カスタマイズ可能なライドモードでは、C-TCSアシストのレベルを3段階から選べます。レインモードを除き、C-TCSは停車中にオフにすることもできます。C-TCSは、モーターサイクルの停車中または走行中に、左側のコントローラーのボタンでオンにすることができます。

また、C-TCSはウィリーの高さと時間を抑えることができます。前輪が浮き上がる高さと時間はライダーが選択したC-TCSモードによって変わり、最も制御が強くなるのはレインモードで、最も弱くなるのはスポーツモードです。C-TCSがオフになっていると、ウィリーコントロールシステム(前輪浮き上がり軽減機能)もオフになります。

ドラッグトルクスリップコントロールシステム(DSCS)

ドラッグトルクスリップコントロールシステム(DSCS)は、後輪のスリップを抑え(濡れた路面や滑りやすい路面での減速時に発生しやすい)回生ブレーキによる後輪のロックを防止するシステムです。DSCSは時速約17キロ(時速10マイル)以上で作動し、ABSと連動して減速効果と操縦性のバランスを高めます。DSCSは後輪のABSのパフォーマンスを左右する重要なシステムです。

ライドモード

『LiveWireTM』乗車時には、モーターサイクルのパフォーマンスキャラクターと電子制御レベルを7つのライドモードから選択することができます。そのうち4つのモードはあらかじめ設定されており、残りの3つのモードはライダーが自由にカスタマイズできます。

各ライドモードは、パワー設定(最大加速度)、回生設定(スロットルを開けていないときのブレーキング効果として感知される動作)、スロットルレスポンス設定、トラクションコントロール設定を組み合わせて構成されています。

ライドモードは右側のコントローラーのモードボタンを押して変更可能です。現在選択されているライドモードは上述のカラータッチスクリーンにウィジェット記号として表示できます。ライダーは走行中や停車中にいつでもライドモードを変更することができます。

スポーツモード

モーターサイクル本来の性能を最大限に引き出すモードです。パワー制限はなく、スロットルレスポンスも最速になります。トラクションコントロールの介入レベルは最も低くなり、スロットルを開けていないときの回生ブレーキング効果はきわめて高くなります。このモードはライダーとモーターサイクルの一体感が最も高く、刺激的なパフォーマンスを直接肌で感じることができます。

ロードモード

アンチロックブレーキシステム(ABS)とトラクションコントロールシステム(TCS)が適度なレベルに設定され、日常の場面に合った使いやすいパフォーマンスでライダーの安心感を高めます。このモードでは、『LiveWireTM』のレスポンスがエンジンを搭載したモーターサイクルに近くなります。

レンジモード

滑らかで適度なスロットルレスポンスを得られる設定で、回生レベルが高く、バッテリー残量から走行距離を最大限引き出します。

レインモード

雨天時やトラクションがかかりにくい状況でも安心できるように加速と回生が制限され、電子制御の介入レベルが高くなります。このモードは電動モーターサイクルのライディングに自信をつける為に使用するのに適した設定です。

注:トラクションコントロールシステム(TCS)は停車中にオフにできます。スポーツ、ロード、またはレンジモードが選択されている場合は、停車中にTCSをオフにすると、走行開始後もオフのままになりますが、レインモードが選択されている場合はTCSが常にオンになります。アンチロックブレーキシステム(ABS)は常にオンで、ライダーがオフにすることはできません。

カスタムモード

カスタムモードは、停車中に3つまで作成できます。カスタムモードはタッチスクリーンのモードウィジェットにA、B、Cと表示されます。カスタムモードでは、パワー、回生、スロットルレスポンス、トラクションコントロールのレベルを一定の範囲内で自由に設定することができます。パワー、回生、スロットルレスポンスは0~100%の間で(1%単位で)設定できます。

トラクションコントロールの介入レベルは低、中、高の中から選択できます。たとえば、パワーとスロットルレスポンスを100%(既定のスポーツモードと同じ)に設定して、回生をスポーツモードよりも低く設定することができます。ライダーは自分の好みに合ったカスタムモードや、サーキット走行などの特別な状況向けのカスタムモードを作成することができます。

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情報提供元 [ ハーレーダビッドソン ジャパン ]

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