ヤマハ発動機は、報道関係者向けのニュースレターにて、自社の伝統的ものづくりをつなぐ「技術と技能」についての特集を公開した。

40年目の「SR400」を昨年秋に発売し、その歴史をつないだ背景には、支持するファン、そして製造現場の技術と技能の伝承があった。刻んできた歴史をつなぐために、「変えられないところ、変えるべきところの判断に苦慮した」と、開発プロジェクトリーダーの堀川誠さん(同社SP開発部)は、その開発の日々を振り返る。

以下プレスリリースより


製造現場の技術と技能があってこそ

1978年の発売以来、シンプルで美しいデザインと、心地よく鼓動感あふれる単気筒エンジンでロングセラーを続ける「SR400」が、昨年、発売40周年の節目を迎えました。2017年には環境規制対応のため一旦は生産を終了したものの、根強いファンの声に押されるように二輪車平成28年排出ガス規制対応モデルの開発を加速。40年目の「SR400」を昨年秋に発売し、その歴史をつなぎました。

「SRの歴史は、支持してくださるファンの皆さん、そして製造現場の技術と技能の伝承があってこそ」と話すのは、開発プロジェクトリーダーの堀川誠さん(当社SP開発部)。刻んできた歴史をつなぐために、「変えられないところ、変えるべきところの判断に苦慮した」と、その開発の日々を振り返ります。

ものづくりの現場は、この40年間で大きな変化を遂げました。コンピュータやロボットの導入で自動化・省人化が進み、工場の光景も様変わりしています。だからこそ堀川さんは、あえて「製造現場の技術と技能の伝承」を強調し、深く感謝の念を抱いているのです。

▲エンジンに寄り添うように美しい曲線を描くパイプ

曲げた鉄パイプは117,000本以上

▲曲げ工程にはいくつもの職人的技能者の手が加えられる

写真は「SR400」の魅力の一つである、美しい曲線を描くエキゾーストパイプの製造現場。当社の協力会社であるサクラ工業(株)の工場では、明るくきれいな施設の中でロボットアームをはじめとする製造設備が慌ただしく、時には繊細な動きを見せながら、さまざまな二輪車製品の排気系システムを製造しています。

その工場の片隅に、まるでタイムスリップでもしたような感覚さえ覚えるご覧の一角があります。「ここは、SR専用の工区です」と、同社の松本秀人さん。「SRが41年目なら、当社にとっても41年目。技能の伝承を繰り返して、これまで117,000本以上のSRのエキゾーストパイプが職人的技能者によって曲げられてきました」と話します。

一本の鉄パイプが、複雑な曲線を描くまでには、いくつもの「手」が加えられます。中空部分をつぶさずに曲げるため、鉄の粒子をまんべんなく詰め込む工程もその一つ。年季の入った機械を使って行われる3段階の曲げ工程にも、金属の戻りを計算した職人的経験と技が欠かせません。SR専用の工区でパイプを握ることのできる技能者は、現在、同社にも数名しか存在しないそうです。

「SRをつくり続けるためには常に進化が必要です。でも変えてはいけないことがある。エキゾーストパイプもその一つだと考えています」。堀川さんはそう言って、あらためて感謝の気持ちを表したのでした。

▲40年間愛され続けるロングセラー「SR400」

今回はエキゾーストパイプの製造現場をご紹介しましたが、「SR400」をつくり続けるためには、多くの協力会社の協力が欠かせません。金属部品の磨きを担う明和工業さん、フェンダーの成形を担うフジコーポレーションさんなど、それぞれの現場で技術と技能の伝承が行われています。
(ヤマハ発動機広報グループ: 堀江 直人)

SR400開発ストーリー

https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/sr400/story.html

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情報提供元 [ ヤマハ発動機 ]

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