
国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29*)第178回会合において、「車両及び歩行者に対して所定の制動要件を満たすこと」などを要件とする、乗用車等の衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)の国際基準が成立した。
また、自動運転車の国際的なガイドライン及び基準策定スケジュールを含む、自動運転のフレームワークドキュメントが合意された。
*WP29は自動車安全・環境基準の国際調和と認証の相互承認を多国間で審議する唯一の場であり、日本も積極的に参画しています。今次第178回会合は6月24日から28日にスイス・ジュネーブにて開催されました。
以下プレスリリースより
1.乗用車等の衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)の国際基準の成立
日本は、乗用車等のAEBSの国際基準に関する検討を行う分科会の共同議長として議論を主導してきましたところ、今般、国際基準が成立しました。同基準は、来年1月に発効が見込まれています。
わが国では、本年6月18日に開催された「昨今の事故情勢を踏まえた交通安全対策に関する関係閣僚会議」において「未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策」がとりまとめられたところです。今後、今般成立した国際基準の発効を受け、当該緊急対策に基づき、国内基準を策定するとともに、本年内を目途に、新車を対象としたAEBSの義務づけについて結論を得る予定です。
2.自動運転のフレームワークドキュメントの合意
日本は、自動運転車の国際的なガイドライン、優先検討項目に係る基準策定スケジュール等から構成される自動運転のフレームワークドキュメントについて、米国・欧州等とともに、作成を主導してきましたところ、今般、合意されました。
また、優先検討項目に係る具体的な基準策定を進めるための会議体が新たに設置されるなど検討体制の拡充にも合意されたところ、日本は、共同議長等の役職を担うなど、引き続き、自動運転の国際基準作りにおける議論を主導して参ります。
情報提供元 [ 国土交通省 ]
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