
【石戸谷蓮:JNCC AA1クラス、JEC 国際A級ライダー】
こんにちは、オフロードバイクライダーの石戸谷蓮(いしどや れん)です。
今回は、僕が取り組むモータースポーツ「エンデューロ」についての紹介記事の最終回、「ハードエンデューロ」についてです。
【関連コラム】
◆オフロードバイクレースの世界-2 オンタイムエンデューロ
◆オフロードバイクレースの世界-3 クロスカントリー
人の持つ冒険心を本能レベルで刺激する「ハードエンデューロ」
基本的なルールはクロスカントリーとほぼ同じですが最も違うのはそのコース設定。オンタイムエンデューロ、クロスカントリーでは周回することを前提でコース設定を行いますが、ハードエンデューロに関してはそもそも周回することすら困難な設定でコースを作ります。
尋常ではない長い坂道を使用したり、ロックセクションや丸太を設置したセクションがライダーの行く手を阻み、他のレースと比較して難易度が非常に高いです。ライダーたちの心境は、人と競うというより"コースに挑む"というのが正しいかもしれません。
レース中はライダー同士で助け合うこともあればアドバイスし合うこともあり、ライバルでありながら仲間でもあるというところが素晴らしいポイントの一つでもあります。最近、世界を見渡すと日本を含めてこのハードエンデューロというジャンルは非常に競技人口が増えてきております。
ライダー同士の助け合いもさることながら、山や丘の道なき道をバイクで進むのは童心に帰れる瞬間でもあります。皆さんにも経験があるでしょうか。子どものころ、知らない道を探検してわくわくした経験が。人の持つ冒険心を本能レベルで刺激するハードエンデューロが世界のオフロードシーンを席捲し始めているのは偶然ではないのかもしれません。
僕は今、その中でも宇宙一過酷なオフロードバイクレース「ERZBERG RODEO(エルツベルグ ロデオ)」に向かう飛行機の中でこの原稿を書いています。
参加者1,500人。決勝に残るのは500人。そして完走できるのは10数名という狭き門。完走率は2%以下。僕の挑戦は2018年から始まり2019年に二回目の挑戦です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
チーム:Beta stars trading&前田制作
石戸谷蓮
この記事にいいねする