
【石戸谷蓮:JNCC AA1クラス、JEC 国際A級ライダー】
前回:オフロードバイクレースの世界-2 オンタイムエンデューロ
こんにちは、オフロードバイクライダーの石戸谷蓮(いしどや れん)です。
前回から、僕が取り組むモータースポーツ「エンデューロ」について書いています。
エンデューロの3つの主要なジャンル「オンタイムエンデューロ」「クロスカントリー」「ハードエンデューロ」を1つの記事にまとめると少し長くなってしまいますので、3回に分けて公開させてください。
今回は「クロスカントリー」について紹介していきます。
自然を駆ける爽快感がたまらない「クロスカントリー」
スキーや自転車でも、クロスカントリーと呼ばれる競技がありますよね。バイクのクロスカントリーも基本的には同じイメージで、広大な大自然の中をバイクと身一つで駆け抜けるレースです。
「クロスカントリー」には、オンタイムエンデューロのような移動区間(リエゾン)やテスト(タイム計測区間)はありません。定められたコースを時間いっぱい周回し、順位を競う競技形式です。
【関連コラム】
◆オフロードバイクレースの世界-2 オンタイムエンデューロ
トップライダーたちのクロスカントリーは、驚くべきタフネスさが必要とされます。
コースは、普段は人の手がほとんど入ってない自然ですから、いきなり倒木があったり、大きな岩があったりします。僕が参戦しているレースは3時間が基本なので、走っている途中で天候が急変することもあります。自然の中ではどんなことが起きても不思議ではありません。感覚を研ぎ澄ませてコースと戦いながら、さらにライバルたちとも順位を競うのです。そのため心拍数は常時180回/分。モトクロスの記事でも書きましたが、この心拍数はダッシュ相当の負荷が心肺機能にかかり続けていることを証明しています。
バイクを常に安定して走らせ続けるためには、日常では使用しない筋肉を酷使して走り続けます。レース終盤には身体のあらゆる場所がツってしまい、ゴール後に倒れ込む選手がいるほどです。
これはあくまでトップレベルのライダーたちの話ですから、これからクロスカントリーを始める人を脅かそうという訳ではありません(笑)
クロスカントリーは、自然を駆ける爽快感がたまらなく気持ちいい大きな魅力を持ったレースです。
【関連コラム】
◆オフロードバイクレースの世界-1 モトクロス
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