
【ビッグマシン・ゼロ:文-沼尾宏明 写真-真弓悟史】
バイクのバッテリーは消耗パーツのひとつだが、交換するとなればそれなりにコストがかかる。少しでも延命させたい……というのが人情だ。
自動化された8サイクルでバッテリーをメンテナンス
●税込価格:1万5660円 ●対応:12V鉛バッテリー/12Vリチウムバッテリー
そこで使用を薦めたいのが、BCバッテリーコントローラー社のBCブラーボ2000+。この製品、バイク用バッテリーの充電機能を有するのだが、どこにでもある普通の充電器とはかなり異なる。
搭載されているマイクロプロセッサが自動で8サイクルのアルゴリズム充電を実施して、バッテリーの状態を常にコントロールしながら、回復充電だけでなく、12V鉛バッテリーのディサルフェーション(脱硫酸)や、長期保管時には最良な状態の維持をしてくれるのだ。これにより、バッテリーの寿命が延びる効果が期待できる。
ちなみに、初期化/回復/ソフト&パルスチャージ(ディサルフェーション)/パルスチャージ/ディサルフェーション&ソフトチャージ/バッテリー分析/メンテナンスモード/保守機能というのが、8サイクルの内容となっている。
そしてこの製品には、バッテリー単体または搭載された車体の充電回路も含めたテスター機能もある。バッテリーの電圧や残量に加えて、クランキングやオルタネーターの電圧テストまで可能なので、バッテリーだけでなく愛車の不具合にまで気づきやすくなる。近年のバイクは、押しがけでエンジン始動できないことが多い。
日ごろからバッテリーのケアはしっかりやっておきたい。
▲本体はカーボン調の外観で、イタリアンブランドであることを感じさせる上質なデザインだ。
▲本体には、車体側接続用のコードとターミナルクリップ付きのコードが付属。簡単に付け替えられる。
▲本体とコネクターはIP44防水仕様で屋外使用もOK。輸入車の純正ハーネス用アダプターも設定。
オルタネーターの良否も診断可能!
本体上部に液晶ディスプレイを搭載。表示言語の切り替えが可能で、日本語(カタカナ表記)も選択できる。チャージ機能だけでなくテスト機能もあるので、車両にバッテリーを搭載した状態でのテスターモード時には、エンジン始動などテストに必要な作業の指示や、バッテリーの状態、クランキングテストやオルタネーターテストの結果が示される。
リチウムバッテリーも展開
▲BCリチウムイオンバッテリー ●税込価格:1万584~3万8664円
同サイズのバッテリーで比較すると、最大80%もの軽量化を実現。一般的な鉛バッテリーの3倍ほどのクランキング電圧が確保され、約2000回の充放電に耐える。不燃性や非爆発性に優れ、自己放電は少ない。ワンプッシュで電圧テスト可能なチェッカー機能も持つ。
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