いきなりだが、“可変”というワードに反応してしまうバイク乗りは多いのではないだろうか。インドネシアの企業「3Tech Racing Evolution」が発表したスリップオンマフラーにはなんと可変機構”が備わっており、マフラー自体がまるでアニメのロボットの如く変形するのだ。日本での発売予定はないが、その特徴的なギミックのマフラーを紹介していきたい。
もはやロマンしか感じない可変開閉機構!
CB400SFが搭載するHYPER VTEC(ハイパー ブイテック)のバルブ開閉機構など、メカ好きにはたまらない機構、それが“可変機構”。状況に合わせて性能を抑えたり、逆に開放させたりといったギミック自体にロマンを感じることもしばしば。
今回発表された「トライデント スコーピオン」は、マフラーエンド部分が開閉する仕組み。どういうことかというと言葉の通りではあるが、あたかもペンチのような形状のエンド部分が閉じたり開いたりするのだ。まるでロボットアームか、なにかしらのビームでも発射できそうな外観に心が疼く。
開閉はハンドルバーのレバーで手動操作か、もしくは電気的にスイッチでの開閉も可能。YouTubeではカワサキZX-25Rに装着された状態で実際に走行しており、官能的なエキゾーストサウンドを奏でていた。
実は実用性も兼ね備えていたトライデント スコーピオン
マフラーエンドが意のままに開閉する・・・。正直これだけでも欲しくなってしまうところだが、この動きにもしっかりと意味がある。それは音量の調節だ。
クローズ状態では音量が抑えられ、開いた状態では音量を大きくすることが可能。市街地では消音、ワインディングでは大音量に、といった使い分けができるというわけ。
ただしこのマフラー、そもそも日本の法規には適合をしていないため、国内の公道で装着することはできない。
価格は約150ユーロから360ユーロ相当(2万4000円~5万7000円前後)で販売されており、ホンダとカワサキの250cc 4気筒モデルまで対応しているとのこと。
このようなマフラーが日本の法規適応モデルとして販売される未来が来たら面白い。
Tridente Scorpion 紹介動画
【海外】可変機構を持つサイレンサー!? インドネシアの「Tridente Scorpion」がロマンの塊すぎる ギャラリーへ (5枚)この記事にいいねする