KTMから待望の「250アドベンチャー」登場 390との違いと“走り”を予想する

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

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冒険への扉を開く理想的なエントリーモデル

KTMから待望の250ccアドベンチャーモデル「250 ADVENTURE」が発表された。

KTMといえば、世界モトクロスや世界エンデューロ選手権などで数々の勝利を収めてきたオフロード界の雄。とりわけダカールラリー18連覇を誇るなど、2輪ラリー界では圧倒的な実績を誇ってきた。そのKTMが持つノウハウを注いで作られたのが1290スーパーアドベンチャーRを頂点とする一連のADVENTUREシリーズだ。

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今回デビューする250アドベンチャーは昨年発売された同390のスケールダウン版である。
KTMのリリースによれば、「卓越したハンドリング、軽量なボディ、パンチの効いたエンジンを備え、大排気量シリーズが誇る高品質なクラフトマンシップやエンジニアリング、そしてダカールラリーで培った伝統がフィードバックされた」マシンであり、トラベルエンデューロ(KTMでは公道仕様のアドベンチャーモデルをそう呼ぶ)世界への理想的なエントリーモデルとして位置付けている。

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エンジン以外は390とほぼ同じ

250ccクラスの本格派アドベンチャーということで比較できるモデルがあまりないが、やはり気になるのは390との違いだろう。

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水冷4スト単気筒DOHC4バルブ排気量248.8ccエンジンをスチール製トレリスフレームに搭載し、WP製APEX倒立フォーク&カンチレバー式モノショック(トラベル量:F170mm/R177mm)に、前後BYBRE製シングルディスクブレーキ(ディスク径:F320mm/R230mm)を採用した前後19/17インチの軽量キャストホイールを組み合わせた足まわりなど、エンジン以外の車体の基本構成は390アドベンチャーと共通となっている。

また、14.5Lと十分なタンク容量や855mmとやや高めのシート高、1430mmと短めのホイールベースも共通で、車重だけは390より2kg軽い159kgとなっているが、きっと跨っただけでは分からない程度の差だろう。

扱いやすいパワー、電制や足まわりも簡略化

相違点としてはまずエンジンの排気量が異なり、当然ながら最高出力も22kW(30ps)と390の32 kW(44ps)と比べると3分の2程度。ちなみにピーク値の発生回転数は9,000rpmと共通だ。最大トルクに関しても250は24Nmと390の37 Nmに対して3分の2程度。この図式はDUKEシリーズの250と390の関係と同じだ。

その他の違いとしては、390に標準装備されているオフロードモード(オフロードABS)やトラコンなどの電子制御、前後サスペンションのダンパー調整機構などが省略されていること。また、海外の情報を先取りすると、ヘッドライトはLEDではない通常タイプでディスプレイもTFTではなくLCDのようだ。

こうしてみると、250アドベンチャーはKTMが言うとおり幅広いユーザー層に向けたエントリーモデルであり、それは390より8万円も安い67万9000円(税込)というプライスにも表れていると思う。同クラスの国産オフロードモデルにも寄せてきた価格設定だ。

ベストバランスの走りに期待

201120_sagawa-co_02-680x453.jpg▲390 ADVENTURE ライダー ケニー佐川

さて、予想される走りについて。参考までに今年初めに390アドベンチャーの海外試乗で絶海の孤島、カナリア諸島を走ったが、クラス最強レベルのパワーウエイトレシオと上級モデル並みの足まわりによって、オンでもオフでもまさしくクラスを超えた走りを見せつけてくれた。

201120_sagawa-co_01-680x453.jpg▲390 ADVENTURE ライダー ケニー佐川

特にダートでは一部ガレ場を含む林道でもアクセル全開ですっ飛んでいける高性能ぶりを発揮。オフでの44psは十分すぎるほどパワフルで、たとえ電制が入っていても油断できない手強さもあった。

201119_250adv_02-680x454.jpg▲250 ADVENTURE

一方の250だが、おそらくは390よりずっと当りもソフトタッチで扱いやすいに違いない。突出したパワー故に攻め込んでいくと難しさも顔を出す390に対し、振り回して乗れるベストバランスな250という図式はちょうどDUKEシリーズと同じ様になるだろう。
ということで、250アドベンチャーは初心者レベルのライダーが街乗りから気軽に楽しめるモデルだろう。それでいて、KTMらしい冒険スピリットを持った本格派。きっと一歩踏み込める走りも可能にしてくれるはずだ。

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ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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