KTM新型「890DUKE R」が5月国内投入 アッパーミドル最強を狙う過激ファイターだ!

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

2020_890duke_r-06-680x454.jpg▲MY2020 890DUKE R

KTMから新型「890DUKE R」が登場、5月から国内導入予定だ。今回はKTM本社で公開されたメディア向けデジタルプレゼンテーションの情報を基にニューマシンの概要をお届けしたい!

790DUKEをベースに全方位アップグレード

昨年のEICMA2019で初公開された「890DUKE R」は790DUKEをベースにエンジンと車体を大幅にアップグレードしたスポーツネイキッドである。ターゲットとするシチュエーションは雄大なワインディングやサーキットということで、足まわりもフルアジャスタブル式のWPサスペンションや高性能なブレンボ製ブレーキシステムに格上げされている。

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排気量拡大でパワーとトルクを大幅アップ

まずエンジンだが、790DUKEの水冷並列2気筒をベースにボア×ストローク両方を拡大することで排気量890ccに拡大。また、圧縮比も12,7から13,5に高めることで最高出力を105psから121psへ、最大トルクも87Nmから99Nmへと大幅に向上、パワーバンドも広げられた。同時にカムシャフトもプロファイルとリフト量の変更、および吸気&排気バルブ径の拡大により燃焼効率をアップ。同時にクランクシャフト重量は20%上げつつ新型バランサーシャフトを投入することで、俊敏性を損なうことなくドライバビリティの安定性も高めている。

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イタリアの名門、デロルト社との共同開発によるFIシステムも890DUKE専用に改良され、スロットルボディは46mm径のままショートファンネル化。スロットルレスポンスを向上しつつ低速域でのコントロール性も高められている。また最新設計のトランスミッションも790をベースに890用に専用化され、クイックシフターが正確かつスムーズなシフト操作を実現する。

新型6軸センサーで車体姿勢をコントロール

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電子制御もさらに進化した。バンク角センサーを備えた新型6軸センサーによるコーナリング対応のABSとMTC(トラクションコントロール)を標準装備し、車体のピッチングやドリフト量を含めた包括的なコントロールを可能に。ライドモード(RAIN、STREET、SPORT)にはオプションのTRACK設定も用意され、9段階のトラコンレベルに加えアンチウイリー、スロットルコントロールを任意にカスタマイズできる設定だ。また、MSR(モータースリップレギュレーション)をオプション設定し、通常のスリッパークラッチでは補えない低ミュー路面や急激なエンブレ作動時でも後輪ロックを制御するなどセーフティも万全である。

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フル調整式WPサスを採用、ライポジも攻撃的に

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高性能バージョンの「R」仕様らしくソロライド専用にシングルシート化され、車重もトータル3.3kg軽量化。フレームカラーも他の「R」仕様同様、鮮やかなKTMオレンジが施されている。最大の改良点としては全調整式のWP製APEXサスペンションが採用されたこと。ストリートでの快適な乗り心地はそのままにサーキットでの高次元な走りに対応した。また、よりスポーティなハンドリングのために最低値地上高を15mmアップ。これによりスイングアーム垂れ角も最適化され、アンチスクワット効果を高めることでトラクション性能をさらに引き上げた。また、シート高も従来比10mmアップの840mmに若干高め、ハンドル位置もやや前方に低くレイアウトすることでフロントの接地感を向上。ステップ位置もより高め後方に移動するなどライポジもよりアグレッシブな設定になっている。

ブレーキとタイヤもサーキット対応に強化

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ブレーキシステムもブレンボの最新コンポーネント「Stylema」が奢られ、フロントディスクは従来の300mmから320mmへと大径化しつつもディスク当たり0.5kg軽量化。高剛性なラジアルモノブロックブレーキキャリパーに加え、マスターシリンダーもレバー比とピストン径が調整可能なマルチクリックシステム導入により、より正確かつ繊細なブレーキコントロールが可能とした。また、ブレーキユニットのトータル重量は1.2kg減となりバネ下重量を低減によるハンドリング向上にも寄与。アップグレードされた走りの性能に合わせて、OEタイヤには公道からサーキット走行までアグレッシブなライディングに対応する新開発のミシュランPowercup IIを採用した。

「外科用メス」の異名をとる790DUKEをさらにパワフルかつ俊敏にアップグレードした890DUKE R。その過激な走りっぷりを楽しみにしたい。

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ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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