ハイパープロの究極のスポーツツインショック「DP-S」 新構造「ダブルピストンシステム」を搭載

【ビッグマシン・ゼロ:文-中村友彦 写真-山下博央】

近年の2輪のリヤサスはモノショックが主力で、アフターマーケットのショックメーカーの姿勢も基本的には同様である。そんな中で、昨年秋からアクティブが発売を開始したハイパープロのDP-Sは異色の存在と言えるだろう。現代の高性能ツインショックのほとんどが既存のモノショックを開発ベースにしているのに対して、究極のツインショックを目指したDP-Sは、すべてが専用設計なのだから。

最高峰の性能を目指してすべてのパーツを専用設計
ハイパープロ・ツインショック「DP-S」

●税込価格:20万6800円
●対応機種:CB1300SF/SB、ZRX1100/1200/ ダエグ、ゼファー750/1100、スポーツスター883/1200

DP-S最大の特徴は、過去に例がない独創的な機構として、本体とリザーバータンクの間にコンプレッション用サブピストン+積層バルブ(=シム)を設置したことである。それに加えて、調整時のわかりやすさを考慮して、伸び行程のみで開くワンウェイバルブを導入したこと、軽量化と放熱性を重視して、同社初のアルミシリンダーチューブを採用したことも特筆すべき要素だ。では実際にDP-Sを体感した僕が、何を感じたのかと言うと……。

誤解を恐れずに言うなら、リンク式モノショックを思わせる感触だった。基本的にツインショックには、あっちを立てればこっちが立たず的なところがあって、高速域を重視すると低速域がゴツゴツしがちで、逆に低速域を重視すると高速域では頼りなさを感じやすい。そこでハイパープロは、既存のツインショックには初期は柔らかく奥で踏ん張るコンスタントライジングレートスプリングを採用し、あっちもこっちもできるだけ立てて守備範囲を広げようという特性だったのだが、DP-Sはそれをさらに推し進めているようで、あらゆる領域で上質かつ従順なダンパーが、スプリングの動きをきっちりサポートしてくれるのだ。

また、セッティングを変更した際の変化も、DP-Sは非常にわかりやすかった。具体的にはプリロードは半回転、伸圧ダンパーは2~3クリックで調整前との差異が体感でき、アジャスターを締めると攻めがいのあるスポーツ指向に、緩めると乗り心地のいいツーリング指向へと、車両のキャラクターは徐々に変化していく。今回の試乗の舞台はサーキット(スパ西浦)で、テスト車のダエグはフルカスタムが施されていたものの、この特性なら走る場面や車両の仕様に関係なく、どんな状況にも対応できるに違いない。

ツインショックの世界では、久々にして劇的な進化。それがDP-Sに対する僕の率直な印象だ。ツインショック車で、最先端技術とスポーツライディングを満喫したい人にとって、このモデルは最高の選択肢になるだろう。

他には類のないダブルピストン構造

伸圧両方で減衰力を発生するメインピストン+上下のシム(積層バルブ)とは別に、DP-Sは本体とリザーバータンクの間に、圧縮行程専任のサブピストン+シムを設置している。

最先端メカニズムが緻密に減衰力を発生!

圧縮側・ハイスピード

圧縮側・ロースピード

伸び側

ロースピードの圧縮行程では、サブピストン下部の通路とニードルのすき間が減衰力を担当するのに対して、ハイスピードの圧縮行程では、メイン&サブピストン通過後にシムを押し下げるオイルが減衰力の主役になる。伸び行程ではメインピストン上部のシムを押し上げるオイルに加えて、ワンウェイバルブから流れるオイルも減衰力を発生。

既製品から大幅な軽量化 幅広い調整代も自慢だ

ボディはオールアルミ製


シリンダーチューブはハイパープロ初のアルミ製。トップ&ボトムケースは、既存の同社製ショックと同様のアルミ削り出しだ。

圧側はロースピード/ハイスピードの2系統


圧側調整は、ニードル位置を調整する金がロー(全40段)、シムにかかるスプリングのテンションを変更する黒がハイスピード用(全30段)。

伸びと車高も調整可能


下部に備わるのは、伸び側ダンパー調整ダイヤル(全40段)と車高調整用ネジ+ナット。車高はノーマル以下の寸法も考慮して設定。

日本からの提案で生まれた最上級2本サス

▲アクティブ 宇田知憲さん

取材にはDP-Sの立案者・アクティブの宇田さんも参加。オランダのハイパープロ本社の説得には時間がかかったものの、最終的には宇田さんの熱意に応え、積極的な姿勢を示してくれたそうだ。

試乗車ダエグはフルカスタム車


試乗車のZRX1200 ダエグはアクティブのデモ車で、同社のオリジナルパーツ/取り扱いパーツを数多く装着。チタンマフターはワイバン。


フォークはハイパープロAH1(35万2000円)で、アルミ鍛造ホイールはゲイルスピードGP1S(24万5300円)。フレームマウント式カウルステー(6万6000円)はアクティブ。


アクティブのプレスフォーミングスイングアーム(30万8000円)は、剛性向上だけではなく、横方向への適度なしなりを意識して開発。


たわみの少なさや幅の狭さを重視したゲイルスピード製ステップ(6万3800円)。フィット感と踏み応えが抜群!


フロントキャリパーはゲイルスピード製の削り出しラジアルマウント4ポットを装備。3月末発売予定だ。

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