リセール価格で断トツ首位をいく「Z900RS」人気の秘訣とは!?

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

※記事内画像は海外仕様。イメージです。

バイク王が「リセール・プライス」ランキングを発表した。
これは2019年3月~5月の期間を対象としたもので、「再び売却した際、高値の付くバイク」を“リセール・プライス”の高いバイクとして上位10車種をピックアップしている。

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カワサキ Z900RSが5連覇!バイク王がリセール・プライスランキングを発表

バイク王でも5連覇の快挙

同社リリースによると、29回目となる「リセール・プライス」ランキングでカワサキ・Z900RSが2位に2.5pt差を付け首位に輝いた。第25回(2018年7月2日発表)以降、首位の座を守り続け今回で5連覇となる。これは同ランキングでも初の快挙ということだ。その要因として、多くのライダーの支持を集めていること、市場に流通する個体は状態の良いことなどが挙げられ、結果としてオークション落札価格も上昇したためと同社では分析している。

また、今回のランキングではカワサキの新型ZX-6Rが初登場7位に。これ以外にもZ1000(2位)、Z900RS CAFÉ(3位)、Ninja 250(5位)と上位を独占したカワサキ勢の強さが目立っている。

新車価格以上のプライスが付く場合も

実際にネットでZ900RSの中古車相場を調べてみたが、距離に関係なく本体価格(税込)で130万円近いプライスが付けられた車体が多く、中には走行距離5,000kmでも130万円を超える車両もあることが分かった。新車のメーカー希望小売価格 が1,328,400円(税込)であることを考えると、これは凄いことだ。あまりの人気ぶりに供給が追い付かず、常に新車のタマ数が不足している影響も大きいだろう。つまり、買いたくても買えない状況が続いたのだ。かくして、Z900RSは中古車でも値が落ちないモデルとなったのだ。

絶版車ではプレミアム価格もよくある

こうした現象は絶版車などには見られ、カワサキでは旧Z系やゼファーシリーズ、ホンダの旧CBシリーズやNSR、ヤマハ・RZ、スズキ・旧カタナなどの人気モデルは程度にもよるが新車価格の数倍のプレミアム価格が付く場合も多い。ただ、現行モデルでしかも希少価値のある限定バージョンなどではない量産モデルで、このような高値で取り引きされるケースは今まであまりなかった気がする。それだけZ900RSの高い人気を表していると言えるだろう。

「Z」の名に恥じない完成度の高さ

Z900RSの人気の秘訣だが、ひと口に言って完成度の高さと思う。「東京モーターショー2017」でアンベールされたZ900RSはかつての名車、Z1が持っていた「操る悦び」を最新技術で再現したネオクラシックモデルだ。

最近人気のこのジャンルも実はいろいろいなタイプがあって、ノスタルジックな雰囲気にこだわった見た目重視のモデルもあれば、レトロ風なデザインであってもそのルーツは存在していないか、歴史が古すぎて名前だけ借りてきたようなモデルも少なくない。その点、Z900RSは当時の世界最速マシンだった「Z1」という日本の、否、世界のモーターサイクル史上に燦然と輝く金字塔をそのバックグラウンドとして持っている。

Z900RSのベースモデルは知られているとおり欧州向けストリートファイターのZ900なので、エンジンは水冷直4でトラスフレームに倒立フォークとシングルショックを組み合わせるなど、元祖とはまったく異なるマシンではある。だとしても、それは現代の交通環境とのマッチングを考えれば必然の正常進化であり、たとえ「Z1」を忠実に再現したリバイバル的作品を作ったとしても、今の時代感覚とはズレた陳腐なものになってしまったことだろう。

バイク乗りのロマンを形にした

その点、Z900RSは走りの性能は最先端でありながら、「Z1」の持っていたデザインの美しさや、レーサーレプリカとは異なるロードスター的なカッコ良さを現代的に解釈して上手く料理している。“操る楽しさ”や“豪快な乗り味”、“魂が震える直4サウンド”といった「Z1」のスピリットをちゃんと宿しているのが魅力であり、「こんなバイクがあったらいいのになぁ」とユーザーが待ち望んだとおりの姿で現代に蘇ったのがZ900RSなのだ。

カッコいいものは時代を越えてカッコいい。言い換えれば、それはバイク乗りにとってのロマンだ。そこが、旧い人にも若い人にもストレートに響いたということだろう。そう考えると、Z900RSの断トツの“リセール・プライス”の高さにも納得できるのだ。

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ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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