ハスクバーナから「SVARTPILEN 701 STYLE」が登場 見た目も凄いが走りもかなり期待できそうだ

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

※写真の車両は全て海外仕様のものです。

フラットトラッカーを現代的に解釈

ハスクバーナから特別カラーとプレミアムパーツを装備したスペシャルエディション「SVARTPILEN 701 STYLE」(スヴァルトピレン701 スタイル)が8月より発売されることになった。往年のフラットトラッカーにインスパイアされたSVARTPILEN 701の特別仕様という位置付けとなる。

STDとの違いはブロンズ、ブラック、シルバーの3色を組み合わせた特別カラーやスポークホイール、CNC加工されたフットペグとハンドルバーエンドミラーなど。最高出力74psを発揮する水冷単気筒エンジンを搭載するクロモリ製トラスフレームやWP製前後フルアジャスタブルサスペンション、ブレンボ製ブレーキシステムとボッシュ製ABSユニットなどはSTDと共通となっている。ハスクバーナによれば、「SVARTPILEN 701 STYLE」はデザインだけでなく、あらゆるライディングコンディションで優れたパフォーマンスを発揮するように設計されているそうだ。

土系を意識した足まわりに注目

Photographer: Kiska

どこかの異次元からタイムマシンでやってきたような斬新なデザインが印象的なこのバイク。“都会の探検者”の異名を持つSVARTPILEN 701の高級バージョンといった感じだが、単にお洒落なパーツを取り付けているだけでなく実は注目したいポイントがある。

それはワイヤースポークホイールが装着されていることだ。細い鋼鉄のワイヤーにテンションをかけて張ってるため、軽量かつしなやかで衝撃吸収性にも優れるのがメリットで、スクランブラーやアドベンチャーモデルなど土系が得意なセグメントの中でも、特にガチ系モデルが好んで装備することが多い。つまり、キャストホイールのSTDに対して、よりダート寄りのイメージになったわけだ。

少し前に弟分のSVARTPILEN 401にも試乗したことがあるが、それには最初からワイヤースポークホイール&ブロックタイヤ(ピレリ・スコーピオンラリー STR)が装着されていて、林道でも普通に入っていけるキャパシティがあった。さらに今回の701スタイルはフロント18インチ(401は前後17インチ)仕様ということで、荒れた路面でのスタビリティも向上していると思われる。タイヤももう少し厳つくても良いかも、と個人的には思うが……。

最も進化した単気筒エンジン

もうひとつ見逃せないポイントがエンジンだ。これはカフェレーサースタイルの兄弟車であるVITPILEN 701(ヴィットピレン701)とも共通のユニットだが、元をたどればハスクバーナを傘下に持つKTMの690DUKE系の、水冷4スト単気筒SOHC 4バルブ排気量692.7ccのエンジンが使われている。

最高出力55kW(74hp)/ 8,500rpmを発揮する通称「LC4」と呼ばれるこの強力なユニットは、さらに遡るとKTMの690エンデューロや同じハスクバーナの701エンデューロなどのガチオフ系にも搭載されていることからも分かるとおり、軽量コンパクトなのが特徴。ハイトルクで信頼性が高く戦闘力のあるエンジンなのだ。

さらにそのルーツとなると80年代に活躍したKTMのエンデューロレーサーにまで遡る。つまり筋金入りのビッグオフ用高性能エンジンを、30年以上かけて改良を重ね続けてきたものが今の「LC4」エンジンなのだ。ハスクバーナのリリース中にも「市場でも最も進化した単気筒エンジン」と添えられているが、そう誇るだけの理由がある。

「SVARTPILEN 701 STYLE」は個性的なスタイルに目を奪われがちだが、実はその中身も血統書付きということ。走りも相当期待できそうである。

【関連ニュース】
ハスクバーナ、スペシャルエディション「SVARTPILEN 701 STYLE」を8月より発売

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ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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