世界最大級のバイク「ROCKET 3」が最高峰ファクトリーカスタムとして復活!

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

▲ROCKET 3 TFC

※編集部注:車両は実際に販売されるものと仕様が異なる場合があります。

加速はGT-R並み

トライアンフの伝説的メガクルーザー「ROCKET 3」が完全新設計のプレミアムカスタムモデルとして蘇った。

2004年にデビューしたロケット3は、当時の量産市販車として世界最大排気量の水冷直列3気筒2294ccエンジンを縦置きに搭載した超ド級クルーザーとして誕生。148psの最高出力に加え、221Nmと4輪並みの最大トルクを生かした圧倒的な加速力で400kg近い巨体を0-100km/h加速2.8秒で引っ張った。600psの日産GT-R NISMOと同等の加速性能と言えば、それがどれほど凄かったか想像できると思う。しかも15年も前のことだ。

ロケット3はかつて日本でも発売されていたが、度重なる排ガス規制強化などにより撤退。2014年からデザインを一新した新型ロケット3ロードスターとして再上陸したが、数年前に終了となるなどファンにとっては惜しまれる状況となっていた。それが今回フルモデルチェンジされ、トライアンフの最高峰ファクトリーカスタム「ROCKET 3 TFC」として復活するのだから期待せずにはいられない。ちなみに発売は2019年冬頃で世界750台限定、価格は3,250,000円(税込)ということだ。

エンジンを2500ccに拡大!

新型の特徴としてはまずエンジン。水冷3気筒DOHCの基本レイアウトはそのままに排気量が2458ccに拡大され、従来から40%軽量なチタンバルブが採用され回転数もアップ。最高出力170PS以上(先代より13%以上向上)、最大トルク221Nm以上とさらに強化されている。もちろんトライアンフ史上最強だ。また、スリップ&アシスト油圧式クラッチによりクラッチ操作を軽減。ライダーの快適性とコントロール性を大幅に向上させた。

40kg軽量化し足まわりも一新

車体面では完全新設計のアルミフレームとマスを最適化した構造に鋳造や鍛造パーツを組み込むことで、先代と比べて40kg(15%)もの軽量化を実現。迫力のフロント150、リヤ240サイズの超ワイドタイヤは継承しつつも、前後サスペンションはSHOWA製フルアジャスタブルに、ブレーキはブレンボ製の最新コンポーネンツに見直されている。

ABSとトラコンはコーナリング対応

電子制御も進化した。メーターには第2世代の最新フルカラーTFTディスプレイを採用。コーナリングABSとコーナリングトラクションコントロール、4種類のライディングモードにシフトアシスト、クルーズコントロール、ヒルホールド、キーレスなど最新機能を満載。印象的なツインヘッドライトをはじめすべての灯火類をLED化した他、アクセサリーのブルーテゥース通信モジュールを組み合わせることで、世界初となるバイク一体型GoProコントロールシステムとGoogle提供のTriumphターンバイターンナビなども活用可能だ。

プレミアム感満載のゴージャスな仕上がり

TFCらしい高品質な仕上がりも魅力だ。カーボン仕立ての専用Arrowサイレンサーの他、カーボン製ボディパーツやブラッシュ仕上げのアルミ素材、高級感溢れるレザーシート、専用カーボンペイントにTFC専用バッジにシリアルナンバー入りのプレートが付くなどプレミアム感も満載。一台一台が完全なワンオフモデルで、エンジン外観も上下クランクケースとドライサンプ、一体型オイルタンクにマシニング加工のフィンが追加されるなどグレード感もアップしている。

走りは磨かれ、佇まいも洗練された

自分も歴代のロケット3に試乗したことがあるが、印象に残っているのはやはり加速力の凄さだ。15年前の初代モデルでもその最大加速度は1.2Gとも言われ、それがネーミングの起源になっていると聞いたことがある。つまり、そのまま上昇し続ければ地球の重力を振り切って大気圏外へ、という意味で“ROCKET”なのだ。ハンドリングも巨体の割に軽快で、トライアンフらしいスポーツマインドが随所に感じられた記憶がある。新型ではよりパワフルかつ軽量化されていることを考えると、走りもさらに磨かれたはずだ。

もちろん、それだけではない。新型はTFCの称号を受けて、見た目も洗練されたエレガントな佇まいとなり、中身もスマートに安全性も高められている。プライスタグは相応のものが付いているが、納得のいく仕上がりと言えるだろう。実車が楽しみだ。

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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