ディアベル1260は、スーパースポーツクルーザーだった

【和歌山利宏:モーターサイクルジャーナリスト】

2011年に登場したディアベルは、ドゥカティ初のクルーザーであったことでも話題を呼び、実際の走りに関しても既存のクルーザーにはないコーナリング性能が圧巻で、ドゥカらしいキャラが印象的だったものです。

そのディアベルが8年を経て、ディアベル1260へとフルチェンジされました。車輛構成としては、2016年に登場したクルーザー色の強いXディアベルを基本にしています。

ですから、エンジンにはXディアベル用の可変バルブ機構搭載の1262ccユニットが搭載されます。車体は専用設計ながら、基本構成はXディアベルに準じ、ヘッドパイプ側のトラス構造部と、ピボット側のアルミ製ブラケット部を分離させたものとなりました。

日常モードで楽しめる非日常の世界

その試乗会が南スペインで行われました。

従来型にしてもスポーティさが鮮烈だったわけですが、新型は動画をご覧になっても明らかなように、さらにスポーティさを高めていました。

従来型もパフォーマンスクルーザーであることに違いはなかったのですが、新型のトルキーさと言ったら、ストリートドラッガーを思わせます。高段位であっても4000rpmでスロットルを開いたら、ヘルメットを被った頭が後ろに置いて行かれそうになると言っても言い過ぎではないでしょう。

そして、スポーツハンドリングが高次元化され、ワインディングでフラストレーションを貯め込むことがないばかりか、熱くコーナリングを楽しめます。それはコーナリングマシンと呼んでいいくらいです。

ベースにはゆっくり快適に走れる素性があっても、どう猛なトルクフルさを味わい、コーナリングを堪能できるわけです。

バイクには、それぞれのカテゴリーにおいて、それぞれの持ち味があるものです。技術の進歩はそれを究極化させるのみならず、他のカテゴリーでしか味わえなかった魅力を兼備させることをも可能にしているのです。

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和歌山利宏

和歌山利宏 モーターサイクルジャーナリスト

投稿者プロフィール

1975年にヤマハ発動機に入社。ロードスポーツの開発に携わる。
レーシングライダーとしても活躍し、鈴鹿8耐第4回大会では4位入賞。
85年からはヨコハマゴム契約となり、タイヤの開発テストを行うとともに、
ワイルドカード参戦した87年の日本GPでは、250ccクラスで11位に入る。
90年からはジャーナリストとしての活動を始め、現在に至る。

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