【丸山浩試乗インプレ】新型BMW S1000RR試乗速報!!

【丸山浩:モーターサイクルジャーナリスト】

Webikeをご覧の皆様、こんにちは丸山浩です。
先日ポルトガルのエストリルサーキットにて新型BMW S1000RRを試乗してきました。

まず外観として、ヘッドライトが異型二眼から左右対称のツリ目に。メインフレームやリアアーム形状、リアサスペンションリンクも変更。メーターはカラー液晶に。エンジンには9,000回転以上でハイカムリフトになる「シフトカム」という機構が備わり最高出力は207馬力、前モデルから8馬力アップとなりました。

そして新型の大きな特徴といえば、Mパッケージの設定。そう、BMW 4輪のMシリーズでお馴染みの「M」。ちゃんと4輪Mシリーズと同じエンブレムもあしらわれています。専用カラーリングにカーボンホイール、ピットレーン速度リミッターなどの装備が与えられたスペシャルで、今回の試乗車は全てこれ。写真では試乗用にミラーなどが取り外されていますが、もちろん公道も走れるマシンです。

パッと見てコンパクトな印象を受ける新型、跨っての足付きは身長167cmの私で両足つま先の腹がギリギリ着かない程度。因みにMパッケージのシートは硬め且つ厚みがあるので、STDの足付きはもうちょっと良くなりそう。

ステアリングは意外と近めで、前モデルよりもタレ&絞りを控えめにし幅広く持てる設定。それなりに前傾姿勢にはなりますが、ツーリングでも厳しくはないレベル。

スクリーンは低いですね。ベタ伏せフォームでヘルメット上方と一緒に風を切るデザイン。シートは後方にも広く、大柄な人でも窮屈さは無いでしょう。ステップは比較的後ろ寄り。タンク高は控えめ、幅は感じますが私の体格でも特に動きを妨げられることも無し。オートバイ上でマシンを操る自由度は高いです。

因みにピットには歴代S1000RRも展示されていました。比べたところ大きな差ではありませんが、初代が最も戦闘的なポジションで、シリーズ通して公道バイクとして段々と最適化されてきています。

試乗日は朝から雨がぱらついていました。1本目はギリギリドライ路面も残っており、可能な限り開けてみる。うん、やっぱりS1000RRのエンジンは速い!シフトカムに乗る9,000回転から先でパワー炸裂、そこから上はもの凄い加速力で伸びていく。逆を言えば手前にもうちょっとトルク感が欲しくもあるけれど、マシンの速さは際立って素晴らしい。シフトアップ&ダウン対応オートシフターの精度も良く、シフトダウン時にリアホップも起きにくい。アタック中は殆どクラッチレバーを触らないほど。

トラクションコントロールも優秀で、ウェット路面に乗ってもリアはほぼ流れず。ストレートで全開にしてもフロントは軽くなる程度で、タイヤが逃げることも無し。ABSは作動に気付けないほどで、ハードブレーキでコーナーに進入してみると、先代ではフロントの制動力を逃し気味で外にはらみがちだった部分も解消。押並べて実に乗りやすいのです。

2本目以降は完全にウェットでしたが、レインタイヤでのコントロール性も非常に高い。概ねウェットでの試乗はリアタイヤが大きく流れた時点でセーブをかけるのですが、今回は攻めに攻めました。先導ライダーをプッシュし、2台してリアを流しながら走れるほど。これを慣れてないサーキットで、高速低速どちらのコーナーでもこなせるというのは、電子制御群の細かな煮詰めが為せる技でしょう。ここまで乗れてしまうと、自分が上手くなったと錯覚さえしてしまいます。

乗りやすさを犠牲にしない速いマシン作りは、SBKマシンの中ではZX-10Rと近しい方向性でしょう。今回はMパッケージでのテストでしたが、この懐の広さは、もちろんSTDのS1000RRも持っています。ストリートでもSBKの楽しさを味わうにはとても良い相棒と言えるでしょうね。

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【関連ニュース】
BMW、新型「S 1000 RR」を7月に発売 より軽く、より速く、よりコントロール性を高める
丸山 浩

丸山 浩 モーターサイクルジャーナリスト

投稿者プロフィール

1964年1月10日生まれ、東京出身・身長168㎝体重62㎏・国際A級ライダーとして全日本ロード、鈴鹿8時間耐久レースなど豊かなレース参戦経験をもち、4輪シーンにおいてもスーパー耐久シリーズを自らのチームを率いて出場するなど、現在に至るまで2輪4輪の現役プロレーサーを努める。
さらにモータージャーナリストとしての一面も持ち、各種誌面企画記事、またDVD製作、イベント・TV番組プロデューサーとしても活動。
現在、株式会社WITH MEの代表としてモータースポーツ文化を広めるべく多忙な日々を過ごす。

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