賀曽利隆の「70代編日本一周」第2部(上)

【賀曽利隆:冒険家・ツーリングジャーナリスト】

二度目の「70代編日本一周」へ!

全12回の連載でみなさんに「賀曽利隆の70代編日本一周」をお伝えしましたが、それは日本一周の第1部になります。それにひきつづいて日本一周の第2部を走りました。「1年365日、毎日、バイクに乗ってやる!」という意気込みで第2部をスタートさせたのです。

12月20日の浜松往復を皮切りに、

・峠越え(ヤビツ峠)
・伊勢原探訪
・三浦半島一周
・江ノ島探訪
・峠越え(朝比奈峠)
・大楠山登頂(三浦半島最高峰)
・箱根スカイライン
・伊豆スカイライン
・大山登頂
・大山街道(田村道)

と一日の休みもなくバイクを走らせました。

▲全部で20本以上の大山街道を走った。ここはゴールの大山

2018年に入っても1月1日の元日ツーリング(初詣、初日の出、初富士、相模の神社めぐり)を皮切りにして、

・富士山一周
・伊豆半島一周
・東京探訪(江戸城)
・峠越え(正丸峠)
・高麗山登頂
・小田原探訪
・峠越え(箱根峠)
・峠越え(足柄峠)
・大山街道(矢倉沢街道)
・安房探訪
・弘法山登頂
・峠越え(山伏峠・道志村)
・峠越え(雛鶴峠)
・真鶴探訪
・東海道(平塚宿→日本橋)
・東京探訪(品川宿)
・東海道(沼津宿→府中宿)
・大山街道(二宮道)
・相模川探訪(河口→昭和橋)
・相模川探訪(昭和橋→小倉橋)
・峠越え(篠窪峠)
・国道走破行(東京~横浜間の超短国道)
・相模川探訪(小倉橋→日連大橋)
・相模川探訪(日連大橋→山中湖)
・新東名厚木南IC(1月28日15時に開通)
・峠越え(鶴峠)
・峠越え(小仏峠)
・峠越え(高麗峠)

と、やはり1月も旅の毎日で、1日も休むことなくバイクを走らせました。この中には徒歩旅もあります。

▲2018年の初日の出。平塚海岸で

▲2018年1月の富士山一周。西湖から見る富士山

このようにして2月以降も、「峠越え」「温泉めぐり」「岬めぐり」「島めぐり」「半島一周」「街道を行く!」「国境を行く!」「国道走破行」「林道走破行」…など、様々なテーマで日本を駆けめぐりました。

東日本大震災の発生した3月11日には、我がライフワークにもなっている「鵜ノ子岬→尻屋崎」に出発しました。鵜ノ子岬は東北太平洋岸最南の岬、尻屋崎は東北太平洋岸最北の岬。「鵜ノ子岬→尻屋崎」を走ることによって、東日本大震災の大津波で大きな被害を受けた東北太平洋岸の全域を見てまわることができるのです。ということで、東日本大震災直後に始めた「鵜ノ子岬→尻屋崎」も、今回が第20回目になりました。東北太平洋岸の日々、変わっていく姿をしっかりと見てきました。

▲「鵜ノ子岬→尻屋崎」のスタート地点は福島県の勿来漁港

▲「鵜ノ子岬→尻屋崎」のゴール、尻屋崎に到達。ここが東北太平洋岸最北の岬

「1年365日、毎日、バイクに乗ってやる!」
という意気込みでスタートさせた「70代編日本一周・第2部」ですが、連休を前にした4月下旬に大きな壁にぶち当たりました。右足を痛めてしまい、まったく歩けなくなってしまったのです。パンパンに腫れ上がった右足を見ながら、「あー、休憩が必要か…」と考えを変えたのです。連休の間は一歩も家を出られず、連休が明けたところで、東丹沢の七沢温泉などの温泉めぐりで日本一周の第2部を再開させました。

6月から8月までは『ツーリングマップル東北』の実走取材で東北全域を8回に分けてまわりました。全行程15,883キロの東北。ということで、みなさん方にお使いいただいている『ツーリングマップル東北』の2019年版の表紙はVストローム250になります。

▲『ツーリングマップル東北』2019年版の実走取材開始。巣山カメラマンが3日間、同行してくれる

このようにして、様々なテーマで走った「賀曽利隆の70代編日本一周・第2部」ですが、特筆すべきなのは「12345678910ツーリング」。全5回の連載でみなさんにお伝えしたように、日本の幹線国道の国道1号から国道10号までの国道走破行です。 国道1号→国道2号→国道3号で「東京→鹿児島」を走り、国道10号→国道9号→国道8号、さらには国道17号で「鹿児島→東京」を走りました。

つづいて国道4号→国道5号で「東京→札幌」を走り、青森に戻ると、国道45号経由で「仙台→東京」の国道6号を走りました。最後が「国道7号編」。東京から国道4号で青森まで行き、国道7号で「青森→新潟」を走り、国道17号で東京に戻ったのです。

▲本州最北端の岬、大間崎に到達!

毎年、恒例の「東京→青森・林道走破行」もやりました。これも「東京→青森・林道走破行2018」と題してみなさんにお伝えしたように、全部で20本の林道を走り、ダート距離の合計は160.1キロになりました。

▲「東京→青森・林道走破行」最後の林道、易国間林道を行く

▲中山道の「宿場めぐり」を開始。出発点は東京・日本橋

▲中山の碓氷峠を登っていく

▲矢祭(福島)ではchobidesuさんとのうれしいタンデム。林道も走った

▲女性ライダーの半蔵さんとは日光例幣使街道を一緒に走り、JR日光駅前にゴール

▲2018年12月の富士山一周。本栖湖から見る富士山

「賀曽利隆の70代編日本一周・第2部」の最後は「伊豆半島一周」です。2018年12月30日4時30分に神奈川県伊勢原市の自宅を出発。6時に熱海駅前に到着しました。そこにはセロー250でタンデムのtododesuさんとchobidesuさん、Vストローム1000のねじりんさん、同じくVストローム1000の茅ヶ崎さん、車に乗ったkuniさん一家がぼくを待ち構えていました。みなさんと一緒の「伊豆半島一周」の旅が始まりました。

東伊豆の川奈崎、稲取岬、爪木崎と岬をめぐり、下田の「市場食堂」で昼食。ここで食べた「金目の姿煮」は絶品でした。

▲日本一周の最後は岬めぐりの「伊豆半島一周」。ここは爪木崎

▲下田の「市場食堂」で「金目の姿煮」を食べる

下田から伊豆半島最南端の石廊崎へ。岬の突端からは伊豆諸島の島々がよく見えました。正面には神津島。ここでkuniさん一家と別れました。

▲伊豆半島最南端の石廊崎。伊豆諸島の島々が見えている

バイク軍団はさらに北上し、雲見温泉「山楽荘」に泊まりました。オナガダイなどの舟盛りを食べながら「乾杯!」を繰り返し、酒宴は真夜中までつづくのでした。

▲雲見温泉「山楽荘」での宴会開始。メインはオナガダイの舟盛り

▲14ヵ月に及ぶ「日本一周」最後の夜。いや~、よく飲みました!

翌日は黄金崎、恋人岬、旅人岬、御浜岬、出逢い岬と西伊豆の岬をめぐり、最後の大瀬崎ではセロー250に乗るまーすけさんがぼくを待ち構えていました。

▲西伊豆の黄金崎

大瀬崎から沼津へ。「伊豆半島一周」を終えると、みなさんと一緒に沼津ICから東名経由で東京・日本橋へ。日本橋にゴールしたのは、2018年12月31日21時15分のことでした。その瞬間、2017年9月1日に日本橋をスタートしたシーンがよみがえり、胸がジーンとしてくるのでした。

▲2018年12月31日21時15分、日本橋に到着。これにて「賀曽利隆の70代編日本一周」、終了!

日本一周の相棒、Vストローム250のメーターは81,626キロを表示していました。この走行距離は2017年8月1日~8月31日の「日本一周プレラン」(4,174キロ)、2017年9月1日~12月17日の「日本一周・第1部」(25,296キロ)、2017年12月20日~2018年12月31日の「日本一周・第2部」を合わせたものです。

そのほかに、ツーリングマップル東北2019年版の表紙撮影&実走取材で使用したVストローム1号(7,328キロ)、2万キロごとのタイヤ交換やチェーン、スプロケット等の交換時に用意してもらったVストローム2号(685キロ)、Vストローム3号(3,752キロ)がありますので、全部で4台のVストローム250で「賀曽利隆の70代編日本一周」を成しとげたことになります。

全走行距離93,391キロ。10万キロに達しなかったことが、ちょっぴり残念なことでした。

【関連記事】
賀曽利隆の「70代編日本一周」まとめ
賀曽利隆コラム一覧

賀曽利隆

賀曽利隆 冒険家・ツーリングジャーナリスト

投稿者プロフィール

1947年東京生まれ。
1968年から2年間をかけてアフリカを一周したのを皮切りに、バイクで世界の6大陸を駆け巡る。
1982年には「パリ→ダカールラリー」に日本人ライダー初の参戦。1987年には「サハラ砂漠往復縦断」。7度の「日本一周」を成しとげ、「70代編日本一周」を目指している。
ツーリングマップル東北の担当ライダーで、東北の道という道を精力的に走っている。
モットーは「生涯旅人!」

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