新進の英国ブランド「マットモーターサイクルズ」が上陸 小排気量の本格的レトロカスタムの狙いとは!?

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

今週、都内で新進気鋭のモーターサイクルメーカー「MUTT MOTORCYCLES(マットモーターサイクルズ)」の発表会が開催されました。マットモーターサイクルズは英国で数々のモーターサイクルメーカーが生まれた街、バーミンガムを本拠に2016年に創業した新しいブランドです。

カスタムカルチャーをすべての人に

カスタムビルダーとして世界的に有名なベニー・トーマスのアイデアから始まったプロジェクトは、最高にクールな「小排気量レトロカスタム」を目指すというもの。彼は現CEOであるウィル・リッグとともに、そこのセグメントがすっぽり抜けていることに気付いたそうです。ウィルは既成概念を打ち破るファッションブランドを作り上げてきた経験から、バイク市場の急速な変化を感じ取るとともに、今後は簡単に免許をとれて誰でも乗れる低価格の小排気量モデルにおける本格的なカスタムモデルの必要性を感じたのだとか。

かつては一部のコアなマニア層だけのものだったストリートカスタムの情報やビジュアルが、今はSNSなどによって瞬時に世界に広がり新たな潮流となっていく。今、人々が求めているのは高額なワンオフモデルではなく、「個性と誠実さを持った、心がこもったブランド」とも語っています。それはバイクだけでなくファッションその他のカルチャーでも同じこと。マットモーターサイクルズの試みは、高性能・高価格化の一途をたどるメジャーブランドによる高級モデル路線へのアンチテーゼともとれるものでしょう。

125cc&250ccで10モデルをラインナップ

「我々のマーケティングは我々の歴史を語ること」とリッグ氏は言い切ります。数々のプロトタイプの試作を経て最初の125ccモデルであるMUTT「Mongrel」を発売したのが2016年春のこと。ネーミングは「雑種」を意味するもので、由来は、当初はいろいろなバイクのパーツを寄せ集めて作ったからだとか。それが思わぬ大反響となったため、急きょ増産体制に入るとともに2018年には多くのリクエストを受けて250ccモデルを導入。そして2019年からは完全オリジナルのモノショックタイプのスクランブラーや400ccモデルの投入も予定しているそうです。

会場では日本国内での輸入販売元となるピーシーアイの高橋代表の挨拶や、計13店舗の協力ディーラーの紹介などもあり、すでに万全のサポート体制が整えられての日本上陸という印象でした。

現在ラインナップは10モデルあり、基本的にはスチームフレームによる共通のシャーシに空冷125ccと250ccの単気筒エンジンを搭載するシンプルな作りで、タイプによってカラーリングの他、タイヤやシート、ハンドル形状などが異なるのが特徴です。ちなみに価格も50万円前後~と外車カスタムとしてはとてもリーズナブル。

往年の英国車の他に70年代の日本車のイメージを取り入れるなどカルチャーミックスも含め、レトロスタイルの中にモダンさも合わせ持っているところも魅力。「HILTS」(映画「大脱走」でスティーブ・マックィーンが演じた役柄)や「SABBATH」(バーミンガム出身のロックバンド)など、各モデルのネーミングの由来も洒落心が効いていますね。

マットモーターサイクルズはこの春から本格的に国内デリバリー開始となる予定とのこと。ぜひ期待しましょう!

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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