賀曽利隆の国道1号から10号を走り繋ぐ「12345678910ツーリング」第4回目 6編

【賀曽利隆:冒険家・ツーリングジャーナリスト】

前回:「12345678910ツーリング」第3回目 45編

まずは「札幌→函館」を行く

前回、10月9日12時に国道5号の終点、札幌の「大通東1」の交差点に到着したところまでをみなさんにお伝えした。東京・日本橋から国道4号で青森へ、津軽海峡を渡った函館から国道5号を走っての札幌到着だ。「東京~札幌・往路編」の「45編」では1,055キロを走った。「東京~札幌・復路編」では「6編」を走り、東京に戻る計画なのである。

さー、東京へ。12時10分、札幌の「大通東1」の交差点を出発。相棒のVストローム250にいつものように、「さー、行くぞ!」とひと声かけて走り出す。

札幌からまずは函館へ。国道36号を行く。札幌ドームのある月寒では「羊ヶ丘展望台」に行き、ここで「ジンギスカン」を食べた。

▲札幌の「羊ヶ丘展望台」に立つクラーク像

▲「羊ヶ丘展望台」のレストランのジンギスカン

14時30分、千歳に到着。新千歳空港の脇を走り、苫小牧へ。苫小牧到着は15時30分。苫小牧からは左手に太平洋を見ながら、いかにも北海道らしい一直線路を突っ走る。

▲国道36号沿いに巨大ヒグマを発見!

17時、室蘭に到着。室蘭からは国道37号を行く。日が暮れる。19時、長万部に到着。ここからは国道5号で函館へ。函館港のフェリーターミナルに到着したのは21時。札幌から320キロ。

▲函館港のフェリー埠頭に到着

22時05分発の津軽海峡フェリー「ブルードルフィン2」に乗船すると、速攻で寝た。

国道45号は最長の2桁国道

10月10日1時45分、津軽海峡フェリーの「ブルードルフィン2」は青森港に到着。すぐさま青森から国道4号を走り出す。野辺地、七戸と通り、3時15分、十和田に到着。ここから国道45号(正確にいうと青森~十和田間は国道4号と国道45号の重複区間)を行く。

▲国道45号の最高所峠、閉伊坂峠を越える

▲国道45号を南下する

八戸を通って青森県から岩手県に入り、5時45分、久慈に到着。「すき家」で朝食。「カレーライス」を食べた。ここで問題が発生。久慈ならば24時間営業のGSがあると思ってやってきなのだが、まだ、どこのGSも開いていない。8時近くまで待つしかないという。だが、待つのがいやなカソリ、ガス欠覚悟で野田まで走る。すると野田の手前、宇部という小さな町のGSが開いていた。助かった!

普代村から田野畑村を走り、9時45分、宮古に到着。宮古からは山田、大槌を通り、11時45分、釜石に到着。釜石を過ぎた国道45号の道の駅「さんりく」で昼食。「日替わり定食」を頼んだ。何が出てくるのかわからないのが「日替わり定食」の魅力。「とんかつ&うどん」だったが、まず頼んで損はないのが「日替わり定食」だ。

▲国道45号の道の駅「さんりく」の「日替り定食」

▲国道45号の大峠。三陸道の完成で交通量は極少

13時20分、大船渡に到着。通岡峠を越え、14時10分、陸前高田に到着。陸前高田の国道45号沿いは復興とはほど遠い荒涼とした風景。震災遺構になっている道の駅「高田松原」は立入禁止になっていた。その前の大津波の痕跡を残すGSの「オカモト」は移転していた。

▲陸前高田の震災遺構、道の駅「高田松原」は立入禁止

岩手県から宮城県に入り、14時40分、気仙沼に到着。志津川(南三陸町)を通り、横山峠を越え、東北第一の大河、北上川を渡る。国道45号の道の駅「上品の郷」の温泉「ふたごの湯」に入る。温泉で生き返った。

▲志津川(南三陸町)の海を見る

18時30分、石巻に到着。「サン・ファンパーク」にある「サンファンヴィレッジ」に泊まった。ここは我らツーリングライダーをすごく大事にしてくれる宿なのでオススメだ。

10月11日6時、「サンファンヴィレッジ」の朝食を食べ、6時30分に出発。

▲ひと晩泊った「サンファンヴィレッジ」を出発

矢本(東松島市)、松島、塩竃を通り、9時15分、仙台に到着。苦竹の交差点で国道4号に出た。

▲国道45号を走り切った。仙台で国道4号に合流

青森から仙台までの国道45号は534キロになった。「東京~青森」の国道4号は日本の最長国道だが、「仙台~青森」の国道45号は2桁国道の中では最長になる。なお534キロというのはVストローム250のメーター表示である。

いよいよ「6編」の国道6号だ!

仙台から「6編」の国道6号を走る。岩沼までは国道4号と国道6号の重複区間だが、ルート表示は国道4号のみ。仙台市内の国道4号の下りには片側7車線の交差点があったが、上り車線にはそれ以上の8車線の交差点があった。仙台はすごい!

10時、苦竹の交差点から18キロ走り、岩沼に到着。国道4号と国道6号の分岐の交差点を左折して国道6号に入っていく。太平洋側を走る国道6号は、陸前浜街道に相当する。陸前浜街道の亘理宿、山下宿、坂本宿を通って宮城県から福島県に入った。

▲国道6号を南下。宮城県から福島県に入る

福島県内でも陸前浜街道の新地宿、駒ヶ嶺宿、中村宿(相馬市)、鹿島宿、原宿(南相馬市)、小高宿と通って浪江宿までやって来た。

▲国道6号で相馬を通過。ここは陸前浜街道の中村宿

ここからが難関。「浪江~富岡間」の国道6号は、バイクは通行禁止なのだ。この間は常磐道の1区間、「浪江~常磐富岡」を走って迂回した。その間には陸前浜街道の大井宿と熊川宿の2宿がある。

国道6号で富岡町から楢葉町に入ると、木戸川河口の天神岬に行き、天神岬温泉「しおかぜ荘」の湯に入った。大浴場と露天風呂。塩分を含んだ薄茶色の湯。露天風呂の湯にどっぷりつかり、太平洋の大海原を眺めるのだった。

▲楢葉の天神岬展望台からの眺め

さらに陸前浜街道の木戸宿(楢葉町)、広野宿(広野町)と宿場をめぐり、いわき市に入った。いわき市内の国道6号を走り抜け、東北と関東の境の岬、鵜ノ子岬へ。国道6号からわずかに入った勿来漁港の岸壁にVストローム250を止めた。そこから海に落ち込む鵜ノ子岬の断崖を眺めた。断崖の関東側はアンコウ漁で知られる平潟漁港になる。

▲鵜ノ子岬に到着。ここは東北と関東の境!

東北から関東に入った。国道6号は東北では陸前浜街道だが、関東に入ると水戸街道になる。高萩、日立を通り、20時10分、水戸に到着。石岡、土浦を通り、22時30分、取手に到着。取手から大利根橋で利根川を渡ると千葉県だ。

渋滞の国道6号だが、この時間帯だとスイスイ走れる。柏から松戸に入り、新葛飾橋で江戸川を渡ると東京都。最後に国道4号と合流し、23時30分、日本橋に到着。

▲東京・日本橋にゴール。これにて「456編」、終了!

「仙台→東京」は376キロ、「青森→東京」は910キロ、「札幌→東京」は1,230キロ。「12345678910ツーリング」も、これで残すのは「7編」の国道7号だけになった。

賀曽利隆

賀曽利隆 冒険家・ツーリングジャーナリスト

投稿者プロフィール

1947年東京生まれ。
1968年から2年間をかけてアフリカを一周したのを皮切りに、バイクで世界の6大陸を駆け巡る。
1982年には「パリ→ダカールラリー」に日本人ライダー初の参戦。1987年には「サハラ砂漠往復縦断」。7度の「日本一周」を成しとげ、「70代編日本一周」を目指している。
ツーリングマップル東北の担当ライダーで、東北の道という道を精力的に走っている。
モットーは「生涯旅人!」

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