賀曽利隆の国道1号から10号を走り繋ぐ「12345678910ツーリング」第2回目 1098編

【賀曽利隆:冒険家・ツーリングジャーナリスト】

前回:「12345678910ツーリング」第1回目 123編

国道10号を行く

9月16日。5時、佐々町の「パラダイスイン」を出発。6時、長串山公園から日本本土最南端の佐多岬に向けてのスタンプラリーを開始する。Vストローム250を走らせ、何ヶ所かのポイントでスタンプをもらい、641キロを走って佐多岬入口の大泊漁港にゴール。一晩、「佐多岬ホテル」に泊まった。

翌朝は佐多岬に昇る朝日を見て、大泊で開催された風間深志さん主催の「最南端ミーティング」に参加。イベントが終わった13時30分に大泊を出発。鹿児島に到着したのは17時。すぐさま照国神社前の交差点から国道10号を走り出す。「東京~鹿児島往復」の後半戦の開始。国道10号→国道9号→国道8号経由で東京を目指すのだ。

▲鹿児島の照国神社前の交差点を出発。ここから国道10号が始まる

鹿児島県から宮崎県に入り、都城を通り、20時、宮崎に到着。宮崎駅近くの「ルートイン」に泊まった。

9月18日。5時、宮崎を出発し、国道10号を北上。ただひたすらに北へ、北へと走る。7時30分、延岡着。

▲国道10号で延岡(宮崎)の町を走り抜ける

延岡を過ぎると、国道10号の交通量は激減する。宮崎・大分の県境を通過する車はほとんどない。日本の幹線の国道10号なのにと思ってしまうが、その理由はその手前で分岐する国道326号で大分に向かう車が多いことと、東九州自動車道の完成が大きく影響しているようだ。

▲国道10号の宮崎・大分県境。交通量は極少

大分県に入ると道の駅「やよい」で小休止。産直の野菜売り場でトマトをひとつ買うと、まるかじりした。ぼくはこのトマトのまるかじりが好きなのだ。

▲国道10号で大分に到着!

10時30分、大分着。12時、中津着。道の駅「なかつ」で昼食。「だんご汁定食」を食べた。

▲国道10号の道の駅「なかつ」の「だんご汁」

福岡県に入り、14時15分、小倉に到着。鹿児島から456キロ。国道3号に合流すると門司を通り、国道2号になって関門トンネルを抜けて山口県に入った。関門トンネルは大きな境目。九州から本州に入ったのだ。

国道9号は下関駅前からスタート!

関門トンネルを抜け出たところでいったん国道2号を離れ、下関駅前までいく。そこが国道9号のスタート地点。

▲下関駅前から国道9号を走り始める

関門海峡沿いに国道9号を走る。国道2号と合流すると、小郡までは国道2号との重複区間になる。16時30分、小郡着。小郡から国道9号を行く。山口を通り、木戸峠を越え、野坂峠を越えて島根県に入る。

▲国道9号の野坂峠を越えて山口県から島根県に入る

道の駅「にちはら」では自販機のラーメンを食べ、益田からは日本海沿いの国道9号を走る。浜田、江津、大田と通り、22時30分、出雲市に到着。出雲市駅前の「東横イン」に泊まった。

9月19日。5時、出雲市駅前を出発。松江を通り、鳥取県に入り、米子、鳥取を通り、蒲生峠のトンネルを抜けて兵庫県に入った。蒲生峠も日本の大きな境目で、この峠が中国と近畿を分けている。道の駅「ようか但馬蔵」で昼食。「八鹿豚山椒みそかつ定食」を食べた。

▲快走路の国道9号を行く。倉吉の近くで

▲国道9号の蒲生峠。鳥取・兵庫の県境で中国と近畿を分ける

▲国道9号の道の駅「ようか但馬蔵」の「八鹿豚山椒みそかつ定食」

夜久野峠を越えて京都府に入る。14時、福知山着。観音峠を越え、亀岡からは老ノ坂峠を越えて京都盆地に入り、16時、京都に到着。下関駅前から京都までの国道9号は649キロだった。

日本海ルートの国道8号を行く

▲京都に到着。ここから新潟へ

京都から新潟までは国道8号を行く。逢坂峠を越えて滋賀県に入り、大津、草津を通り、栗東までは国道1号との重複区間。栗東からは湖東の彦根、米原、長浜と通り、県境の峠を越えて福井県に入る。

敦賀からは大山塊を越える。この山並みが福井県を嶺北と嶺南に分けている。嶺南の敦賀から嶺北へ。武生、鯖江と通り、20時、福井に到着。福井駅前の「東横イン」に泊まる。

宿には昨年の「日本一周」で出会った芦田さんと林さんが来てくれた。一緒に「秋谷」という焼き鳥店に行き、まずは生ビールで乾杯。その後くしかつ、しろ、わかどり、純けい、はらみと食べながら生ビールでの乾杯を繰り返した。何とも楽しい福井の夜だった。

9月20日。5時、福井を出発し、石川県に入る。加賀市、小松、白山市と通り、7時45分、金沢着。倶利伽羅峠を越えて富山県に入り、小矢部、高岡を通り、10時30分、富山に到着。

▲国道8号の倶利伽羅峠を越えて石川県から富山県に入る

▲立山連峰の山々に向かって国道8号を走る

富山からは魚津、黒部を通り、越中宮崎で昼食。「ドライブイン金森」で名物「たら汁」を食べた。

▲国道8号の越中宮崎で「ドライブイン金森」の「たら汁」を食べる

境川を渡って新潟県に入り、糸魚川、上越市、長岡を通って19時、新潟に到着。国道8号のゴール、新潟市の道路原標の立つ古町の本町交差点でVストローム250を止めた。

この本町交差点は「日本海の十字路」といっていい。国道7号と国道8号の起点であり、国道113号と国道289号、国道350号、国道403号、国道459号の起点にもなっている。さらに国道17号、国道49号、国道116号、国道402号の終点になっている。何と11本もの国道がこの本町の交差点に集まっているのだ。

このようなポイントは日本中を探しても、ほかにはない。「京都→新潟」の国道8号は608キロ。「鹿児島→新潟」の「1098編」は1,734キロになった。

最後は国道17号で東京へ

一晩、新潟・古町の「東横イン」に泊まり、翌朝は6時に新潟を出発。国道17号で東京に向かう。新潟から長岡までは国道8号との重複区間。長岡を過ぎると天気は崩れ、ザーザー降りの雨になった。

▲国道8号で直江津(上越市)を通過

激しい雨をついてVストローム250を走らせ、小千谷、小出(魚沼市)、六日町(南魚沼市)と通り、湯沢から三国峠に向かっていく。三国峠のトンネルの手前の新潟県側では、何と女性ライダーの「半蔵さん」がぼくを待ち構えていた。半蔵さんはずぶ濡れ。そこからはCRL250Lに乗る半蔵さんと一緒に走った。

三国峠のトンネルを抜けて群馬県に入った。三国峠下の猿ヶ京温泉では共同浴場の湯に入り、食堂「歩」で昼食。「親子丼」を食べた。高崎からは中山道の倉賀野宿に行き、中山道と日光例幣使街道の追分に立った。埼玉県境に近い新町の「ファミリーマート」で缶コーヒーの「ワンダ」で乾杯し、半蔵さんと別れたのだった。

夜の国道17号をひた走る。神流川を渡って埼玉県に入り、荒川を渡って東京都に入る。日本橋に到着したのは22時15分。これにて「東京~鹿児島往復」、終了。

▲東京・日本橋に到着。これにて「東京~鹿児島往復」の終了!

国道1号→国道2号→国道3号の往路編が1,503キロ、国道10号→国道9号→国道8号→国道17号の復路編が2,090キロで、合計すると3,593キロになった。さー、次は「4567編」だ。

賀曽利隆

賀曽利隆 冒険家・ツーリングジャーナリスト

投稿者プロフィール

1947年東京生まれ。
1968年から2年間をかけてアフリカを一周したのを皮切りに、バイクで世界の6大陸を駆け巡る。
1982年には「パリ→ダカールラリー」に日本人ライダー初の参戦。1987年には「サハラ砂漠往復縦断」。7度の「日本一周」を成しとげ、「70代編日本一周」を目指している。
ツーリングマップル東北の担当ライダーで、東北の道という道を精力的に走っている。
モットーは「生涯旅人!」

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