賀曽利隆の国道1号から10号を走り繋ぐ「12345678910ツーリング」第1回目123編

【賀曽利隆:冒険家・ツーリングジャーナリスト】

前回:賀曽利隆の「Vストローム250で行く東京→青森・林道走破行2018」後編

9月12日 国道1号から鹿児島を目指す

9月12日。午前0時、「日本一周」の相棒、スズキVストローム250で東京・日本橋に立った。
「12345678910ツーリング」の開始だ。おおいなる期待と、はたしてうまく走り切れるかどうかといった不安の入り混じった気持ちで真夜中の日本橋を走り出す。
「12345678910ツーリング」というのは、日本の幹線国道の1号から10号までの全線をつないで走ろうというツーリングプラン。第1回目は「123編」で、国道1号→国道2号→国道3号を走り繋ぎ、東京から鹿児島を目指すというものだ。

▲0時、東京・日本橋を出発

神奈川県に入ると川崎、横浜を通り、午前2時、戸塚に到着。国道1号沿いの「ローソン」には、「トドデスさん」、「チョビデスさん」のカップルが待ち構えていた。2人には戸塚名物の甘味系の差し入れをいただき、元気が出た。

平塚を通り、3時30分、小田原に到着。猛烈な睡魔に襲われ、小田原城の近くでごろ寝。30分、寝た。これで、ずいぶんと楽になり、箱根峠を越えて静岡県に入った。

箱根峠を下ったところでは、シグナスX125に乗る「うさぎ猫さん」が待ち構えていた。一緒に三島から沼津へと走った。沼津の「すき家」で「うな牛」を食べ、道の駅「富士」でうさぎ猫さんと別れた。

8時、静岡着。10時、浜松着。道の駅「潮見坂」ではKLX250に乗る「吉田和弘さん」との出会い。吉田さんとも一緒に走り、愛知県に入る。豊橋、豊川と通り、岡崎の岡崎城前で吉田さんと別れた。

▲13時20分、知立の「藤田屋」で昼食。「味噌カツ定食」を食べる
▲14時45分、名古屋に到着

名古屋到着は14時30分。日本橋から370キロ。名古屋圏を抜け出し、木曽川にかかる尾張大橋を渡って三重県に入るまでが大変。渋滞の連続だ。

▲15時45分、木曽川にかかる尾張大橋を渡って三重県に入った

三重県に入ったところではWR250に乗る「日置邦人さん」とのうれしい再会。日置さんとは今から30年前の我が「40代編日本一周」で出会っているのだ。日置さんとは桑名から四日市まで一緒に走った。
こうしていく先々でライダーのみなさんに出迎えられ、胸を熱くするのだった。 亀山から鈴鹿峠を越えて滋賀県に入った。東国から西国へと世界が変わる。

大津着は19時30分。逢坂山峠を越えて京都府に入り、京都着は20時20分。いよいよ国道1号最後の行程。
京都・大阪の府境の洞ヶ峠ではスーパーカブの110に乗る「おじ」さんとの出会い。洞ヶ峠からはラストスパートといった感じで大阪市内に突入し、22時30分、梅田新道の交差点に到着した。

日本橋から562キロ。ここが国道1号の終点であり、国道2号の起点になる。第1夜目は「東横イン」(大阪梅田東)に泊まった。

▲22時30分、大阪の梅田新道に到着。ここが国道1号の終点

9月13日 国道2号を走り出す

9月13日。5時30分、梅田新道の交差点。ここには大阪市の道路原標のモニュメントが立っている。
国道2号を走り出そうとしたときに、「みゆきさん」が来てくれた。小西酒造(伊丹)の「ひやしぼり」の差し入れをいただく。
さー、梅田新道を出発だ。この時間帯だと、大渋滞の大阪も楽々、走れる。淀川大橋で淀川を渡り、左門殿川にかかる左門橋を渡って兵庫県に入った。

▲5時30分、大阪の梅田新道を出発。ここが国道2号の起点

尼崎、西宮、芦屋と通り、7時30分、神戸に到着。ここまで渋滞に巻き込まれることはなかった。神戸の中心、三宮駅前でVストローム250を止める。
なつかしの神戸。「シルクロード横断」(2006年)では神戸港から中国の天津港に渡り、DR-Z400Sでトルコのイスタンブールまで走った。三宮駅前では「シルクロード横断」の思い出にひたったが、様々なシーンが目に浮かんでは消えていくのだった。

▲8時40分、明石の「すき家」で朝食。「ニンニクの芽カレー」を食べる
▲11時05分、兵庫・岡山県境の船坂峠を越える

明石、加古川、姫路と通り、兵庫・岡山県境の船坂峠を越える。近畿地方から中国地方に入り、11時45分、岡山に到着。一気に岡山県を走り抜け、岡山・広島県境へ。
この県境がおもしろい。峠でも川でもない県境で、注意していないと気がつかないままに通り過ぎてしまう。福山を通り、三原の町を見下ろす道の駅「みはら」で昼食の「タコ天丼」を食べた。おー、瀬戸内海の味!

▲13時10分、岡山県から広島県に入る

16時30分、広島に到着。「日本三景」の宮島を見ながら走り、大竹の大渋滞を走り抜けて山口県に入った。
広島・山口の県境は小瀬川にかかる栄橋だ。岩国からは内陸のルート。廿木峠を越え、徳山(周南市)からは瀬戸内海の海ルートになる。

▲18時15分、小瀬川にかかる栄橋を渡って広島県から山口県に入る

下関到着は21時45分。有料の関門トンネルで九州に入る。関門トンネルを抜け出た最初の交差点が国道2号の終点であり、国道3号の起点になる。梅田新道から552キロになった。
第2夜目は「ルートイン門司港」に泊まる。国道1号、国道2号を走りきったので、祝杯を上げる。みゆきさんの差し入れの「ひやしぼり」をキューッと飲み干した。

9月14日 国道3号を走り切る

9月14日。6時、「ルートイン門司港」を出発し、国道3号を走り出す。北九州市の門司、小倉、八幡を走り抜け、遠賀川を渡る。

▲6時45分、北九州市の門司、小倉を通り八幡に入る

宗像の「華さん食堂」で「チャンポン」の朝食を食べ、8時30分、福岡に到着。福岡からは渋滞の国道3号を南下する。大宰府、鳥栖、久留米を通り、八女を過ぎるまで断続的な渋滞がつづいた。もううんざり。

▲7時50分、宗像の「華さん食堂」で朝食。「チャンポン」を食べる

八女を過ぎ、小栗峠を越えて熊本県に入ると、やっと渋滞から解放され、ホッとするのだった。 12時30分、熊本に到着。熊本からは八代、水俣を通り、15時30分、県境を通過し、鹿児島県に入った。

▲13時45分、八代を通過
▲17時10分、阿久根海岸から見る東シナ海の夕日

出水ではVストローム250に乗る「うめさん」とのうれしい出会い。薩摩川内を通り、鹿児島に到着したのは18時30分。国道3号の終点、照国神社前の交差点でVストローム250を止めた。
門司港から389キロ。東京・日本橋からは1503キロになった。ここは国道10号の終点でもあり、薩摩半島縦断の国道225号の終点にもなっている。これにて「123編」の終了だ。

▲18時30分、鹿児島の照国神社前の交差点に到着。ここが国道3号の終点

国道1号→国道2号→国道3号を走り切った余韻にひたるまもなく、すぐさま来た道を引き返す。国道3号で八代まで戻ったところで、八代ICから九州道→長崎道→西九州道と、夜の高速道をひた走る。
佐世保に到着したのは午前1時15分。鹿児島から375キロ。第3夜目は佐世保駅前の「東横イン」に泊まった。

翌日は日本本土最西端の神崎鼻に立ち、長串山公園(佐々町)で開催された冒険家、風間深志さんの主催する「最西端ミーティング」に参加するのだった。

賀曽利隆

賀曽利隆 冒険家・ツーリングジャーナリスト

投稿者プロフィール

1947年東京生まれ。
1968年から2年間をかけてアフリカを一周したのを皮切りに、バイクで世界の6大陸を駆け巡る。
1982年には「パリ→ダカールラリー」に日本人ライダー初の参戦。1987年には「サハラ砂漠往復縦断」。7度の「日本一周」を成しとげ、「70代編日本一周」を目指している。
ツーリングマップル東北の担当ライダーで、東北の道という道を精力的に走っている。
モットーは「生涯旅人!」

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