賀曽利隆の「Vストローム250で行く東京→青森・林道走破行2018」前編

【賀曽利隆:冒険家・ツーリングジャーナリスト】

前回:賀曽利隆の「70代編日本一周」(12)下関→東京編 最終回

8月17日「東京→青森・林道走破行2018」に出発

相棒はスズキのVストローム250だ。6時15分に東京・日本橋を走り出す。
これから林道を走りつないで青森を目指すのだが、「さ~て、今年は何本の林道を走れるだろうか、ダート距離は何キロになるだろうか」と思いをめぐらすのは楽しいものだ。

▲国道349号の明神峠を越えて福島県に入る。さ~、東北だ!

東京から国道6号で水戸へ、水戸からは国道349号で常陸太田を通り、明神峠を越えて東北に入っていく。まずは矢祭を拠点にしての林道めぐり。

第1本目は金沢入宝坂林道。国道349号の入口から大荒れ状態で、おい茂る草むらの中に突入していく。
残念ながら入口から1.2キロ地点の倒木で通行不能。

▲金沢入宝坂林道に突入。これが林道。おい茂草をかき分けて走る

第2本目は板庭入宝坂林道で、ここも入口からダート。最初のうちはよかったが、そのうちに草がおい茂るようになり、草むらをかき分けて走り、4.8キロ地点の分岐まで来る。さらに1.1キロを走り、5.7キロのダート区間を走りきる。林道入口から11.9キロ地点で県道27号の板庭に出た。
板庭から塙の町に入り、国道118号沿いの道の駅「はなわ」で小休止。名物の「ダリアソフト」を食べた。

▲板庭入宝坂林道。最初のうちは走りやすいが、やがてここも草がおい茂る

塙からは国道118号で棚倉へ。県道60号から県道377号に入っていく。久慈川沿いのこの県道377号が久慈川林道。いまではすっかり舗装化されているが、それでも2.3キロのダート区間が残っているのがうれしい。その途中で分岐する大森林道は通行止で走れなかった。

▲久慈川林道(県道377号)のダート区間に入る。久慈川沿いの走りやすい道
▲真名畑八溝林道の八溝山側の入口。ここは通行止

久慈川林道を登りつめると、福島・栃木・茨城の3県境に出る。そこには3県の県木が植えられている。3県境から稜線上の道を走り、八溝山(1022m)へ。その途中で分岐する真名畑八溝林道も通行止。2本つづけて通行止なので、ちょっとガッカリ。

福島・茨城県境の八溝山頂の展望台に立ち、大展望を楽しむと、気持ちも晴れた。八溝山から茨城県側に下り、国道118号に出る。久慈川沿いに走って福島県に入り、矢祭に戻ってきた。

▲茨城・福島県境の八溝山(1022m)山頂からの眺め

矢祭から国道118号で塙へ。塙からは阿武隈山地を越えて太平洋岸のいわきへ。その間ではダート1.8キロの唐露林道を走った。いわき市の四倉舞子温泉「よこ川荘」に到着したのは20時15分。遅い到着にもかかわらず、女将さんは夕食を用意して待ってくれていた。湯上がりに飲み干すビールは最高のうまさだった。

▲いわき市の四倉舞子温泉に泊まる

2日目 いわきから今回最初のロングダート、銅山林道へ

四倉舞子温泉「よこ川荘」の朝食を食べてから出発。常磐道のいわき四倉ICに近い玉山温泉を通って第1本目の銅山林道へ。八茎鉱山の鉱山跡から銅山林道に入っていく。林道入口には林道の起点標。

▲ロングダートの銅山林道はここから始まる

そこから先のダートは八茎鉱山から出た石灰岩の敷きつめられた路面で走りやすい。林道入口から1.1キロ地点の分岐は左へ。1.8キロ地点には銅山神社がまつられている。
神社の案内板には「銅山の安全と地域住民の平穏を祈願して造営され、周囲の山々や学校(八茎分校)が見える場所に鎮座しています」とある。以前は集落があり、学校があったということだ。
林道入口から3.4キロ地点では男滝・女滝を見る。林道入口から7.3キロで峠に到達。ここは猫鳴山(820m)の登山口。峠から3.3キロ下ったところで国道399号に出た。ダート10.6キロの銅山林道。
カソリ基準では10キロ超のダートをロングダートにしているので、銅山林道は今回最初のロングダートということになる。

▲銅山林道の峠に到達!

国道399号→県道41号でいわき四倉ICに戻ると、そこからは「山麓線」で知られる県道35号を北上する。まずは三ツ森林道(県道247号)に向かったが通行止。次の浅見川林道(県道249号)も通行止。
浅見川林道の途中で分岐する五社林道は林道入口から5.2キロ地点でダートに突入したが、まともに走れたのは最初のうちだけ。やがておい茂る草むらの中に突入し、1.0キロのダートを走った地点のギャップでギブアップ。Vストローム250では通行不能。そこで折り返した。

▲浅見川林道(県道249号)は通行止
▲五社林道のダートに突入。しかし、1キロ先で通行不能…

第5本目の乙次郎林道は木戸川の木戸ダム側から入った。木戸ダムを渡り、ポツン、ポツンと家の見える乙次郎から林道に入ると、0.6キロ地点でダートに突入。見晴らしポイントからは木戸川渓谷周辺の山並みを見下ろした。
林道入口から6.8キロ地点には「郭公名水」。ここではVストローム250を止めると、岩肌から湧き出る名水を飲んだ。郭公名水から渓谷を下り、7.2キロ地点で舗装路になる。ここまでが第1区間のダートで6.6キロ。1.2キロの舗装路を走ると再度のダート。
第2区間は1.6キロのダートで、乙次郎林道は合計すると8.3キロのダートになる。林道入口から11.0キロ走って県道35号に出た。

▲乙次郎側から乙次郎林道に入っていく
▲乙次郎林道の「郭公名水」で小休止。右手の岩間から湧き出ている

楢葉から国道6号を北上。二輪車通行禁止区間は常磐道の「常磐富岡IC→浪江IC」で迂回。南相馬、相馬を通り、宮城県に入り、県道10号→国道45号で石巻へ。石巻の「サンファンヴィレッジ」に泊まった。ここはライダー歓迎の宿。「サン・ファンパーク」に隣りあっている。

→「Vストローム250で行く東京→青森・林道走破行2018」後編へ続く

賀曽利隆

賀曽利隆 冒険家・ツーリングジャーナリスト

投稿者プロフィール

1947年東京生まれ。
1968年から2年間をかけてアフリカを一周したのを皮切りに、バイクで世界の6大陸を駆け巡る。
1982年には「パリ→ダカールラリー」に日本人ライダー初の参戦。1987年には「サハラ砂漠往復縦断」。7度の「日本一周」を成しとげ、「70代編日本一周」を目指している。
ツーリングマップル東北の担当ライダーで、東北の道という道を精力的に走っている。
モットーは「生涯旅人!」

この著者の最新の記事

関連記事

編集部おすすめ

  1. ホンダ・レーシングは、2019年モデルの「RTL300R」を2019年2月(予定)に全国…
  2. BMWの次世代ボクサー・エンジンのプロトタイプを使用 12月2日(日)に横浜で開催されたヨ…
  3. 岡田商事は、人気ブランドAlpinestarsの新作ライディングジャケット「WARHORSE…
  4. ヤマハ発動機は、「HYBRID System」※1などの新たな機能を備えた125ccプレミア…
ページ上部へ戻る